「大学(国立大医学部)を中退して地方公務員になりたい」というご相談をいただきました。医学部進学はご両親の強い希望だったものの、ご自身の適性や興味とは合わず、鬱病を発症されたとのこと。休学中、将来について模索され、地方公務員上級職という目標を立てられたとのことですが、高卒での受験、鬱病の経験、そして医学部中退という経歴への不安を抱えているようです。確かに、大きなチャレンジです。でも、大丈夫。一緒に考えていきましょう。
地方公務員上級職は高卒でも本当に採用されるの?
まず、地方公務員上級職の高卒採用は、実際にあることを知っておいてください。ただし、非常に狭き門であることも事実です。数十年前と比べて倍率は上がっているでしょうし、採用試験の内容も変化している可能性があります。あなたの母親が成功されたのは数十年前のことですから、現在の状況とは異なる部分が多いでしょう。しかし、だからといって不可能ではないのです。
例えば、地方自治体によっては、高卒者向けの特別枠を設けているところもあります。また、一般枠でも、学力や経験、人物像を総合的に評価する選考が行われます。高校時代の成績が優秀だったという点は、大きな強みになります。東大文Ⅲ合格圏内だったという実績は、あなたの能力を証明する強力な証拠です。面接でしっかりアピールできれば、高卒というハンデを十分にカバーできる可能性があります。
大切なのは、「高卒である」ことをハンデと捉え続けるのではなく、あなたの強みに転換することです。高卒で培った経験、例えばアルバイトやボランティア活動など、大学生活では得られなかった貴重な経験を活かして、面接であなたの個性と魅力を伝えましょう。 多くの自治体は、多様な人材を求めています。あなたの経験は、必ずしもマイナス材料ではありません。
鬱病の経験と医学部中退…面接で不利にならない?
鬱病の経験と医学部中退は、確かに面接で聞かれる可能性があります。正直に話すべきですが、ネガティブな面だけを強調するのではなく、そこから何を学び、どのように成長したのかを伝えることが重要です。例えば、「鬱病を経験したことで、自分の心の状態に気づくことができ、メンタルヘルスの大切さを理解しました。公務員として、住民の皆さんに寄り添い、真摯にサポートしていくために、この経験は大きな力になると思っています」といったように、前向きな姿勢を示すことが大切です。
医学部中退についても同様です。「医学部が自分に向いていないと気づき、より自分らしい道を探求する決断をしました」と説明し、公務員という道を選んだ理由を明確に伝えましょう。医学部で学んだ知識や経験が、公務員としての仕事に活かせる部分があれば、それを具体的に説明することで、あなたの真摯な姿勢が伝わるでしょう。 「失敗から学び、成長した」というストーリーを効果的に伝えられるよう、事前にしっかりと準備しておきましょう。
私の友人で、過去に精神疾患を経験し、現在は地方公務員として活躍している人がいます。彼は面接で正直に自身の経験を語り、そこから得た学びや、公務員としての仕事への意欲を熱意をもって語っていました。結果、彼は見事に採用されました。彼の経験は、あなたにとって大きな励みになるはずです。
高卒のハンデを補う資格は必要?
高卒というハンデを補うために、必ずしも資格が必要とは限りません。しかし、関連資格を取得することで、あなたの競争力を高めることはできます。例えば、公務員試験対策の資格や、行政事務に関する資格など、あなたの志望する職種に関連する資格を取得することで、面接官にあなたの意欲と能力をアピールできます。ただし、資格取得に時間をかけすぎて、試験勉強がおろそかにならないように注意しましょう。
資格取得はあくまでプラスアルファです。最も重要なのは、あなたの能力と意欲を面接でしっかりと伝えることです。高校時代の高い学力、そして鬱病を乗り越え、新たな目標に向かって努力するあなたの強い意志は、多くの面接官の心を動かすでしょう。 焦らず、着実に準備を進めていきましょう。
また、地方公務員の中には、社会人野球経験者を積極的に採用する自治体もあります。もし、あなたが野球経験者であれば、その経験を活かして、チームワークや責任感、粘り強さなどをアピールすることもできます。大学野球支援機構では、野球経験者の方の就職支援にも力を入れています。もしご興味があれば、お気軽にお問い合わせください。もちろん、強制ではありません。あくまで選択肢の一つとしてご検討ください。
大学中退、鬱病の経験、そして高卒というハンデは、決してあなたを定義するものではありません。それらは、あなたの経験の一部であり、あなたをより強く、より深く、より人間味あふれる存在にしているのです。 あなたの経験を活かし、あなたの強みを最大限に発揮することで、必ず合格を掴むことができます。 応援しています!