「現在、公立大学を中退し、今秋から通信制大学の3年次に入学予定です。将来は国家公務員の2種試験を受けたいと考えていますが、卒業が半年遅れることで給与に影響が出たり、採用面接で不利になったりするのではないかと心配です。卒業後の給与への影響や、採用面接で不利になる可能性、そしてそれを少しでも軽減する方法があれば教えてください。」このようなご相談を受けました。大学中退という選択、そして国家公務員という目標、どちらも大きな決断ですよね。不安な気持ち、よく分かります。
国家公務員採用試験の合格後、卒業時期が遅れると給与はどのくらい変わる?
まず、ご心配されている給与への影響についてですが、国家公務員の給与は、年齢や職種、勤務地などによって決まるため、単純に「半年遅れれば〇〇円減る」とは言えません。 しかし、一般的に、卒業時期が遅れることで、同期入庁者と比べて、最初の数ヶ月間は給与に差が生じる可能性はあります。これは、採用時の年齢が異なるため、給与表上の年齢段階が異なることによるものです。 具体的にどの程度変わるかは、採用される省庁や職種、そしてその年の給与改定状況などによって大きく変動しますので、一概には言えません。人事院の給与に関する資料などを参考に、ご自身でシミュレーションしてみることをお勧めします。
例えば、私の友人で、大学院を卒業後に国家公務員になった者がいますが、彼は大学院の修了時期が少し遅れたため、最初の数ヶ月の給与は同期と比べて少なかったと言っていました。しかし、彼はその後、着実にキャリアを積んでおり、今ではその初期の給与差はほとんど気にならないレベルになっているようです。重要なのは、最初の給与差に一喜一憂するのではなく、長期的なキャリアプランをしっかりと立てることです。
通信制大学卒業は、国家公務員採用面接で不利になる?
次に、通信制大学卒業が採用面接で不利になるか、という点ですが、これは必ずしも「不利」とは言い切れません。面接官は、あなたの能力や人となり、そして国家公務員としての適性を見極めようとしています。大学中退や通信制大学への進学の経緯を正直に説明し、そこから何を学び、どのように成長してきたのかを明確に伝えられれば、むしろプラスに働く可能性もあります。
例えば、○○省で働いている知人は、大学時代に一度挫折を経験し、通信制大学で学び直した後に国家公務員試験に合格しました。彼は面接で、その経験を通して得た「粘り強さ」や「自己管理能力」をアピールし、好印象を与えたと言っていました。大切なのは、あなたの経験を単なる「欠点」としてではなく、「強み」としてどのように表現できるかです。 面接対策として、自身の経験を整理し、自己PRや志望動機をしっかりと練り上げることが重要です。
通信制大学卒業後の給与格差を埋めるには?
給与の差を埋める方法としては、昇進や昇給による給与アップが考えられます。国家公務員は、年齢や経験、能力に応じて給与が上昇していきます。 また、資格取得も有効な手段です。国家公務員には、様々な専門性の高い資格が求められており、それらを取得することで、給与アップやキャリアアップに繋がる可能性があります。さらに、自己研鑽を怠らず、常に高い能力を維持・向上させることで、周囲との差を縮め、そして抜き去ることも可能です。
通信制大学に通いながら、国家公務員試験の勉強と両立するのは大変だと思いますが、時間管理能力や自己学習能力は、公務員として働く上で非常に重要なスキルです。これらの経験は、面接でも高く評価されるでしょう。 また、大学卒業後も学び続ける姿勢を示すことで、将来的なキャリアアップにも繋がります。例えば、大学院に進学したり、専門性の高い資格を取得したりすることで、給与格差を埋めるだけでなく、キャリアパスを広げることもできます。
大学中退という経験は、決してあなたの人生におけるマイナス要素ではありません。むしろ、そこから学び、成長した経験は、大きな財産となるでしょう。 国家公務員試験合格に向けて、そして将来のキャリア形成に向けて、前向きに進んでいってください。 もし、就職活動やキャリアプランに関することで、さらに相談したいことがあれば、中小企業への就職支援に特化した一般社団法人大学野球支援機構にご相談ください。野球経験者への理解が深い企業を紹介できる可能性があります。もちろん、強制ではありませんのでご安心ください。