「息子は大学生活が忙しくてアルバイトができないと言いますが、本当にそうでしょうか?文系大学で、そんなに忙しいものなのでしょうか?インターンシップや資格試験の勉強にどれだけの時間がかかるのかも知りたいです。」 このようなご相談を、多くの親御さんからいただきます。確かに、大学生活の実態は、外から見ると分かりづらい部分がありますよね。今回は、大学生活、特に文系大学における忙しさ、インターンシップ、資格取得について、具体的な事例を交えながら解説します。ご心配されている親御さんの気持ち、よく分かります。
文系大学の大学生活は本当に忙しいの?
結論から言うと、文系大学であっても、忙しい学生はたくさんいます。 「文系は楽」というイメージは、残念ながら古い情報です。現代の大学教育は、以前よりもはるかに高度化し、多様化しています。単位取得のための講義はもちろん、レポート作成、グループワーク、ゼミ活動、そして近年増加しているインターンシップや資格取得のための学習など、学生は多くのタスクを抱えています。
例えば、私が以前指導した学生の中には、歴史学を専攻する学生がいました。彼女は、膨大な文献を読み込み、綿密な分析に基づいたレポートを提出するために、毎日のように図書館にこもっていました。また、経済学を専攻する学生は、統計分析のスキル習得に多くの時間を費やし、週末も研究室でデータ分析に没頭していました。彼らが「忙しい」と訴えるのは、決して嘘ではありません。
さらに、大学生活の忙しさは、授業時間だけでは測れません。授業の準備や復習、レポート作成、試験勉強など、授業時間以外の学習時間の方がはるかに長いことも珍しくありません。特に、グループワークでは、メンバーとの調整や意見交換に多くの時間が必要となるため、予定外の作業に追われることも少なくありません。息子さんの場合、ファイナンシャルプランナーの資格取得を目指しているとのことですので、その勉強時間も考慮する必要があります。これは、決して「遊び」の時間ではありません。
もちろん、大学生活を楽しんでいる学生もたくさんいます。しかし、それは「遊んでばかりいる」という意味ではありません。彼らは、授業や課外活動、アルバイトなどをうまく両立させながら、充実した大学生活を送っているのです。息子さんの場合、アルバイトを辞めたのは、勉強との両立が難しくなったからかもしれません。その判断を、まずは尊重してみましょう。
インターンシップって、一体何?本当にそんなに時間かかるの?
「インターンシップ」は、企業などで一定期間実務を体験する制度です。単なる「就職体験会」とは異なり、企業の実際の業務に携わり、社会人としてのスキルやマナーを学ぶ貴重な機会です。企業によっては、選考過程の一環としてインターンシップを実施しているところもあります。そのため、しっかりと準備をして臨む必要があります。
インターンシップでは、事前に企業研究や自己分析を行う必要があり、選考過程によっては、面接対策やエントリーシート作成にも時間を費やす必要があります。さらに、インターンシップ期間中は、企業が求める成果を出すために、多くの時間を費やす必要があります。期間は数日から数週間と様々ですが、期間中だけでなく、準備や事後報告など、多くの時間を要することが一般的です。しっかりとした準備と参加、そして事後報告など、想像以上に時間を要する活動です。
例えば、私の知人の息子さんは、大手企業のインターンシップに参加した際、事前に企業の事業内容や経営戦略について徹底的に調べ、面接では自信を持って自己PRをすることができました。その結果、インターンシップで優秀な成績を収め、内定獲得に繋がりました。このように、インターンシップは、就職活動における大きなアドバンテージとなる可能性があります。息子さんの努力を理解し、応援してあげることが大切です。
ファイナンシャルプランナー資格取得って、どれくらい大変?
ファイナンシャルプランナー(FP)資格は、金融に関する専門知識を問う国家資格です。取得には、相当な努力と時間が必要です。試験範囲は広く、経済学、法律、税法、保険など、多岐にわたる知識を習得する必要があります。そのため、資格取得のための勉強は、多くの時間を要します。独学で合格を目指すのは非常に困難であり、専門学校や通信教育などを利用する学生も多いです。
例えば、FP資格試験対策講座を受講している学生は、平日の夜や週末を利用して、講義を受けたり、課題に取り組んだりしています。また、過去問を解いたり、テキストを読み込んだりする時間も必要です。さらに、資格取得を目指している学生の中には、アルバイトを減らしたり、休んだりして、勉強に専念している人もいます。息子さんの場合も、資格取得に多くの時間を費やしている可能性が高いです。資格取得は、将来のキャリア形成に大きく役立つため、応援してあげることが大切です。
大学生活は、授業やレポート、試験勉強だけでなく、インターンシップや資格取得など、多くの活動が同時進行するため、想像以上に忙しいものです。息子さんの状況を理解し、適切なサポートをしてあげることが重要です。もし、就職活動やキャリア形成について、より具体的な相談をしたい場合は、大学や就職支援機関などに相談してみるのも良いかもしれません。中小企業への就職支援に特化している一般社団法人大学野球支援機構のような団体も存在します。そういった機関では、野球部活動との両立を理解してくれる企業を紹介してくれるかもしれません。