「就職活動中の大学3年生です。『これだけは誰にも負けないもの』という質問を面接でされた際についてお聞きしたいです。答えに『御社への志望度です』と答えるのはありでしょうか?それとも自分の信念や性格面で答えるべきなのでしょうか?(その場合は自己PRとの区別をどのようにつけた方が良いのでしょうか?)」 この質問、多くの大学野球部員が抱える悩みのひとつですよね。 私もかつて同じような壁にぶち当たった経験があります。 この文章では、面接官が「これだけは誰にも負けないもの」と質問する意図を理解し、効果的な回答方法を一緒に考えていきましょう。
「御社への志望度」だけで答えるのはアリ?ナシ?
「御社への志望度です!」と即答するのは、正直言ってあまりおすすめできません。 もちろん、企業への強い想いを伝えることは重要ですが、この質問は、あなたの個性や強み、他者との差別化ポイントを探るためのものなのです。 「志望度」だけでは、他の応募者と比べて何が違うのか、あなたを採用するメリットが面接官に伝わらない可能性が高いです。 例えば、同じ企業を志望する他の学生も、同じように「志望度が高い」と答えるかもしれませんよね。 それでは、あなたを採用する理由が薄れてしまいます。
私の友人で、以前、大手企業の面接で「これだけは誰にも負けないもの」という質問に「御社への志望度です」と答えた人がいました。結果は残念ながら不合格でした。面接官からは、「志望度はもちろん大切だが、それだけでは他の候補者と差別化できない」というフィードバックがあったそうです。 わかりますよね、企業は「あなたを採用する理由」を探しているのですから。
自己PRとの違いは?「これだけは誰にも負けないもの」を効果的に伝えるには?
「自己PR」と「これだけは誰にも負けないもの」は、似ているようで実は違います。自己PRは、あなたのこれまでの経験やスキル、強みを総合的にアピールするもの。一方、「これだけは誰にも負けないもの」は、あなたを最も特徴づける一点突破を問う質問です。 野球部で培った経験を例にとってみましょう。
自己PRでは、「大学野球部で4年間、主将としてチームをまとめ、リーグ優勝に貢献しました。その経験から、リーダーシップや責任感、目標達成能力を磨きました」といったように、複数の要素をまとめて説明するでしょう。しかし、「これだけは誰にも負けないもの」では、これらの要素の中から最もあなたを象徴する一点を選び、具体的なエピソードを交えて説明する必要があります。
- 粘り強さ:「何度も挫折を経験しながらも、諦めずに努力を続け、最終的にチームを勝利に導いた経験」
- 責任感:「チームメイトを信頼し、互いに支え合いながら目標を達成した経験」
- コミュニケーション能力:「様々な個性を持つチームメイトと良好な関係を築き、チームの雰囲気を良くすることに貢献した経験」
例えば、「これだけは誰にも負けないもの」として「どんな困難にも諦めずに挑戦し続ける粘り強さ」を選び、大学選手権での苦しい試合を乗り越えた経験を具体的に説明することで、あなたの強みを効果的に伝えることができます。 この際、単に結果だけを述べるのではなく、どのような困難に直面し、どのように乗り越えたのかを詳細に説明することが重要です。 数字や具体的なエピソードを交えることで、説得力が増します。
野球部経験を活かす!就活で成功するための3つのポイント
大学野球部での経験は、企業にとって魅力的な要素です。しかし、ただ「野球部でした」では、その価値は伝わりません。 面接では、あなたの経験が企業にどのように貢献できるのかを明確に示す必要があります。 そこで、就活で成功するための3つのポイントをご紹介します。
- 具体的なエピソードで説明する:抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードを交えて説明することで、あなたの経験の価値を明確に伝えられます。例えば、「チームを勝利に導いた経験」について、具体的な試合内容や、あなたがどのような役割を果たしたのかを説明することで、面接官はあなたの能力をより深く理解できます。
- 企業の求める人物像と照らし合わせる:企業の求める人物像を事前にしっかりと理解し、あなたの経験がどのように企業のニーズと合致するのかを説明することが重要です。企業のホームページや採用情報などを参考に、企業が求める能力や価値観を把握しましょう。中小企業の場合、企業理念や社風を重視する傾向があります。 もし、野球に理解のある企業を探しているのであれば、大学野球支援機構が支援している企業リストを参考に探してみるのも良いかもしれません。
- 「野球部経験」を単なる趣味と捉えない:野球部経験は、単なる趣味ではなく、貴重な経験とスキルを培った場であることを明確に伝えましょう。 責任感、チームワーク、忍耐力、目標達成能力など、野球部で培ったスキルは、社会人として働く上でも非常に役立ちます。これらのスキルが、企業にどのように貢献できるのかを具体的に説明することで、面接官はあなたの能力を高く評価するでしょう。
「これだけは誰にも負けないもの」という質問は、あなた自身の強みを再確認し、それを企業に伝える絶好の機会です。 しっかりと準備をして、自信を持って面接に臨みましょう!