先日、大学野球部員の方からこんな相談を受けました。「一流大学一流企業の人生が勝ち組という幻想はどこから来るのですか?友人がこれで来年から僕もこれですが、全く勝ち組とは思えません。彼女はいないし、童貞だし、毎日病んでます。25超えたあたりからようやくお金目当てのおばさんからモテるようになるのかもしれませんが、若い女の子にモテることは一生ない。んで、ちょいブスのおばさんと結婚して顔が良くない子供が産まれて、負の再生産。中卒ヤンキーで20くらいで美人と結婚して子沢山の方がよっぽど幸せそうだわ。」と。この相談から、大学野球と就職、そして人生における「幸せ」について改めて考えてみたいと思います。 彼のように、社会の成功イメージに囚われ、苦しんでいる学生は少なくありません。 この文章では、そういった悩みを抱える学生、そしてご家族の皆様に寄り添い、少しでも前向きな気持ちになれるような情報を提供できればと思っています。
本当に「一流大学一流企業」が幸せのすべて?
「一流大学を卒業して一流企業に就職すれば幸せになれる」という考え方は、日本社会に根強く残る価値観ですよね。わかります。私もかつてはそう思っていました。しかし、本当にそうでしょうか? 彼の相談のように、学歴や職種だけで人生の幸せを測ることはできません。幸せの定義は人それぞれです。 例えば、地元で小さな会社を継ぎ、地域社会に貢献しながら家族と穏やかな日々を送ることを幸せだと感じる人もいるでしょうし、世界中を旅しながら自由な人生を謳歌することを幸せだと感じる人もいるでしょう。 彼の友人は一流企業に就職するものの、今の生活に幸せを感じていない。それは、彼が「幸せ」と考えるものと、社会が定義する「成功」にずれがあるからかもしれません。
大学野球で活躍し、卒業後は一流企業に就職する。確かに華々しく聞こえます。しかし、その過程で、学業との両立に苦しんだり、プレッシャーに押しつぶされそうになったり、怪我に悩まされたり…様々な困難を経験する選手もいるでしょう。 私の友人で、有名大学野球部で活躍し、卒業後も有名企業に就職した人がいます。彼は確かに成功者と言えるでしょう。しかし、彼は常に周りの期待に応えようと努力し続け、心身ともに疲弊しているように見えます。 「成功」の裏側には、想像を超える苦労や犠牲があることを忘れてはいけません。
大学野球と学業、そしてキャリアのバランスはどう取る?
大学野球に打ち込みながら、学業もしっかりと両立させるのは、本当に大変ですよね。わかります。時間管理能力、計画力、そして何より強い意志が必要です。 多くの学生が、練習や試合、遠征などで学業に支障をきたす経験をしています。 時間管理術を学ぶことは、大学生活、そして将来のキャリアにおいても非常に重要です。 例えば、効率的な学習方法を習得したり、スケジュール管理アプリを活用したり、チームメイトと協力して勉強会を開いたり…様々な工夫をすることで、両立は可能になります。
また、将来のキャリアプランを考えることも大切です。大学野球を続ける中で、将来の進路について考えを深めていくことは、モチベーションの維持にも繋がります。 例えば、社会人野球への進路を希望するなら、そのための準備を始める必要があります。 あるいは、企業のインターンシップに参加し、社会の現実を肌で感じてみるのも良いでしょう。 自分の強みや興味、そして将来のビジョンを明確にすることで、大学生活をより充実したものにできるはずです。 もしかしたら、その過程で、社会が定義する「成功」とは異なる、自分にとっての「幸せ」が見えてくるかもしれません。
- 時間管理術の習得
- 将来のキャリアプランの検討
- 社会人野球への進路準備
- 企業インターンシップへの参加
「幸せ」の定義を見つけるヒント
では、どうすれば自分にとっての「幸せ」を見つけることができるのでしょうか? まず、自分の価値観を改めて見つめ直すことが重要です。 何が大切で、何が我慢できないのか。 どんな人生を送りたいのか。 じっくりと自分と向き合う時間を持つことで、自分にとっての幸せの基準が見えてくるはずです。 そして、周りの意見に流されずに、自分の気持ちに正直に生きることも大切です。 社会の期待や周りの評価にばかり気を取られず、自分の心と対話することで、より自分らしい生き方ができるはずです。
また、様々な経験をすることも大切です。 大学生活では、野球以外にも、ボランティア活動やサークル活動、アルバイトなど、様々な経験をする機会があります。 これらの経験を通して、新たな発見や出会いがあり、自分の可能性を広げることができるでしょう。 そして、他者との繋がりを大切にすることも忘れずに。 家族、友人、チームメイト…周りの人々との良好な関係を築くことで、人生をより豊かにすることができます。 もしかしたら、野球に理解のある中小企業で、社会人野球の経験を活かせる仕事を見つけることができるかもしれません。 そのような企業との出会いの機会を提供できるよう、大学野球支援機構も努力を続けています。
最後に、彼の相談に戻りましょう。一流企業で働くことが必ずしも幸せとは限らない、という彼の言葉は、多くの人の共感を呼ぶのではないでしょうか。 幸せは、お金や地位、学歴といったものでは測れない、ということを改めて認識する必要があります。 彼の「中卒ヤンキーで20くらいで美人と結婚して子沢山の方がよっぽど幸せそうだわ」という発言は、極端な例ではありますが、「幸せ」の定義は多様であることを示しています。 大切なのは、自分にとって何が幸せなのかを考え、それに基づいて人生を歩むことではないでしょうか。