「三流大学」って本当に悪いこと?野球と学業、両立への道

  • 就職活動
2025年06月03日

「息子が偏差値30台の私立大学に一般推薦で合格しました。野球部はそこそこ強いのですが、正直、大学名だけで判断すると『三流大学』ですよね…。野球を続けたい息子を応援したい気持ちと、親としてはやはり良い大学に行ってほしいという気持ちとの間で悩んでいます。偏差値だけで大学を判断するのは間違っているのでしょうか?」

偏差値だけで大学を判断していいの?本当に大切なのは何?

わかります、そのお気持ち、すごくよくわかります。親御さんとして、お子さんの将来を真剣に考え、良い進路を希望されるのは当然のことです。そして、偏差値という数字は、どうしても目につき、気になってしまうものですよね。でも、少し視点を変えて考えてみませんか?

確かに、偏差値が高い大学は、就職活動において有利な面があるのは事実です。企業によっては、学歴を重視するところもあります。しかし、偏差値だけで大学を判断するのは、実は短絡的かもしれません。

例えば、A君という学生は、超難関大学に進学しましたが、大学生活で挫折し、卒業後もなかなか就職が決まらずに苦しんでいるケースがあります。一方、B君は、偏差値は高くありませんでしたが、大学で熱心に部活動に取り組み、そこで培った責任感やチームワーク力、粘り強さを武器に、理想の企業に就職し、活躍しているケースもあります。どちらが良い、悪いとは一概に言えませんよね。

大切なのは、その大学で息子さんが何を学び、何を経験し、どんな人間に成長できるかです。偏差値の高い大学だけが、必ずしも良い大学とは限りません。息子さんが野球を通して得られる経験、大学生活を通して培われる人間性、それらを総合的に考えて、大学選びを見直してみましょう。

野球と学業の両立は可能?時間管理と学習方法のコツ

高校野球は、練習に多くの時間を費やすため、学業との両立が難しいと感じる方も多いと思います。息子さんも毎日夜8時半まで練習とのこと、大変ですよね。でも、両立は不可能ではありません。

まず、時間管理が重要です。部活動のスケジュールと授業のスケジュールを把握し、隙間時間を有効活用する必要があります。例えば、通学時間や昼休みなどに、予習や復習をするなど工夫することで、学習時間を確保できます。また、効率的な学習方法も大切です。集中して短時間で学習するテクニックを身につけることで、限られた時間でも効果的な学習ができます。

  • 目標設定:具体的な学習目標を設定することで、モチベーションを維持しやすくなります。
  • タスク管理:やるべきことをリスト化し、優先順位をつけて取り組むことで、効率的に学習を進めることができます。
  • 休息:集中力を維持するためには、適度な休息も必要です。疲れたら休憩を取り、リフレッシュしてから学習に取り組みましょう。

さらに、大学によっては、部活動と学業の両立を支援する制度を設けているところもあります。そういった制度を活用することも検討してみましょう。もし、学習面で困ったことがあれば、大学のチューター制度や学習支援センターなどを活用することも有効です。

将来のキャリアパスはどう考える?野球経験を活かす道

「野球のために大学に行くのは間違っている」という意見もあるかもしれませんが、野球経験は必ず将来のキャリアに活かせます。

例えば、チームワーク、責任感、忍耐力、目標達成力など、野球を通して培われるこれらの能力は、多くの企業が求める人材像と合致します。就職活動では、これらの経験を具体的に説明することで、あなたの強みをアピールできます。面接官は、あなたの経験談から、あなたの個性や能力、人間性を見極めようとしています。

また、野球に理解のある企業も存在します。中には、社会人野球クラブチームを支援したり、現役選手としての活動を尊重する企業もあります。一般社団法人大学野球支援機構では、そうした企業との連携を強化し、就職活動のサポートを行っています。もちろん、就職活動は大学名だけでなく、あなたの能力や経験、そして人となりが重要です。自信を持って、自分の強みをアピールしましょう。

私の友人で、地方の大学から、野球経験を活かして大手企業に就職した人がいます。彼は、面接で野球部での経験を熱く語り、その経験から培われた粘り強さやチームワーク力をアピールしました。その結果、面接官の心を掴み、見事内定を獲得しました。彼の成功談からもわかるように、大学名よりも、あなたの個性と能力が重要なのです。

大学生活は、学業だけでなく、人間性を磨く貴重な時間です。息子さんが野球を通して成長し、充実した大学生活を送れるよう、親御さんとして温かく見守ってあげることが大切です。そして、将来のキャリアパスについても、息子さんと一緒にじっくりと話し合い、将来の夢に向かって一緒に歩んでいきましょう。

大学野球支援機構は野球と仕事の両立をサポートします

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私たちは野球と仕事双方を充実させる未来に向けてサポートをしています。