先日、大学4年生で就職活動中の学生さんからこんな相談を受けました。「事務職を希望しているのですが、面接でよく聞かれる『入社してからやりたいこと』が思いつきません。営業職なら『たくさんのお客様を増やしたい』などと言えるのですが、事務職だと…正直『普通に働けたらいい』と思っていて、それを面接で言うわけにもいかないですよね…」。多くの大学生が抱えるこの悩み、実は私たち大学野球支援機構にも多くの相談が寄せられています。そこで今回は、特に事務職を希望する学生さんに向けて、面接で効果的な回答を導き出すためのヒントと、大学野球経験を活かす方法について解説します。
面接官が「入社後やりたいこと」を聞く本当の意図とは?
「入社後やりたいこと」と聞かれた時、多くの学生さんは戸惑いますよね。わかります。私もそうでした。でも、面接官が本当に知りたいのは、「あなた自身の成長意欲」と「会社への貢献意欲」です。「普通に働けたらいい」という気持ちは決して悪いことではありません。むしろ、真面目で責任感がある証拠です。しかし、面接では、その真面目さを具体的な言葉で表現する必要があります。
例えば、「普通に働きたい」という思いを、次のように言い換えることができます。
- 「会社の業務を正確に、そして効率的にこなせるようになりたいです。そのためには、まず基本的なスキルを習得し、先輩社員の方々から一つずつ丁寧に教えていただきながら、着実に成長していきたいと考えています。」
- 「チームの一員として、周囲と協力しながら、円滑な職場環境を作ることに貢献したいと考えています。そのためには、コミュニケーション能力を高め、積極的に意見交換をするなど、チームワークを大切にしていきたいです。」
- 「与えられた業務を完璧にこなすだけでなく、業務プロセスを見直し、改善提案を行うことで、会社全体の効率化に貢献したいと考えています。」
このように、「普通に働く」という漠然とした目標を、具体的な行動や目標に落とし込むことで、面接官はあなたの意欲を感じ取ることができます。 ポイントは、単なる希望ではなく、具体的な行動や努力を伴う目標を語るということです。
大学野球経験を活かす!事務職でもアピールできる強みとは?
大学で野球部に所属していた経験は、面接で大きな武器になります。一見、事務職とは関係ないように思えるかもしれませんが、野球部活動を通して培った「忍耐力」「責任感」「チームワーク」「目標達成力」などは、事務職でも非常に重要な資質です。例えば、
- 厳しい練習を乗り越えた経験から、「困難な状況でも諦めずに努力を続けることができる」ことをアピールできます。
- チームメイトと協力して勝利を目指した経験から、「チームワークを大切にし、周囲と協力して仕事に取り組むことができる」ことをアピールできます。
- 試合でミスをした経験とそこから学んだことから、「失敗から学び、成長できる」ことをアピールできます。
- キャプテンやマネージャーとしてチームをまとめた経験があれば、「リーダーシップ」や「組織運営能力」をアピールできます。
これらの経験を具体的に説明することで、あなたの人となりや能力を効果的に伝えることができます。例えば、私が以前指導した学生は、野球部でのマネージャー経験を活かし、「部員のスケジュール管理や会計処理などを通して、事務処理の基礎を培いました。その経験を活かし、貴社の事務業務にも貢献したいと考えています」とアピールし、内定を得ました。 具体的なエピソードを交えて説明することで、面接官はあなたの能力をより深く理解し、共感してくれるでしょう。
中小企業で野球経験を活かす!社会人野球との両立も視野に
もし、あなたが社会人野球への関心があるなら、それを面接で伝えることも一つの方法です。野球に理解のある中小企業の中には、社会人野球クラブチームへの所属や、選手としての活動を支援してくれる企業もあります。大学野球支援機構では、そうした企業との連携を積極的に行っています。もちろん、就職活動の軸はあなたの希望する職種や企業文化であるべきですが、社会人野球との両立という選択肢も視野に入れることで、より多くの可能性が開けるかもしれません。 ただし、これはあくまで一つの選択肢であり、無理強いする必要はありません。あなたのキャリアプランを優先してください。
大切なのは、あなた自身の「強み」を明確に理解し、それを面接で効果的に伝えることです。事務職だからといって、特別なスキルや経験がなくても大丈夫です。あなたの「真面目さ」「責任感」「成長意欲」を、具体的なエピソードを交えてアピールすれば、必ず面接官の心に響くはずです。 自信を持って、面接に臨んでください!