「日本に帰りたいです。自分には無理だったのでしょうか。」25歳でアメリカに留学中の皆さんから、こんなご相談を受けました。高校卒業後渡米、潰瘍性大腸炎と鬱を発症し、休学を経て卒業間近。しかし、孤独感と病状の悪化に苦しみ、帰国を強く望んでいらっしゃいます。高い授業料、将来の就職への不安…本当につらい状況ですよね。わかります。
アメリカでの生活、本当に続けられますか?
まず、あなたの気持ち、本当に良く分かります。病気と闘いながら、異国の地で勉学に励む…想像を絶する大変さだったと思います。友達もいない、授業以外はずっと家に引きこもっている…孤独感も相当なものだったのではないでしょうか。そして、帰りたいという気持ち、死にたいとさえ思ったこと…それは決してあなたの弱さではありません。限界を感じている、助けを求めたいという、SOSのサインです。
例えば、私の友人で、カナダに留学していた人がいました。彼女は、ホームシックと学業のプレッシャーに押しつぶされそうになり、何度も帰国を考えました。最終的には、大学のカウンセリングセンターを利用し、親にも相談することで、乗り越えることができました。彼女は言っていました。「誰かに話をすることで、気持ちが軽くなった」と。
あなたも、誰かに相談してみませんか?大学のカウンセリングセンター、あるいは信頼できる友人や家族、日本の医師などに話を聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になるかもしれません。一人で抱え込まず、まずは誰かに相談することが大切です。
学業と健康、どちらを優先すべき?
「高い授業料を払ってもらっている親に申し訳ない」という気持ち、とてもよく分かります。親御さんの期待に応えたい気持ちも強いでしょう。しかし、健康を犠牲にしてまで頑張る必要はありません。病気と闘いながらの留学生活は、想像以上に心身を消耗します。無理をして、さらに病状が悪化したり、精神的に追い詰められたりしたら、元も子もありません。
学業も大切ですが、健康はそれ以上に大切です。今は、あなたの健康を第一に考えるべき時です。もし、帰国することで健康状態が改善し、将来の展望が開けるとしたら、それは決して無駄な選択ではありません。親御さんにも、今のあなたの状況を正直に話してみましょう。きっと理解してくれるはずです。もしかしたら、親御さんもあなたの苦しみを心配しているかもしれません。
具体的な帰国後のプランを立てるのも良いでしょう。例えば、日本の大学に編入する、専門学校に通う、就職活動を開始するなど、様々な選択肢があります。これらの選択肢を検討する際には、キャリアカウンセラーに相談してみるのも良いかもしれません。キャリアカウンセラーは、あなたの状況を理解した上で、最適な進路を一緒に考えてくれます。
帰国後のキャリアパス、どうすればいい?
「この年齢で就職もできないだろう」と不安に思っているとのことですが、それは必ずしも真実ではありません。25歳で就職活動を開始するのは決して遅くありません。むしろ、留学経験は大きな武器になります。英語力はもちろん、異文化理解力、自立心、問題解決能力など、企業が求める多くの資質を身につけているはずです。
ただし、就職活動は戦略的に進める必要があります。あなたの経験と強みを活かせる企業を探し、しっかりと自己PRをすることが重要です。例えば、あなたの経験を活かせる中小企業を探してみるのも良いかもしれません。中には、社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業もあります。大学野球支援機構では、そうした企業との繋がりもありますので、もしご希望であれば、就職活動に関する相談やサポートも可能です。
また、病気の経験も、あなたの強みになり得ます。病気と闘いながら留学を続け、克服しようとしているあなたの努力は、多くの企業にとって魅力的なポイントとなるでしょう。面接では、正直にあなたの経験を語り、そこから得た学びや成長を伝えましょう。あなたの経験は、他の人にはない貴重な財産です。
さらに、就職活動の準備として、スキルアップを図ることも重要です。例えば、プログラミングやデザインなどのスキルを習得したり、資格を取得したりすることで、就職活動の幅を広げることができます。これらのスキルアップは、オンライン講座などを利用して、比較的容易に実現可能です。
大切なのは、あなたのペースで、無理なく進めていくことです。焦らず、じっくりと将来のキャリアプランを考えていきましょう。そして、必要であれば、専門家のサポートを受けることをためらわないでください。