「中学1年生の息子が、物事を中途半端にしてしまう上に、反抗的で暴言を吐くなど、問題行動が多い。野球部にも所属しているが、責任感や継続性がなく、将来が心配だ。」というご相談をいただきました。確かに、お子さんの行動はご心配ですよね。ご両親の努力にも関わらず、状況が改善しないこと、本当につらいと思います。しかし、ご安心ください。お子さんの現状は、決して珍しいものではありません。多くの家庭で、思春期の子どもたちの問題行動に悩まれている方がいます。そして、必ず解決できる道があります。
なぜ、息子さんは物事を中途半端にしてしまうのでしょうか?
お子さんの行動、本当に悩ましいですよね。自転車の修理を途中で放棄したり、家事を中途半端にするなど、「やり遂げる」という経験が不足している可能性があります。これは、必ずしも怠け心や悪意からではなく、計画性や継続性、達成感を得るためのスキルが未発達であることも考えられます。例えば、自転車の修理は、手順が多く、失敗もつきものです。一度失敗すると、挫折感から投げ出してしまいがちです。また、年齢的に、集中力や忍耐力もまだ発達途上です。小さい成功体験を積み重ねることで、徐々に克服できる可能性があります。
さらに、反抗的な態度や暴言も、未熟な自己表現の一種かもしれません。自分の気持ちをうまく伝えられず、行動で示してしまうのです。彼なりのSOSかもしれません。例えば、親御さんの期待に応えられないことへの焦燥感や、自分の無力感、そして、親御さんへの不満などが、暴言や破壊行為という形で噴出している可能性があります。
私の友人の息子さんも、似たような状況でした。ゲームに熱中し、勉強も家事も中途半端。親御さんは何度も注意しましたが、効果はありませんでした。しかし、親御さんが息子の興味を理解し、ゲームを介してコミュニケーションをとるように工夫したところ、少しずつ状況が変わっていきました。ゲームを通じて、目標設定やチームワークの大切さを学び、現実世界でも少しずつ責任感を持つようになったのです。お子さんの興味関心に基づいたアプローチが重要です。
野球部活動と学業、将来への不安を解消するには?
野球部活動と学業の両立も難しいですよね。部活動に熱中するあまり、勉強がおろそかになる、あるいは、勉強のストレスから部活動に集中できない、といったケースは珍しくありません。バランスの取れた生活習慣を身につけることが重要です。時間管理術を学ぶことはもちろん、部活動と勉強の両立について、具体的な目標設定や計画を立て、達成感を味わえるようにサポートすることが大切です。例えば、週ごとのスケジュール表を作成し、勉強時間や部活動時間、休息時間などを明確に決めてみましょう。そして、目標達成ごとに小さなご褒美を用意するのも効果的です。
将来への不安も、お子さんだけでなく、ご両親も抱えていることでしょう。しかし、焦らず、じっくりと将来について話し合う時間を設けることが大切です。大学進学や就職といった将来の選択肢について、お子さんの意見を尊重しながら、現実的な計画を一緒に立てていくことが重要です。
大学野球と就職活動については、多くの大学生が悩んでいます。大学野球を続けながら、就職活動に臨むには、綿密な計画と強い意志が必要です。一般社団法人大学野球支援機構では、野球に理解のある企業への就職支援を行っています。もちろん、お子さんの年齢を考えると、まだ先の話ですが、将来、大学進学を希望されるのであれば、その選択肢の一つとして知っておいて損はないでしょう。
家庭環境とコミュニケーション改善のポイント
家庭環境も重要な要素です。お子さんの反抗的な態度や暴言は、家庭内でのコミュニケーション不足が原因の一つかもしれません。お互いを尊重し、気持ちを伝え合う時間を大切にしてください。例えば、夕食時に家族で話し合う時間を作ったり、週末に一緒に何かをする時間を設けるなど、積極的にコミュニケーションをとる努力が必要です。
また、お子さんの良い点を見つけて褒めることも重要です。些細なことでも構いません。褒めることで、自己肯定感を高め、前向きな行動へと繋がる可能性があります。そして、叱る時は、具体的な行動を指摘し、感情的にならないように注意しましょう。
暴力的な行動については、専門家のサポートを受けることを強くお勧めします。警察の暴力相談に足を運ばれているとのこと、大変勇気のある行動です。専門家のアドバイスを受けながら、お子さんとご家族が安心して暮らせる環境を作る努力を続けていきましょう。
大切なのは、お子さんへの理解と、継続的なサポートです。時間はかかりますが、諦めずに、一歩ずつ進んでいきましょう。お子さんの成長を信じて、一緒に乗り越えていきましょう。