27歳女性の方から、転職を繰り返しても仕事についていけず、自分自身の能力に自信が持てない、というご相談がありました。「仕事が遅い、ミスが多い、覚えが悪い」と自己評価をされているとのこと。飲食店など簡単な仕事は問題なくこなせるのに、事務やオペレーターといった仕事では苦労されているようです。 「成人するまでになにか大切なものを学び忘れているのではないか」という不安を抱えながらも、頑張り続けたいという強い気持ちをお持ちです。この相談を踏まえ、大学野球経験者の方々にも共通する「頑張り続けるための心の支え方」について考えてみましょう。
仕事ができない自分を責めていませんか?
「仕事が遅い」「ミスが多い」「覚えが悪い」…これらの言葉、自分自身に言い聞かせていませんか? わかります。私も大学時代に、チームメイトに比べて練習の成果が出なかったり、試合でミスをしてしまったりした時、自分を責めて落ち込んだ経験があります。 自分を責める気持ちは、頑張ろうという気持ちの裏返しでもあるのですが、それが行き過ぎると、自信を失い、さらにパフォーマンスが悪くなってしまう悪循環に陥ってしまいます。
まず大切なのは、「完璧を求めない」こと。誰だってミスはします。重要なのは、ミスを繰り返さないように改善策を考え、実行することです。例えば、ミスをした原因を分析し、メモを取ったり、チェックリストを作ったりするなど、具体的な対策を立てることが大切です。そして、その対策が効果があったかどうかを振り返り、さらに改善していく。このPDCAサイクルを意識することで、着実に成長していくことができます。
例えば、私の友人で、大学時代に野球部と学業を両立することに苦労していた人がいました。彼は、時間管理が苦手で、いつも課題に追われていました。しかし、彼は自分の弱点を理解し、スケジュール帳を徹底的に活用し、時間を区切って勉強する習慣を身につけました。結果的に、彼は成績を上げ、野球部でも活躍することができました。小さな成功体験を積み重ねることで、自信を取り戻すことができるのです。
「得意なこと」と「不得意なこと」を分けて考えよう
ご相談者の方は、飲食店での仕事は問題なくこなせるのに、事務やオペレーターの仕事は難しいと感じているとのこと。これは、「得意なこと」と「不得意なこと」があるということを示しています。 得意なことは、自信を持って取り組み、不得意なことは、どのようにすれば克服できるのか、あるいは、不得意なことをカバーできる方法はないかを考えることが重要です。
大学野球でも同じです。ある選手はバッティングが得意でも、守備が苦手かもしれません。逆に、守備が得意でも、バッティングが苦手な選手もいるでしょう。チームとして成功するためには、それぞれの選手の得意な点を活かし、不得意な点をカバーし合うことが大切です。 仕事も同じです。自分の強みを活かし、弱点を補うことで、仕事のパフォーマンスを向上させることができます。
もしかしたら、今の仕事はあなたの「得意なこと」を活かしにくいのかもしれません。「自分に合った仕事」を見つけることも、重要なポイントです。 もちろん、すぐに仕事を変えることは難しいかもしれませんが、将来のキャリアプランを考える中で、自分の得意なことを活かせる仕事を探してみるのも良いでしょう。
「頑張り続けるための心の支え」を見つける
「頑張り続けるためにはどのような心の芯を持ち、考え方をしていけばいいのでしょうか」というご相談者の言葉に、多くの大学野球部員が共感するのではないでしょうか。 厳しい練習や試合を乗り越えるには、強い精神力が必要です。 その精神力の源泉となるのは、「なぜ頑張るのか」という明確な目的意識です。
例えば、チームメイトとの友情、監督やコーチへの感謝、将来の夢など、様々なモチベーションが考えられます。 仕事においても同様です。 「お客様に喜んでいただくため」「会社に貢献するため」「自分の成長のため」など、自分の頑張りに意味を見出すことが大切です。
また、周りの人との繋がりも、頑張り続けるための大きな支えとなります。 信頼できる友人や家族、同僚、上司など、相談できる人がいることは、大きな力になります。 一人で抱え込まずに、周りの人に相談することも、忘れないでください。 そして、自分の頑張りを認めてくれる人を見つけることも大切です。 小さな成功体験を積み重ね、自分を褒めてあげること、そして周りの人にも褒めてもらうことで、自信を取り戻し、さらに頑張るモチベーションを高めることができます。
大学野球支援機構では、野球経験者の方々の就職活動支援も行っています。中小企業の中には、野球経験者の協調性や粘り強さを高く評価し、社会人野球クラブチームへの所属や現役選手としての活動に配慮のある企業も多くあります。 もし、キャリアについて悩まれている方がいらっしゃいましたら、一度、ご自身の強みや経験を改めて見つめ直してみることをお勧めします。 あなたの経験は、必ず活かせる場所があります。