「卒業後、どうすればいいのか全く見えない…」。専門学校を卒業する春を迎え、将来への不安を抱えている方からのご相談です。専門学校での学びに疑問を感じ、友人も少なく、卒業ギリギリの状態での卒業。内定は得たものの、興味のない分野への就職に迷いを感じているとのこと。親御さんの期待、一人暮らしの不安、そして何より「やりたいこと」が見つからないという悩みを抱えています。 この状況、本当に辛いですよね。わかります。
やりたいことが見つからない…そんな時、どうすればいい?
まず、「やりたいことが見つからない」ということに、罪悪感を持つ必要は全くありません。多くの人が、卒業を目前にして同じような悩みを抱えています。特に、学校生活で思うように成果が出せなかったり、人間関係に苦労したりした経験があると、なおさら将来への不安が大きくなってしまうものです。 私の友人で、大学時代に部活動に没頭しすぎて単位が危うくなり、卒業間際に就職活動に追われた人がいました。彼は、内定を得たものの、将来への不安から何度も就職を辞めようか悩んでいました。結局、彼は、自分の強みや興味を改めて見つめ直し、小さな一歩から始めて、少しずつ自分の道を切り開いていきました。
大切なのは、焦らず、自分自身と向き合う時間を持つことです。 「やりたいこと」が見つからないのは、決してあなたの能力が低いからではありません。もしかしたら、今まで「やらなければいけないこと」に追われすぎて、自分の気持ちに耳を傾ける時間がなかったのかもしれません。 まずは、ゆっくりと深呼吸をして、これまでの経験を振り返ってみましょう。楽しかったこと、辛かったこと、どんな時にワクワクしたか、どんな時に心が満たされたか… 小さなことでも構いません。一つずつ思い出を辿っていくことで、自分の気持ちや本当にやりたいことが見えてくるかもしれません。
そして、「やりたいこと」は必ずしも大きなものでなくても良いということを覚えておきましょう。小さな興味や関心から、大きな目標へと繋がっていくこともあります。例えば、週末に趣味で始めたことが、将来の仕事に繋がるなんてことも珍しくありません。 まずは、自分が「楽しい」と思えることを探してみましょう。それが、あなたの未来へのヒントになるかもしれません。
興味のない仕事…それでも働くべき?
内定を得た会社への就職に迷いを感じているとのこと、よく分かります。興味のない仕事に就くことは、確かに大きな負担になります。毎日が苦痛になり、精神的に追い詰められてしまう可能性もあります。 しかし、「興味がない」=「向いていない」とは限りません。 実際、最初は興味がなかった仕事でも、やってみると意外に面白く、やりがいを感じられるようになるケースは少なくありません。 また、その仕事を通して、新たなスキルや経験を身につけることができるかもしれません。それらが、将来、別の仕事に就く際の大きな武器となる可能性もあります。
もし、どうしてもその仕事に就きたくないのであれば、一度、落ち着いて状況を整理してみましょう。 親御さんの意見、一人暮らしの不安、そして何より自分の気持ち… これらの要素を一つずつ丁寧に分析し、自分にとって最適な選択は何なのかを考えてみましょう。 その上で、どうしてもその会社への就職が無理だと感じたら、内定を辞退することも選択肢の一つです。 内定辞退は勇気がいる決断ですが、自分の心を大切にすることは、決して間違っていません。
- 親御さんとの話し合い:正直に今の気持ちを伝え、将来への不安や希望を共有しましょう。親御さんもあなたのことを心配しているはずです。一緒に解決策を探せるかもしれません。
- キャリアカウンセリングの利用:専門家のアドバイスを受けることで、自分の強みや弱み、適性などを客観的に知ることができます。就職活動の進め方についても相談できます。
- アルバイトやボランティア:興味のある分野のアルバイトやボランティアをしてみることで、その仕事への関心度や適性を確かめることができます。新たな出会いも期待できます。
大学への進学、フリーター…他の選択肢は?
大学への進学やフリーターという選択肢も、もちろんあります。 大学への進学は、新たな知識やスキルを身につける絶好の機会です。興味のある分野を学ぶことで、将来の選択肢を広げることができます。ただし、進学には費用や時間が必要となるため、しっかりと計画を立て、準備することが重要です。 また、フリーターは、自分のペースで仕事を選べるというメリットがあります。しかし、収入の安定性や将来への不安など、デメリットも考慮する必要があります。親御さんの理解を得ることも重要です。
実家の近くで働くという選択肢も、決して悪いものではありません。一人暮らしの不安や経済的な負担を軽減できるだけでなく、地元の企業で働くことで、地域社会に貢献できるというやりがいも感じられるかもしれません。 また、地元の企業は、中小企業も多いので、アットホームな雰囲気で働きやすい環境である可能性も高いです。 もしかしたら、そこで働く中で、新たな目標や興味を見つけることができるかもしれません。 私たちの機構では、野球に理解のある中小企業への就職支援も行っています。社会人野球クラブチームへの所属や現役選手としての活動に配慮のある企業も数多くあります。もし、興味があれば、一度調べてみるのも良いかもしれません。
大切なのは、自分が本当に幸せになれる道を選ぶことです。 色々な選択肢を比較検討し、自分にとって最適な道を選びましょう。 そして、その道を選んだことを後悔しないように、努力を続けることが大切です。 どんな道を選んだとしても、必ず壁にぶつかる時があります。 しかし、その壁を乗り越えることで、あなたは成長し、より強い人間になれるでしょう。