先日、大学4年生の文系学生の方から、卒業論文の執筆に苦戦されているというご相談を受けました。「文献研究は進んでいるのに、最後の章の最後の節が書けない。提出まで2週間を切っていて、毎日泣いている」とのお話しでした。内定も決まり、単位も取得済み。卒業論文さえ終われば卒業、就職という状況の中でのこの苦悩、本当につらいですよね。わかります。私もかつて似たような経験をしましたから。
卒業論文の「最後の節」が書けない…そんな時どうすればいい?
卒業論文の執筆、特に最後の締めくくりは難しいですよね。ここまで膨大な時間を費やして研究を進めてきたのに、最後の数ページが書けない…そんなジレンマに陥ってしまうのは、決してあなただけではありません。多くの学生が同じ壁にぶつかります。「完璧に仕上げなくてはいけない」というプレッシャーが、かえって思考を停止させてしまうのです。
まず、深呼吸をして落ち着きましょう。そして、「完璧」を目指すのを一旦諦めてください。これは決して手を抜くという意味ではありません。完璧を求めるあまり、前に進めなくなっている状態を打破するために、まずは「とりあえず書き出す」ことを意識してみましょう。
例えば、箇条書きで良いので、この最後の節で伝えたいことを全て書き出してみましょう。思いつくままに、どんなに稚拙な文章でも構いません。そして、それらを繋げていく作業を始めてみましょう。最初はまとまりのない文章になるかもしれませんが、書き出すことで新たなアイデアが浮かぶこともあります。書きながら修正していくことも可能です。
また、教授に相談することも非常に重要です。教授はあなたの論文の進捗状況を把握しており、的確なアドバイスをしてくれるはずです。現状を正直に伝え、具体的な悩みを相談することで、新たな視点や解決策を得られるかもしれません。一人で抱え込まず、積極的に助けを求める勇気を持つことも大切です。
私の友人で、野球部と両立しながら卒業論文に挑んだ学生がいました。彼は、時間を区切って論文執筆と練習を両立していました。例えば、午前中は練習、午後は図書館で論文執筆、といった具合です。さらに、週末は論文執筆に集中し、平日は練習に集中するなど、メリハリをつけて取り組んでいました。彼のように、時間管理術を工夫することで、両立のハードルを下げることが可能です。
野球部と学業の両立…時間がない!どうすれば効率的に両立できる?
野球部員は、練習や試合、遠征などで時間を取られることが多く、学業との両立に苦労する人が多いですよね。わかります。私もかつてそうでしたから。でも、諦めないでください!工夫次第で、両立は可能です。
- 時間管理アプリの活用:自分の時間を可視化することで、無駄な時間を減らし、効率的に学習や練習に取り組むことができます。
- スキマ時間の活用:通学時間や待ち時間などを有効活用しましょう。スマホで文献を読んだり、単語を覚えたりするのも良い方法です。例えば、電車の中で論文の構成を考えたり、参考文献の要約をまとめたりするなど。
- チームメイトとの協力:お互いに学習を教え合ったり、励まし合ったりすることで、モチベーションを維持することができます。例えば、一緒に図書館で勉強したり、分からない問題を教え合ったりするのも良いでしょう。
- 優先順位をつける:全てのタスクを完璧にこなそうとせず、優先順位をつけて取り組むことが大切です。特に、締め切りが近いタスクを優先的にこなすようにしましょう。
効率的な学習方法も重要です。例えば、アクティブラーニングを取り入れることで、能動的に学習を進めることができます。ただ読むだけでなく、要約したり、人に説明したりすることで、理解度を高めることができます。また、集中できる環境を作ることも重要です。静かな図書館やカフェなどで勉強するのも良いでしょう。
さらに、早寝早起きを心がけることも大切です。睡眠不足は集中力の低下につながります。十分な睡眠時間を確保することで、学習効率を高めることができます。早起きして朝の時間を有効活用するのもおすすめです。
卒業論文と就職活動の両立…焦らず、計画的に進めよう!
卒業論文と就職活動の両立は、非常に大変ですよね。どちらも人生において重要なイベントであり、どちらにも力を入れたいと思うのは当然です。しかし、焦って両方に中途半端に取り組むのではなく、計画的に進めることが重要です。例えば、就職活動に集中する期間と卒業論文執筆に集中する期間を設けるなど、時間配分を工夫しましょう。
就職活動においては、企業研究をしっかり行い、自分のキャリアプランに合った企業を選ぶことが大切です。また、面接対策も入念に行いましょう。模擬面接を行うことで、本番での緊張を和らげることができます。そして、自己PRを効果的に伝える練習もしましょう。自分の強みや経験を効果的に伝えられるように、何度も練習することが重要です。
卒業論文と就職活動は、一見すると全く異なる活動のように思えますが、実は共通点もあります。どちらも、計画性、時間管理能力、自己管理能力が求められます。これらの能力を高めることで、両方の活動を着実に進めることができるでしょう。
中小企業の中には、野球部員を積極的に採用し、社会人野球クラブチームへの所属や現役選手としての活動を支援してくれる企業もあります。 もし、そのような企業に興味があれば、就職活動の際に積極的に探してみるのも良いかもしれません。もちろん、企業選びの基準は多様で、野球への配慮だけが全てではありません。しかし、選択肢の一つとして知っておくことは、あなたの将来の選択肢を広げることに繋がるでしょう。
最後に、自分を責めないでください。あなたは頑張っています。そして、あなたは一人ではありません。多くの仲間が同じような悩みを抱え、乗り越えています。困難な状況でも、前を向いて進んでいきましょう。きっと、あなたは素晴らしい未来を掴むことができるはずです。