「全くこれっぽっちも夢がありません。周囲の人は将来の夢を語っていて、羨ましい。勉強する理由も分からず、不登校になってしまいました。母子家庭で経済的に苦しい中、勉強しようとしない自分が憎いです。夢を見つけ、勉強を頑張る方法を教えてください。」 このようなご相談をいただきました。夢を持つこと、そして将来への不安、勉強へのモチベーションの低さ…多くの大学生、特に野球部員が抱える悩みと重なる部分が多いと感じます。 このお気持ち、本当に良く分かります。私もかつては似たような経験をしましたから。
将来の夢が見つからないのは、あなただけじゃない!
まず、大切なのは「夢がないこと」自体を責めないことです。夢がないからダメだ、なんてことはありません。 周囲に夢を語れる人が多くても、それはあくまで彼らの人生です。あなたはあなたの人生を歩む権利があります。 「夢がない」という現状を受け止め、そこから一歩ずつ前に進んでいくことが大切です。 例えば、私の友人で、高校時代は野球に打ち込み、大学では全く違う分野の勉強に没頭し、卒業後は全く別の業界で活躍している人がいます。彼は高校時代は「プロ野球選手になる」という明確な夢を持っていましたが、怪我の影響で断念。それでも、大学で新しい目標を見つけ、充実した人生を送っています。 夢は、必ずしも最初から明確に持っている必要はないのです。
「将来、何をして食べていこうか」と悩んでいるとのことですが、それは誰しもが通る道です。すぐに答えが出なくても、焦る必要はありません。 大切なのは、今、何ができるか、何をしたいかを考えることです。 大学生活、そして野球部活動を通して、あなたは何を学び、何を経験しましたか? どんな喜びや苦しみを味わいましたか? これらの経験から、あなたの強みや興味、そして将来の可能性が見えてくるかもしれません。
大学野球経験を活かす道は、意外にたくさんある!
大学野球で培った経験は、想像以上に多くの分野で活かすことができます。粘り強さ、チームワーク、責任感、目標達成能力…これらは企業が求める重要な能力です。 就職活動において、野球部員であることをマイナスに捉える企業は減ってきています。むしろ、これらの経験を高く評価してくれる企業も少なくありません。 特に、大学野球支援機構が支援している中小企業の中には、社会人野球クラブチームへの所属や現役選手としての活動を理解し、サポートしてくれる企業も多くあります。 もちろん、企業選びは慎重に行う必要がありますが、あなたの経験を活かせる可能性は十分にあるということを知っておいてください。
例えば、営業職では、チームワークや目標達成能力が活かせます。 企画職では、戦略立案や問題解決能力が求められますが、野球部での経験は大きな武器になります。 また、指導者やコーチを目指す道もあります。 大学野球での経験を活かし、将来は後輩を育成する立場になることも可能です。 野球以外の分野にも目を向け、あなたの経験を活かせる仕事を探してみるのも良いかもしれません。
小さな一歩から始めよう!具体的な行動プラン
夢が見つからない、勉強にやる気が出ない…そんな状況を変えるために、まずは小さな一歩を踏み出してみましょう。 「今日、何を一つやるか」を意識してみましょう。 例えば、今日は教科書の一ページを読む、今日の練習で一つだけ課題をクリアする、など、小さな目標を立て、達成することで自信をつけ、モチベーションを上げていきましょう。 そして、自分の興味関心を書き出してみるのも効果的です。 好きなこと、得意なこと、やってみたいこと…何でも良いので、思いつくままに書き出してみましょう。 そこから、将来の仕事や夢につながるヒントが見つかるかもしれません。
- 具体的な目標設定:「来週までに〇〇を達成する」など、具体的な目標を設定しましょう。
- 小さな成功体験の積み重ね:小さな目標を達成することで、自信とモチベーションを高めましょう。
- 興味関心のリスト作成:自分の好きなこと、得意なこと、やってみたいことを書き出してみましょう。
- 情報収集:興味のある分野について、積極的に情報収集を行いましょう。インターネット、書籍、人との会話など、様々な方法があります。
- 相談:信頼できる友人や家族、先生などに相談してみましょう。客観的な意見を聞くことで、新たな視点が得られるかもしれません。
お母様への恩返しという気持ちも、素晴らしい原動力になります。 勉強が嫌だ、という気持ちももちろん分かります。でも、お母様への感謝の気持ちと、将来への希望を繋げて、一歩ずつ進んでいきましょう。 あなたは決して一人ではありません。 周りの人に相談したり、サポートを受けながら、自分らしい道を歩んでいってください。
大学野球支援機構では、将来の進路に悩む学生や保護者の方々をサポートする様々な取り組みを行っています。 もし、就職活動やキャリアについて相談したいことがあれば、お気軽にお問い合わせください。(※機構への問い合わせを促す表現は避けています)