「私の考えは間違えているのでしょうか?主人と意見が食い違い言い争いになってしまいました。地方の高校で野球部に入っている高2の息子がいます。寮生活です。本人の希望で高校を選び進学しました。下手なのでレギュラーではないです。高2なのでそろそろ進路を決めるため三者面談があり、本人から大学でも野球をやりたいと言われました。私はそこまで上手くないのに野球を続けるなんて!と思ってしまいます。そもそも、大学で野球をやるにはセレクションなどをクリアしないと入部できないとは思いますが、下手でレギュラーにもなれない子が大学で野球なんてとんでもない!と思ってしまいます。現実問題として莫大なお金がかかるので、好きなことをやらせてあげたいとは素直に思えません。主人は本人がやりたいことをやらせてあげたいと思っているようでケンカになってしまいました。主人も息子が下手だとはわかっているのですが。。下手なのに強豪高へ入れたことは正しかったのかすら疑問に思い、意味あるのかな?ともおもってしまいます。」
大学野球は本当に「お金がかかる」のでしょうか?
まず、大学野球にかかる費用についてですが、確かに高額な費用がかかるというイメージはありますよね。わかります。実際、遠方の大学に進学する場合、学費に加え、寮費、生活費、遠征費など、様々な費用が積み重なり、大きな負担となることは事実です。しかし、全てが莫大な費用がかかるというわけではありません。
例えば、自宅から通える大学であれば、寮費や生活費は大幅に削減できます。また、奨学金制度や、大学独自の支援制度を利用することで、経済的な負担を軽減できる可能性もあります。さらに、近年では、野球に理解のある企業からの支援や、地域社会からのサポートを受けられるケースも増えています。大切なのは、費用面も含め、様々な選択肢を検討することです。大学によって、費用やサポート体制は大きく異なりますので、事前にしっかりと調べてみることをお勧めします。
私の友人の息子さんも、地方の大学で野球を続けていますが、アルバイトと奨学金を組み合わせることで、経済的な負担を最小限に抑えています。もちろん、大変な面もあるようですが、本人の強い意志と周りのサポートによって、野球と学業を両立させています。決して不可能なことではないのです。
レギュラーになれない息子が大学で野球を続ける意味はあるのでしょうか?
レギュラーになれないからこそ、大学で野球を続ける意味がない、そうお考えになる気持ち、よくわかります。高校野球でレギュラーになれなかった息子さんが、大学でも同じようにレギュラー争いに苦労する姿を想像すると、心配になりますよね。しかし、レギュラーになれないからこそ得られる経験や成長もあることを知っておいてください。
大学野球では、高校野球とは異なる環境で、新たな挑戦ができます。チーム内での競争は激しくなりますが、その中で、自身の弱点を克服し、スキルアップを図るチャンスが得られます。また、チームメイトとの協力や、厳しい練習を通して、精神的な成長も期待できます。さらに、大学によっては、指導者の指導方法やチームの雰囲気も大きく異なるため、高校では得られなかった経験や成長が得られる可能性もあります。
例えば、ある大学の野球部は、選手一人ひとりの個性や強みを活かす指導に力を入れており、レギュラーになれなくても、チームに貢献できる機会が豊富に与えられています。「レギュラーになること」だけが、野球を続ける意味ではないのです。息子さんの個性や強み、そして大学野球部の方針をよく調べてみることで、新たな可能性が見えてくるかもしれません。
強豪校に進学させたことは正しかったのでしょうか?
強豪校に進学させたことが正しかったのか、今になって疑問に思われるお気持ち、お察しします。息子さんがレギュラーになれなかったことで、その選択を後悔されているかもしれません。しかし、強豪校での経験は必ずしも無駄にはならないと考えています。
強豪校では、レベルの高い選手たちと切磋琢磨することで、技術面だけでなく、精神面も大きく成長する機会が得られます。厳しい練習や競争の中で、忍耐力や精神力、責任感などを養うことができます。これらの経験は、将来、どんな分野に進んだとしても、必ず役に立つはずです。また、強豪校で培った人間関係や経験は、かけがえのない財産となるでしょう。
もちろん、強豪校での生活は、常にプレッシャーやストレスと隣り合わせです。しかし、その中で得られるものは、計り知れないほど大きいものです。息子さんが強豪校で得た経験を活かし、大学で新たな目標に向かって挑戦することを応援するのも一つの選択肢です。そして、大学では、高校とは異なる環境で、新たな発見や成長を遂げられる可能性があります。
大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業への就職支援も行っています。社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業を紹介することで、学生の皆様が、野球を続けながら社会人としてのキャリアを築くお手伝いをしています。もちろん、これはあくまで選択肢の一つであり、強制ではありません。しかし、もし息子さんが大学卒業後も野球を続けたいと考えているのであれば、一つの選択肢として知っておく価値はあるでしょう。