「大学に行くと吐き気がする。鳥肌が止まらない。涙が止まらなくなる」と息子さんから打ち明けられ、その後、大学を休んでいることが発覚。連絡が取れなくなり、家出までされた…そんなご相談を受けました。ご両親の怒りや失望、そして深い心配、痛いほど伝わってきます。息子さんの「大学をやめて働く」という申し出にも、戸惑いを感じていることと思います。 確かに、多額の費用を投じて大学に進学させたのに、通学を拒否されるのは、親御さんとして非常に辛い状況ですよね。しかし、まずは息子さんの気持ちに寄り添い、冷静に状況を分析することが大切です。 息子さんの言葉の裏に隠された本当の悩み、そして、ご両親が今できる最善の対応について、一緒に考えていきましょう。
息子さんの「大学に行きたくない」本当の理由とは?
「吐き気」「鳥肌」「涙が止まらない」…これらの症状は、単なる「甘え」とは言い切れないかもしれません。 学業のストレス、人間関係の悩み、あるいは精神的な負担など、様々な要因が考えられます。 息子さんが「鬱だ」と言っていることについても、軽々しく否定するのは危険です。 福祉課で働かれているご両親だからこそ、その言葉の重みを理解されているはずです。 息子さんの発言を「甘え」と一蹴するのではなく、まずは彼の言葉に耳を傾け、何が彼を苦しめているのかを理解しようとする姿勢が重要です。 例えば、大学での授業内容についていけず、劣等感を感じているのかもしれません。 あるいは、友人関係に悩んでいたり、部活動でうまくいっていないのかもしれません。 もしかしたら、将来への不安や、親御さんへの申し訳なさといった、複雑な感情が絡み合っている可能性もあります。 私の友人で、大学で似たような状況に陥った人がいましたが、彼は周囲に相談できず、一人で抱え込んでいたため、症状が悪化してしまいました。 まずは、息子さんとじっくり話し合い、彼の気持ちを理解しようと努めることが大切です。 「なぜ大学に行きたくないのか」を具体的に聞き出すことが、問題解決の第一歩となります。
大学生活と野球、そして将来のキャリア…どう両立させる?
息子さんが大学に行きたくない理由の中に、野球部活動が関係している可能性も考えられます。 大学野球は、厳しい練習や試合、そして学業との両立という大きなプレッシャーを伴います。 練習や試合で疲弊し、学業に集中できない、成績が思うように上がらず、将来への不安が募る、といった悩みを抱えているかもしれません。 また、大学野球を続けることで、就職活動に支障が出るのではないかという不安も、大きなストレスになっている可能性があります。 もし、息子さんが野球部員であれば、この点を考慮した上で、彼とじっくり話し合う必要があります。 例えば、野球部を辞めること、練習量を調整すること、学業とのバランスを見つけることなど、様々な選択肢を検討し、息子さんと一緒に最適な解決策を探っていくことが重要です。 一般社団法人大学野球支援機構では、野球部員が抱える様々な問題に対して、専門的なサポートを行っています。 学業と部活動の両立、就職活動に関する相談など、お気軽にご相談ください。 もちろん、強制ではありません。息子さんの状況を理解した上で、最適なサポートを提供させていただきます。
大学中退後の選択肢と、親御さんの役割
息子さんが大学を中退することを希望している場合、焦らず、冷静に将来のキャリアプランについて話し合うことが大切です。 「絶対お金は返す」という彼の言葉は、責任感の表れでもあります。 まずは、彼の希望する職業や、興味のある分野についてじっくりと聞き出すことから始めましょう。 そして、その職業に就くために必要なスキルや資格、そして、就職活動の方法などを一緒に考えていくことが重要です。 もちろん、大学を中退したからといって、将来の選択肢が狭まるわけではありません。 専門学校に進学したり、企業の研修制度を利用したり、様々な方法でスキルアップを図ることができます。 また、親御さんとしては、息子さんの意思を尊重しつつ、適切なアドバイスやサポートを提供することが大切です。 過度な干渉は逆効果になる可能性があるため、彼の自主性を尊重しながら、適切な距離感を保つことが重要です。 例えば、就職活動の情報を提供したり、面接の練習に付き合ったり、彼の意思決定をサポートする役割を担うことが考えられます。 一般社団法人大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業への就職支援にも力を入れています。 社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業を紹介することも可能です。 もちろん、これはあくまで選択肢の一つであり、息子さんの希望するキャリアパスに沿ったサポートを提供させていただきます。
最後に、息子さんの状況を改善するためには、ご両親と息子さんの間の良好なコミュニケーションが不可欠です。 怒りや失望を押し殺して、まずは息子さんの話をじっくりと聞き、彼の気持ちを受け止めましょう。 そして、一緒に問題を解決していくための具体的なプランを立て、実行していくことが大切です。 焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。 時間はかかりますが、必ず解決の糸口が見つかります。