大学を卒業してからも仕事が続かない…もしかして発達障害?

  • 就職活動
2025年06月27日

20代の男性の方から、卒業後、様々なアルバイトを経験するも、どれも長く続かず、仕事で多くのミスを繰り返してしまう、というご相談がありました。「仕事ができないのは発達障害が原因ではないか?」とご自身で悩んでいらっしゃるそうです。 仕事が続かないこと、ミスが多いこと、そしてその原因を探る中で抱える不安…本当に辛い状況ですよね。 この相談をきっかけに、大学野球経験者の方々にも共通する可能性のある問題点と、その解決策について考えてみたいと思います。

仕事が続かない…その原因はどこにある?

まず、ご相談者の方の状況を整理してみましょう。 様々な職種を経験されているにも関わらず、どの職場でも「作業が遅い」「ミスが多い」「指示を忘れる」といった問題を抱えているとのこと。さらに、単純作業や計算、コミュニケーション、判断力といった様々な面で困難を感じていらっしゃるようです。 これは、決して珍しいことではありません。 多くの学生、特に大学野球に打ち込んできた学生は、卒業後の社会生活への適応に苦労するケースがあります。 野球部では、チームワークや目標達成への努力を重視しますが、社会では、個々の能力や責任、そして異なる個性を持つ人々との協調性が求められます。このギャップが、適応困難につながることがあります。

例えば、私の友人で、大学時代は野球部に所属し、主力選手として活躍していた人がいました。卒業後は、一般企業に就職しましたが、チームプレーとは異なる仕事の進め方に戸惑い、上司や同僚とのコミュニケーションに苦労していました。 彼は、野球部では周囲のサポートを受けながら役割をこなせていましたが、社会では、自ら考え、行動し、責任を負わなければいけないことに気づきませんでした。 これは、大学野球部出身者だけに限らず、多くの学生が経験する問題です。

ご相談者の方の場合、職場の人から「仕事ができないので、なにかの障害があるのではないか?」と言われたことがきっかけで、発達障害を疑っていらっしゃるようです。 確かに、ご相談内容の中には、発達障害の可能性を示唆する要素も含まれています。 しかし、まずは、ご自身で抱える不安や困難を客観的に把握することが大切です。 専門機関への相談も一つの選択肢ですが、それ以外にも、解決策はあります。

発達障害の可能性…専門機関への相談と自己理解

「仕事ができない」「ミスが多い」といった悩みを抱えている場合、発達障害の可能性を検討することは重要です。 発達障害には、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、ASD(自閉スペクトラム症)、LD(学習障害)など、様々な種類があります。 これらの障害は、生まれつき脳の機能に違いがあるために起こるものであり、本人の努力だけでは克服できない部分もあります。 もし発達障害の可能性があると感じたら、専門機関(精神科医や臨床心理士など)への相談を強くお勧めします。 適切な診断を受けることで、ご自身の特性を理解し、それに合わせた支援を受けることができます。

専門機関を受診する際には、具体的な事例をメモしておくと役立ちます。例えば、「どんな場面でミスが多いか」「どんな時に集中力が途切れるか」「どのような人間関係で苦労するか」などを具体的に書き出してみましょう。 また、ご自身の強みや得意なことをリストアップすることも大切です。 発達障害があっても、必ずしも全てが苦手というわけではありません。 ご自身の強みを活かすことで、仕事や生活をよりスムーズに進めることができます。

例えば、ある大学野球部出身者は、ASDと診断された後、自身の得意なデータ分析能力を活かし、IT企業で成功を収めました。 彼は、コミュニケーションの苦手さを克服するために、積極的に研修に参加し、同僚との関係構築に努めました。 専門家のサポートを受けながら、ご自身の特性を理解し、それを活かす方法を見つけることが重要です。

就職活動とキャリアプラン…自分に合った働き方を見つけよう

就職活動は、ご自身の能力や特性を理解した上で、自分に合った仕事を見つけるための重要なステップです。 「自分に合った仕事」とは、必ずしも高収入や華やかな仕事ではありません。 ご自身の能力や特性を活かし、やりがいを感じながら働ける仕事を選ぶことが大切です。 そのためには、まず、ご自身の強みや弱みを改めて認識し、それを踏まえた上で、どのような仕事が自分に合っているのかを考えてみましょう。

例えば、作業が遅い、ミスが多いといった点が課題であれば、正確性を重視する仕事よりも、創造性を活かせる仕事、チームで協力して仕事を進める仕事など、ご自身の特性を活かせる仕事を探してみるのも良いかもしれません。 また、中小企業の中には、野球経験者を積極的に採用し、社会人野球クラブチームへの所属や現役選手としての活動に配慮のある企業もあります。 そのような企業は、チームワークや責任感といった野球で培った経験を高く評価してくれる可能性があります。

就職活動においては、自分の強みを明確に伝え、弱みは正直に話すことも大切です。 「以前はミスが多かったのですが、最近は改善に向けて努力しており、〇〇という方法でミスを減らすようにしています」といったように、具体的な改善策を説明することで、企業の信頼を得ることができます。 また、面接官に自分の特性を理解してもらうために、必要に応じて診断書などを提出することも検討してみましょう。

さらに、キャリアカウンセラーのサポートを受けることも有効です。 キャリアカウンセラーは、個々の状況に合わせた就職活動の支援やキャリアプランニングのアドバイスをしてくれます。 専門家のアドバイスを受けることで、より効率的に就職活動を進めることができます。

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