「大学4年生で就職先が決まっているけれど、1~2年後には留学したいと考えています。そのため、貯金をしてすぐに辞めるつもりですが、会社に申し訳ない気持ちと、フリーターになるべきか悩んでいます。」このようなご相談をいただきました。将来の夢を実現したい気持ちと、就職活動や企業への責任感の間で揺れる、多くの大学生が抱える葛藤をよく表している相談です。一緒に考えていきましょう。
就職活動で「企業への裏切り」は本当に罪悪感を持つべきこと?
「会社を1年で辞めるなんて、新卒として育ててくれた会社を裏切るようなものだ…」そう感じている気持ち、よく分かります。企業は、新卒採用に時間とお金をかけて、育成プログラムを用意し、あなたを成長させようと努力します。その期待に応えられないという罪悪感、責任感、そして将来への不安…本当に悩ましいですよね。しかし、少し視点を変えて考えてみましょう。
まず、企業の採用活動は、必ずしも「生涯雇用」を前提としたものではありません。特に近年は、個人のキャリアプランが多様化しており、企業側も一定期間の貢献を期待するケースが増えています。もちろん、長く勤めてくれる社員は企業にとって大きな財産ですが、短期間でも高い能力を発揮し、会社に貢献できる人材も必要とされています。あなたのスキルと経験が、短期間であっても会社にとってプラスになる可能性は十分にあります。
例えば、私の友人にも、卒業後すぐに海外留学を目指し、1年間だけ企業で働いてから留学した人がいます。彼は、その1年間で得た経験を活かし、留学先でもスムーズに生活し、インターンシップにも参加することができました。企業にとっても、彼の短期間の貢献は大きなプラスとなり、良好な関係を保ったまま卒業することができました。
大切なのは、入社前に、あなたのキャリアプランを正直に伝えることではありません。企業に嘘をつく必要はありませんが、入社後に留学を検討していることを伝える必要もありません。まずは、目の前の仕事に全力で取り組み、会社に貢献することです。そして、留学資金を貯めながら、留学の準備を進めていくことが重要です。
副業と留学資金の両立は可能?マイナンバー制度への対応もチェック!
留学資金を貯めるために、昼と夜のアルバイトをされているとのこと。大変な努力をされていることが伝わってきます。しかし、マイナンバー制度の導入により、副業の可否は企業によって異なります。入社前に、会社の就業規則や人事担当者に副業の可否をきちんと確認することが重要です。
多くの企業では、副業を禁止している場合、または許可を得る必要がある場合があります。許可を得るためには、副業の内容や時間などを詳しく説明する必要があります。もし、副業が認められない場合、留学資金の貯蓄方法を改めて検討する必要があるかもしれません。例えば、アルバイトの時間を調整したり、より効率的な貯蓄方法を探したりする必要があるでしょう。
また、留学資金の貯蓄計画についても、具体的な目標金額と期間を設定し、現実的な計画を立てることが重要です。留学費用以外にも、生活費や渡航費なども含めて計画を立てましょう。必要に応じて、留学資金の借り入れについても検討してみるのも良いかもしれません。奨学金制度や、留学支援プログラムなども活用できる可能性があります。
- 具体的な留学費用を算出する
- 月々の貯蓄可能額を現実的に設定する
- 副業の可否を会社に確認する
- 必要に応じて、留学資金の借り入れを検討する
- 奨学金制度や留学支援プログラムの活用を検討する
SE職の経験は留学後にも活かせる?キャリアプランを具体的に!
文系出身でありながら、SE職に挑戦したいという意欲、素晴らしいですね!SE職の経験は、IT分野を専攻する留学後にも必ず活かせます。プログラミングスキルや問題解決能力、チームワークなど、企業で得られる経験は、留学先でのインターンシップや就職活動にも役立ちます。1~2年間の就労期間は、あなたのキャリアにとって貴重な経験となるでしょう。
留学後、現地で就職活動をするという目標も素晴らしいです。しかし、現地での就職活動は非常に競争が激しく、容易ではありません。そのため、留学前に、具体的なキャリアプランを立て、準備を進めることが重要です。
例えば、留学先の大学や専門学校でどのようなスキルを習得したいのか、どのような企業で働きたいのか、などを具体的に考えてみましょう。そして、その目標を達成するために、どのような準備が必要なのかをリストアップし、一つずつクリアしていくことが大切です。大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業への就職支援にも力を入れています。 卒業後のキャリアプランを検討する際には、そういった企業の情報も役立つかもしれません。
大切なのは、あなたのキャリアプランを明確に持ち、その実現に向けて努力を続けることです。 会社への貢献と、自身の夢の実現、この両立を目指すあなたの努力はきっと報われるでしょう。焦らず、一歩ずつ着実に進んでいけば、必ず道は開けます。