「今月で大学卒業が決まり、春から精神保健福祉士を目指して専門学校の講座を受講しようと考えています。しかし、この時期に親が離婚…早く就職して独り立ちし、親を安心させなければという気持ちも強いです。現実を取るか希望を取るか悩んでいます。こんな簡単に揺らぐのなら福祉は諦めようかなとも思っています。」 この相談、私たち大学野球支援機構にも似たような相談が寄せられます。野球部員だけでなく、多くの大学生が卒業を前に進路に悩むのはよくあること。特に、予期せぬ家庭環境の変化は大きなストレスになりますよね。わかります。一緒に考えていきましょう。
福祉への熱い思い…本当に諦めるべき？
福祉の道、本当に諦めるべきでしょうか？ 相談者の方、すごく葛藤されているのが伝わってきます。まず、福祉を志した原点を思い出してみましょう。なぜ福祉の道に進みたいと思ったのでしょうか？ 誰かの役に立ちたい、社会貢献したい、といった純粋な気持ち、きっとあったはずです。その気持ちを、今の状況が覆い隠してしまっているだけかもしれません。
私の友人で、幼い頃に病気で入院した経験から看護師を目指した人がいます。大学卒業後、すぐに就職して経済的に自立したいという気持ちと、看護師になる夢の間で悩みました。彼女は、自分が病気のとき、看護師さんの優しさにどれだけ救われたかを思い出して、夢を諦めずに看護師の道に進みました。今は、やりがいを感じながら働いているそうです。大切なのは、自分の心の声に耳を澄ませることです。
もちろん、親の離婚という大きな出来事、経済的な不安は無視できません。でも、福祉の道への情熱がまだ残っているなら、すぐに諦める必要はないと思います。まずは、その情熱を大切に抱きしめてみましょう。そして、その情熱をどう実現できるのか、具体的な方法を探っていきましょう。
専門学校進学と就職…両立の可能性は？
専門学校進学と就職、両立は可能でしょうか？ これは、相談者の方にとって最も重要な疑問ですよね。結論から言うと、不可能ではありません。ただし、相当な努力が必要になります。例えば、奨学金制度を最大限に活用し、アルバイトをしながら専門学校に通うという方法があります。 アルバイトは、時間や曜日に融通が利くものを選ぶ必要があります。また、学業と仕事の両立は体力勝負です。しっかりとした計画性と時間管理が不可欠です。
また、夜間部や通信制の専門学校も検討できます。昼間は働き、夜間や週末に授業を受けることで、両立のハードルを下げられます。さらに、働きながら専門資格を取得できる制度も活用できるかもしれません。福祉業界には、資格取得支援制度のある企業も多いです。 そういった企業を探すのも一つの方法です。 もちろん、すべてがスムーズにいくとは限りません。大変なこともたくさんあるでしょう。それでも、福祉の道への強い意志があれば、乗り越えられるはずです。
- 奨学金の活用
- 時間や曜日に融通が利くアルバイトの選択
- 夜間部・通信制専門学校の検討
- 働きながら資格取得できる制度の活用
- 資格取得支援制度のある企業への就職
大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業への就職支援も行っています。 野球部経験者の方だけでなく、スポーツ経験者全般を対象に、社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業を紹介しています。福祉業界は、体力や精神力、協調性など、スポーツ経験者が活かせる要素が多い分野です。もし、就職活動で行き詰まった際は、一度相談してみるのも良いかもしれません。
親への安心感…どう伝えればいい？
親への安心感…どう伝えればいいのでしょうか？ 親御さんの不安は、想像以上に大きいでしょう。 まずは、自分の気持ちを正直に伝え、将来の計画を具体的に説明することが大切です。 漠然とした「福祉の仕事がしたい」ではなく、「精神保健福祉士の資格を取得して、こういう仕事に就きたい」「奨学金とアルバイトで生活費を賄い、卒業後には自立できる」といった具体的な計画を示すことで、親御さんの不安を軽減できるはずです。
また、定期的に連絡を取り、進捗状況を報告することも重要です。 親御さんは、子どもの様子を知りたい、安心したいと思っています。 小さなことでも、報告することで安心感を与えられるはずです。 さらに、親御さんと一緒に将来設計について話し合う時間を持つのも良いでしょう。 親御さんの意見を聞き入れ、一緒に解決策を探していくことで、より良い関係を築けるはずです。
例えば、Aさんは、親に自分の進路について丁寧に説明し、計画書を作成して見せたことで、親の理解を得ることができました。計画書には、専門学校入学から卒業までのスケジュール、費用計画、アルバイト計画などが詳細に記載されていました。 親御さんの不安を取り除くためには、具体的な計画と誠実な態度が重要です。
進路選択は、人生における大きな決断です。迷うのは当然のことです。 大切なのは、自分の心に正直になり、自分自身で決断することです。 そして、その決断を支えてくれる人、相談できる人がいることを忘れないでください。 一人で抱え込まず、周りの人に相談し、サポートを受けながら、一歩ずつ進んでいきましょう。