「高3生の母です。国立前期をどちらにするか子どもが悩んでいます。学力的にはどちらもチャレンジ校なのは間違いないですが、センターと個別の比率をみてどちらに出願するか決めかねています。仙台が交通の便がよいのもあり、ずっと東北を目指してきましたがE判定続きです。薬剤師になりたいので3年次にコースを選択ということも気になります。その点、富山は薬学科を分けて募集しているのと、個別が数物化と英語がないのがいいなと思い始めて…センターはそれほど得意ではありません、国語が苦手で得点も個別を受けられるかどうかの最低点あたりだと予想されます。先生は、国立は研究、薬剤師なら私立の薬科大学だと言ってます。もちろんわかりますが、経済的に1200万はきついので。特待生がある私立は受験する予定ではあります。成績が厳しいのに悩んでる内容が内容で、本人がなかなか先生に相談しないので宿の手配などもあり気になってきました。」 このご相談、多くの高校生と保護者の方が抱える、将来への不安と期待が複雑に絡み合ったものですよね。お子さんの薬剤師への夢、国立大学への憧れ、そして経済的な負担…一つ一つ丁寧に紐解いていきましょう。
国立大学と私立薬科大学のどちらを選ぶべき?
国立大学と私立薬科大学、どちらも魅力的な選択肢ですよね。国立大学は研究に力を入れていることが多い一方、私立薬科大学は薬剤師養成に特化している場合が多いです。お子さんは薬剤師を目指しているので、私立薬科大学の方が直接的に目標に近づく道と言えるかもしれません。しかし、国立大学進学を諦めるのは、まだ早いと思います!
まず、お子さんの現状を客観的に見てみましょう。センター試験の国語が苦手とのこと。確かに、国立大学入試ではセンター試験の成績が大きく影響する場合が多いです。しかし、個別の試験で挽回できる可能性も十分にあります。得意な科目に集中し、徹底的に対策することで、合格圏内に入ることも不可能ではありません。過去問を分析し、弱点克服に時間をかけることが重要です。また、個別試験で数物化と英語がない富山大学のメリットも大きいですよね。お子さんの強みを活かせる大学選びが大切です。
そして、経済的な負担についてもご心配されていることと思います。国立大学と私立薬科大学では学費に大きな差があります。私立薬科大学の学費は高額ですが、特待生制度を利用できる可能性もあります。奨学金制度なども検討し、現実的な資金計画を立てることが重要です。経済的な不安を解消することで、お子さんも安心して受験に臨めるのではないでしょうか。
例えば、私の友人の息子さんも似たような状況にありました。彼は国立大学志望でしたが、センター試験の英語が伸び悩んでいました。そこで、彼は得意な数学と理科に集中し、個別試験対策を徹底的に行いました。結果、国立大学に合格することができました。諦めずに、自分の強みを活かす戦略が重要なのです。
薬剤師になるための最善の道とは?
薬剤師になるためには、大学卒業後に薬剤師国家試験に合格する必要があります。国立大学と私立薬科大学、どちらに進学しても薬剤師になる道は開かれています。大切なのは、「自分がどの大学で、どのように薬剤師になるための勉強をできるか」を考えることです。
国立大学では、より基礎的な研究や幅広い知識を学ぶことができます。一方、私立薬科大学では、薬剤師国家試験対策に特化した教育を受けることができます。お子さんの学習スタイルや性格、そして将来のキャリアプランに合わせて、最適な大学を選ぶことが重要です。
また、3年次にコースを選択する国立大学の場合、薬剤師コースへの進路選択がスムーズにいくか、事前にしっかり確認しておく必要があります。大学に直接問い合わせたり、説明会に参加したりすることで、より詳しい情報を得ることが可能です。将来のキャリアプランを具体的にイメージし、そのプランに合った大学を選ぶことが大切です。
さらに、大学生活と並行して、将来のキャリアプランを見据えた活動も重要です。例えば、薬局でのアルバイトやボランティア活動を通して、薬剤師としての仕事内容ややりがいを肌で感じてみるのも良いでしょう。これらの経験は、将来のキャリア選択に役立つだけでなく、大学生活をより充実したものにするはずです。
大学受験と野球部活動の両立は可能?
お子さんが野球部員かどうかはご相談内容からは分かりませんが、もし野球部活動に励んでいる場合、大学受験との両立は大きな課題となるかもしれません。しかし、不可能ではありません。時間管理能力を高め、効率的な学習方法を身につけることが重要です。部活動と学業の両立は、社会に出ても役立つ貴重な経験となります。
多くの大学野球部員は、厳しい練習と学業を両立させながら、卒業後に社会で活躍しています。彼らの中には、大学で培った経験や人脈を活かし、野球に理解のある企業に就職した人もいます。一般社団法人大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業への就職支援にも力を入れています。もちろん、就職活動は大学生活の最後に行うものですが、将来のキャリアプランを考える上で、選択肢の一つとして知っておくことは有益でしょう。
例えば、ある大学野球部の主将は、厳しい練習スケジュールの中でも、綿密な時間管理と効率的な学習方法を身につけることで、難関大学の医学部に合格しました。彼の成功例は、計画性と努力の大切さを示しています。部活動と学業の両立は、決して楽なことではありませんが、やり遂けた時の達成感は計り知れません。
大学受験は、人生における大きな転換期です。お子さんにとって最善の選択ができるよう、じっくりと時間をかけて考え、サポートしていきましょう。そして、お子さんの頑張りを信じること、それが一番の力になるはずです。