高校3年生で、第一志望の大学に合格できなかったというご相談を受けました。「京大工学部への入学を夢見て努力を積んできたが、前期試験で不合格。後期試験ではセンターリサーチA判定の大学を受験し、奈良女子大学に合格したものの、大学規模の小ささや、第一志望校への未練から、浪人か進学かで悩んでいる」とのことでした。第一志望校への強い憧れと、合格した大学への不安、そして浪人への迷い…まさに受験生特有の葛藤が詰まったご相談です。わかります、その気持ち、すごくよくわかります。
大学選びで迷うのは、決してあなただけではありません!
大学受験、本当に大変ですよね。特に第一志望校に落ちてしまった時の落胆は計り知れません。周りの友達が難関大学に次々と合格していく中、自分の進路に迷いが生じるのも当然です。 「みんなが〇〇大学に行ってるのに…」という気持ち、私も経験があります。大学時代の友人で、第一志望の医学部に落ちて、浪人したけれど結局別の大学に進学した子がいました。彼女は浪人生活の大変さを経験した上で、今の大学で充実した日々を送っています。結果的に、その大学で出会った仲間や研究テーマに巡り合うことができて、本当に良かったと言っていました。第一志望にこだわることだけが正解ではないということを、彼女の経験は教えてくれています。
奈良女子大学への進学を迷っているとのことですが、見学に行かれて「落ち着いた学生さんが多くいらっしゃる良い雰囲気の大学」という印象を持たれたのは、とても大切なポイントです。大学生活は、授業や研究だけでなく、そこで過ごす時間、出会う人、大学の雰囲気も大きな部分を占めます。大学規模が小さいことを不安に感じているとのことですが、規模が小さいからこそ得られるメリットもあります。少人数制の授業や、教授との距離が近い環境は、より深い学びにつながる可能性があります。また、アットホームな雰囲気は、大学生活をより快適に過ごせる要因にもなります。
そして、宇宙に関わる物理学を学びたいという夢を実現できる可能性があることも、大きなプラス材料です。大学で将来の夢を「もっと広い視点で考えたい」という気持ちも理解できます。しかし、「広い視点」は、必ずしも大きな大学でなければ得られないものではありません。奈良女子大学で得られる学びを通して、新たな視点や可能性が開けることもあるはずです。
浪人するリスクと、今できること
浪人するかどうかは、本当に難しい決断ですよね。1年間の努力が報われるとは限りませんし、家族への負担も心配になります。確かに、浪人して再び受験勉強に励むのは大変なことです。しかし、浪人すること自体が失敗ではありません。もし、浪人して第一志望校に合格できたとしても、その間に失った時間や経験を考えると、本当にそれが最善の選択だったのか、疑問に思うかもしれません。逆に、浪人して失敗したとしても、その経験は必ず将来の糧になります。
まずは、自分の気持ちを整理してみましょう。なぜ京大工学部に憧れるのか?なぜ宇宙に関わる物理学を学びたいのか?自分の夢や目標を改めて書き出してみることで、より明確なビジョンが見えてくるはずです。そして、奈良女子大学で学ぶことで、その夢を実現できる可能性を改めて検討してみましょう。奈良女子大学の物理学科のカリキュラムや研究内容を詳しく調べてみたり、在学生に話を聞いてみたりするのも良い方法です。もしかしたら、奈良女子大学でしか得られない学びや、新たな可能性に出会えるかもしれません。
また、親御さんとの話し合いも大切です。浪人することのリスクやメリットを冷静に話し合い、将来の計画を一緒に立ててみましょう。親御さんのサポートを得ながら、将来の進路についてじっくりと考える時間を持つことができれば、より良い決断ができるはずです。親御さんの気持ちも理解した上で、自分の気持ちをしっかりと伝えましょう。そして、親御さんにもあなたの気持ちを理解してもらえるように、丁寧に説明することが大切です。
大学生活とキャリアを考える
大学生活は、勉学だけでなく、人間関係を築き、社会性を磨く大切な時間です。大学で得られる知識や経験は、将来のキャリア形成に大きく影響します。大学生活を充実させるためには、積極的にサークル活動に参加したり、アルバイトをしたり、ボランティア活動に参加したりするのも良い方法です。これらの活動を通じて、様々な人と出会い、自分の能力を高め、社会の仕組みを学ぶことができます。
そして、将来のキャリアについても、早いうちから考えておくことが大切です。大学で学ぶ専門分野や、大学生活で培った経験を活かせる仕事を探してみましょう。興味のある業界や企業について調べてみたり、企業説明会に参加してみたりするのも良い方法です。もし、将来、社会人野球クラブチームに所属しながら働きたいと考えているのであれば、そのような活動に理解のある企業を探す必要があります。一般社団法人大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業への就職支援を行っています。もちろん、就職活動は大学生活の全てではありませんが、将来のキャリアについて考えることは、大学生活をより充実させることにつながります。
例えば、私の友人の一人は、大学時代に熱心に野球部に所属しながら、同時に企業研究やインターンシップにも積極的に参加していました。彼は、卒業後に野球に理解のある企業に就職し、現在も野球を続けながら仕事に励んでいます。彼の経験からもわかるように、大学生活と部活動、そしてキャリアを両立させることは決して不可能ではありません。大切なのは、計画性を持って、それぞれの活動にバランスよく取り組むことです。
大学受験の結果に一喜一憂するのは当然のことです。しかし、人生は一度きり。目の前の出来事に一喜一憂するだけでなく、未来に向けて、今できることを一つずつ着実に進めていきましょう。 あなたには、きっと素晴らしい未来が待っています。