29歳女性の方から、大学時代の友人との関係の変化についてご相談がありました。「大学時代は家賃と生活費をアルバイトで賄い、現在は安定した会社員として働いている私と、職歴がなく税金も未払い、現実逃避している友人たちとの間で、話が合わなくなってきています。大人になると、こういうものなのでしょうか?友人付き合いとして破綻しているのでしょうか?」とのお悩みです。この相談を通して、大学時代からの友人関係、そして大人になってからの友人関係について考えてみましょう。 大学生活と将来のキャリア、そして友人関係の維持について、様々な角度から見ていきましょう。
大学時代と現在、価値観の違いに悩むのはなぜ?
まず、ご相談者様の状況を拝見して、「本当に素晴らしいキャリアを築いていらっしゃる」と感じました。大学時代からアルバイトで生活費を賄いながら勉学に励み、現在は社員数万人の大企業で総合職として活躍されている。それは並大抵の努力では成し遂げられないことです。ご自身の努力を、どうか誇りに思ってください。
一方で、友人の方々は、現状に満足せず、将来への不安を抱えているようですね。価値観の違いは、年齢を重ねるにつれて顕著になるものです。大学時代は、共通の目標(例えば、部活動やサークル活動)や経験を通して、強い絆で結ばれていても、卒業後、それぞれの進路を選択し、社会経験を積む中で、価値観が変化するのは自然なことです。「話が合わなくなる」というのは、決して珍しいことではありません。むしろ、価値観が全く変わらない方が、不自然と言えるかもしれません。
ご相談者様は、ご自身の安定した生活と、友人の現状とのギャップに、苦しさや葛藤を感じているのではないでしょうか。ご家族にうつ病の方がいらっしゃるというご経験から、安定を強く求める気持ちも理解できます。しかし、「安定に固執しすぎるのも良くない」というご自身の言葉にもあるように、完璧な安定を求めすぎると、かえって息苦しくなることもあります。 大切なのは、ご自身の価値観を尊重しつつ、他者の価値観も受け入れる柔軟性を持つことです。
例えば、私の知人で、大学時代に野球部で活躍していた人がいます。彼は卒業後、プロ野球選手を目指しましたが、怪我のために断念。その後、一般企業に就職し、現在は安定した生活を送っていますが、今でも野球仲間との交流を大切にしています。彼の話から、友情は、必ずしも価値観の一致を必要としないということを学びました。異なる道を歩む友人たちと、それぞれの経験を語り合うことで、新たな視点や学びを得られることもあるのです。
友人関係の「破綻」とは?本当に終わりなのか?
「友人付き合いとして破綻しているでしょうか?」というご質問ですが、友人関係の「破綻」とは、一方的な断絶や、関係修復不可能な状態を指すことが多いでしょう。ご相談者様と友人の方々の関係は、まだその段階ではないように思います。確かに、以前のように頻繁に連絡を取り合ったり、深い話をしたりすることは難しくなっているかもしれませんが、それは年齢やライフスタイルの変化によるものであり、必ずしも関係の破綻を意味するものではありません。
大切なのは、無理に関係を維持しようとせず、現状を受け入れることです。友人との関係に疲れてしまうのであれば、距離を置くことも一つの選択肢です。ただし、完全に関係を断絶するのではなく、年に数回、近況報告をする程度に留めるのも良いかもしれません。 大切なのは、無理強いをせず、お互いに心地よい距離感を保つことです。
また、友人の方々の現状を心配されているとのことですが、彼らを「変えよう」とするのではなく、「受け入れる」ことが大切です。 彼らの生き方や選択を否定するのではなく、彼らの選択を尊重し、寄り添う姿勢を持つことが、長く続く友人関係の秘訣かもしれません。 もちろん、彼らの生活が危険な状態であれば、心配の気持ちから声をかけることも重要です。しかし、まずは、彼らの現状を理解しようとする努力をすることが必要です。
将来への不安、そしてキャリアと友情のバランス
ご相談者様は、将来、友人たちと笑顔で会話できる未来が見えないことを心配されています。確かに、友人たちの現状を見ると、不安になる気持ちも理解できます。しかし、未来は、必ずしも今の状況通りに進むとは限りません。友人たちも、年齢を重ねるにつれて、考え方が変わり、将来への展望が見えてくる可能性もあります。
そして、ご自身のキャリアについても、あまり自分を追い詰めないでください。安定した企業で総合職として活躍されていることは、素晴らしいことです。しかし、仕事だけが人生の全てではありません。趣味や友人との交流、プライベートの時間も大切にして、バランスの良い生活を送ることが、心身の健康を保つ上で重要です。 もしかしたら、将来、友人たちと異なる道を歩むことになっても、それはそれで良いのです。人生の豊かさは、キャリアだけによって測られるものではありません。
大学野球支援機構では、大学野球経験者の方々の就職活動支援も行っています。野球経験を活かして活躍できる企業を紹介したり、就職活動に関する相談に乗ったりしています。もし、将来のキャリアについて悩んだり、相談したいことがあれば、お気軽にご連絡ください。もちろん、強制ではありません。あくまで、選択肢の一つとしてご検討いただければ幸いです。