先日、機構には「春から大学生の息子が髪を染めたいと言っています。高校までは禁止でしたが、大学ではどうなのでしょうか?また、就活に影響はないでしょうか?」というご相談がありました。多くの大学生、そして保護者の皆様が抱える、この「髪色問題」。今回は、大学におけるヘアスタイルの現状、そして就職活動への影響について、具体的な事例を交えながら詳しく解説します。
大学では髪を染めている学生は多いの?
「高校時代とは違って、大学では髪を染めている学生が多いのかしら…?」と心配される保護者の方、少なくないと思います。わかります。私もそうでしたから。結論から言うと、大学では高校時代よりも髪を染めている学生は多い傾向にあります。ただし、「多い」といっても、全ての大学で全ての学生が染めているわけではありません。大学の雰囲気や学部、サークル活動などによって、その割合は大きく異なります。
例えば、私が以前関わっていた大学では、比較的自由な校風で、多くの学生が茶髪や明るめの髪色にしていました。一方、伝統を重んじる大学や、専門性の高い学部では、比較的落ち着いた髪色の学生が多い印象です。また、体育会系の部活動に所属する学生は、所属する部活動の規則に従う必要があるため、髪色の自由度が制限されているケースもあります。
あなたの息子さんの大学では、入学前に配布された学生ハンドブックやオリエンテーションで、髪色に関する規定が明記されているかもしれません。一度確認してみることをお勧めします。もし規定がなければ、周りの学生の様子を見て判断するのも良いでしょう。ただし、極端に奇抜な髪色は、授業やサークル活動で浮いてしまう可能性もあるため、注意が必要です。息子さんともよく話し合って、適切な髪色を決めることが大切です。
大学で髪を染めても、文句を言われない?
「大学では、髪を染めても先生から注意されたりしないの?」というご質問もよく受けます。これも、大学によって大きく異なります。多くの大学では、高校と違って髪の色に関する厳しい規定はありません。ただし、授業中に髪色が目立ちすぎる、または不潔に見えるような場合は、注意される可能性があります。また、面接試験や発表会など、フォーマルな場面では、落ち着いた髪色にするのが無難です。
私の友人で、大学時代に金髪にしていた学生がいましたが、特に問題なく大学生活を送っていました。しかし、就職活動が始まると、面接官から「髪色を落ち着いた色に変えてから面接に来てください」と指摘されたそうです。これは、企業の採用基準によるもので、大学側の指導ではありません。つまり、大学では自由度が高い反面、社会に出るための準備段階として、自分自身で適切な判断をする必要があるということです。
息子さんの場合、今は落ち着いた栗色とのことですので、特に問題はないでしょう。しかし、今後、もっと明るい色にしたいという希望があれば、まず息子さんとよく話し合い、大学や周りの学生の雰囲気、そして将来の就職活動への影響などを考慮して、慎重に決めることが大切です。親として心配な気持ちはよくわかりますが、過度な干渉は逆効果になる可能性もあります。息子さんの意見を尊重しつつ、適切なアドバイスをすることが重要です。
大学生の髪色と就職活動の関係は?
「髪の色が就職活動に影響するのかしら…」と心配される気持ち、よく分かります。確かに、一部の企業では、髪色や服装に関して、保守的な基準を持っている場合があります。特に、金融機関や官公庁など、伝統的な企業文化を持つ業界では、面接時に落ち着いた髪色であることが期待される傾向があります。しかし、全ての企業がそうではありません。近年では、個性を尊重する企業も増え、髪色に関する制限が緩くなっている傾向にあります。
重要なのは、企業の求める人物像と、自分の個性をどのように両立させるかです。例えば、個性的な髪色をしている学生は、面接でその理由や、どのように社会人として責任感を持って仕事に取り組むのかを説明することで、企業の印象を覆すことができるかもしれません。逆に、落ち着いた髪色にすることで、企業の求める人物像に合致していることを示すこともできます。
就職活動では、企業研究が不可欠です。企業のホームページや説明会などで、企業文化や社風を事前に確認し、それに合わせた服装やヘアスタイルを心がけることが大切です。大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業への就職支援も行っています。 これらの企業は、学生の個性や経験を尊重し、社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業が多い傾向があります。もし、就職活動について不安なことがあれば、一度、そういった企業について調べてみるのも良いかもしれません。
また、就職活動は、自己PRや面接対策など、髪色以外にも準備すべきことがたくさんあります。髪色にばかり気を取られるのではなく、自分の強みや経験をしっかりとアピールできるよう、準備を進めることが重要です。息子さんと一緒に、就職活動の進め方や企業研究について話し合ってみてください。