先日、大学を卒業された方から、こんなご相談を受けました。「コロナが憎いです。大学1年生~2年生の時に流行り、学校にはほとんど通えず、周りの生徒とも会えず辛い日々を過ごしました。今は社会人ですが、毎日会社に行くのが辛く、在宅ワークをしていた2、3年前と比べて、なんで大学時代にコロナが流行って、今職場に行きたくないこの時期に感染が落ち着いているんだろうと、自分の運の悪さに嫌になります。本当に運が悪くて嫌になります。」 確かに、コロナ禍で大学生活を大きく制限された経験は、多くの学生にとって大きなストレスだったはずです。特に、野球部員にとって、練習や試合、仲間との交流が制限されたことは、計り知れない損失だったかもしれません。この経験から生まれた、将来への不安や後悔、そしてネガティブな感情は、決してあなただけのものではありません。多くの方が同じような思いを抱えていることを知ってください。この記事では、コロナ禍で失われた時間をどのように捉え直し、未来へ向かうのか、具体的な方法を一緒に考えていきましょう。
コロナ禍で失われた時間、野球部活動への影響は?
コロナ禍は、大学野球部員にとって大きな試練となりました。練習や試合の中断、部員同士の交流機会の減少など、野球部活動に大きな影響を与えたことは間違いありません。練習試合の減少は、実戦経験の不足につながり、就職活動におけるアピールポイントの減少にも繋がる可能性があります。さらに、チームメイトとの絆を育む機会の減少は、チームワークや精神的な成長にも影響を与えたかもしれません。わかります。私もそうでした。大学時代、部活の仲間との交流は、かけがえのない時間でした。それが奪われた喪失感は、計り知れません。
例えば、私の友人で、コロナ禍で大学リーグ戦がほとんど中止になった経験を持つ者がいます。彼は、将来プロ野球選手を目指していましたが、思うように実力を発揮する機会がなく、進路選択に大きな苦悩を抱えました。彼の場合は、大学卒業後、社会人野球を経てプロ入りを目指す道を選びましたが、多くの選手が同じような状況に置かれ、進路に迷っている現状があります。
しかし、失われた時間を取り戻すことは不可能ではありません。大切なのは、過去を悔やむのではなく、そこから何を学び、未来へどう活かすかです。この経験を糧に、より強い精神力と、困難を乗り越える力を身につけることができたと前向きに捉えることもできるはずです。
就職活動におけるハンデ?コロナ禍経験を強みに変える方法
「コロナ禍で大学生活が制限されたことが、就職活動で不利になるのではないか」と不安に思う方もいるかもしれません。確かに、企業によっては、コロナ禍での活動制限を懸念するところもあるかもしれません。しかし、逆説的に、コロナ禍を乗り越えた経験は、あなたの大きな強みになる可能性も秘めています。
企業は、困難な状況でも柔軟に対応し、目標に向かって努力を続けることができる人材を求めています。コロナ禍で制限された状況下でも、工夫を凝らし、練習や学習を継続した経験、オンラインでのコミュニケーションスキルを磨いた経験などは、企業にとって魅力的なアピールポイントになります。「困難を乗り越える力」「柔軟な対応力」「問題解決能力」といったキーワードを意識して、自己PRや面接で積極的にアピールしましょう。
- オンラインでのコミュニケーションスキルを磨いた経験
- 目標達成のために工夫を凝らした経験
- 困難な状況下でも諦めずに努力を続けた経験
また、大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業への就職支援にも力を入れています。社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業とのマッチング支援も行っています。もし、ご興味があれば、一度情報収集してみるのも良いかもしれません。
未来への展望:ネガティブな感情を力に変える方法
「神様が私を苦しめたいんじゃないか」というネガティブな感情を抱くのは、決してあなただけではありません。多くの人が、人生における困難や不運に直面し、同じような思いを抱えています。しかし、ネガティブな感情は、そのままにしておくのではなく、未来への糧に変えることが大切です。
まず、自分の感情を素直に受け止め、認めることから始めましょう。そして、その感情の原因を分析し、自分自身と向き合う時間を持つことが重要です。コロナ禍で失われた時間、それは確かに取り戻すことはできませんが、その経験から学んだこと、成長した自分自身を認め、未来へ向かうためのエネルギーに変えましょう。
例えば、コロナ禍でオンライン学習に慣れた経験は、社会人になってからも役立つスキルになります。また、部活動で培ったチームワークやコミュニケーション能力は、どんな仕事にも活かすことができるでしょう。過去の経験を客観的に分析し、自分の強みや可能性を見つけることが、未来への展望を開く鍵になります。
そして、前向きな目標を設定し、具体的な行動計画を立てて実行していくことが大切です。小さな目標から達成していくことで、自信を取り戻し、未来への希望を見出すことができるでしょう。人生は、常に試練と成功の繰り返しです。大切なのは、どんな困難にも立ち向かい、前へ進み続けることです。