19歳の旧帝大経済学部2年生、野球部員の方から、将来の進路についてご相談がありました。「公認会計士を目指したいが、試験の難易度と大学生活、さらにコンサルティング業界への就職活動との両立に悩んでいる」とのことです。野球部活動と学業、そして将来のキャリアプラン、どれも大切なものだからこそ、葛藤を抱えるのは当然のこと。一緒に考えていきましょう。
公認会計士試験と大学生活の両立は本当に難しい?
「公認会計士試験は、大学生活を犠牲にしても合格できない可能性がある」という話を聞いて、不安を感じているとのこと、よく分かります。確かに、合格率は高くありませんし、膨大な学習時間が必要なのは事実です。多くの受験生が、アルバイトやサークル活動を制限したり、睡眠時間を削ったりしながら勉強に励んでいます。しかし、だからといって大学生活を完全に犠牲にする必要があるとは限りません。
例えば、私の友人で、地方大学に通いながら、野球部活動と公認会計士試験の勉強を両立して見事合格した人がいます。彼は、綿密な時間管理と効率的な学習方法を身につけることで、部活動と勉強の両立を実現していました。重要なのは、時間の使い方ではなく、時間の質です。集中して効率的に勉強する時間を作ることで、限られた時間の中で最大限の成果を上げることが可能です。
また、大学によっては、公認会計士試験対策講座を開設しているところもあります。そうした講座を利用したり、試験対策の参考書を活用したりすることで、効率的に学習を進めることができます。さらに、同じ目標を持つ仲間と勉強会を開いたり、互いに励まし合ったりすることで、モチベーションを維持することも可能です。一人で抱え込まず、周囲の力を借りることも大切です。
もちろん、すべての人が同じように両立できるわけではありません。個々の能力や性格、時間管理能力によって、できること・できないことは変わってきます。しかし、「不可能」と決めつける前に、まずは自分自身の能力を最大限に発揮できる方法を探してみることをお勧めします。
コンサルティング業界への就職活動と公認会計士試験、同時進行は可能?
コンサルティング業界への就職活動では、インターンシップやTOEICなどの語学力も重要視されますよね。公認会計士試験の勉強と両立させるのは、確かに大変な挑戦です。しかし、不可能ではありません。時間管理が鍵となります。
例えば、週末はインターンシップに参加し、平日は会計士試験の勉強に集中する、といったスケジュールを組むことができます。あるいは、平日の夜にTOEICの勉強時間を確保し、週末はインターンシップと会計士試験の勉強をバランスよく行う方法もあります。自分のペースで、無理なく進めていくことが重要です。そして、優先順位をつけることも大切です。例えば、試験直前は試験勉強を優先し、インターンシップは試験後に行うなど、状況に応じて柔軟に対応していく必要があります。
また、コンサルティング業界の中には、社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に理解のある企業もあります。大学野球支援機構では、そうした企業との連携を強化しており、就職活動のサポートも行っています。もちろん、就職活動はあくまで個人の努力が不可欠ですが、適切なサポートを受けることで、よりスムーズに就職活動を進めることができるでしょう。もし興味があれば、機構の活動内容について調べてみるのも良いかもしれません。
公認会計士試験に合格できないリスクをどう考えるべき?
公認会計士試験は、確かに難易度が高い試験です。合格できないリスクがあることは、きちんと認識しておくべきです。しかし、リスクを恐れて挑戦しないことの方が、もっと大きなリスクかもしれません。
もし、公認会計士試験に合格できなかったとしても、会計士の勉強を通して得た知識やスキルは、他の分野でも役立ちます。例えば、コンサルティング業界では、会計に関する知識は非常に重宝されます。また、論理的思考力や分析力も養われるので、様々な仕事で活躍できるでしょう。努力は必ず無駄にはなりません。
大切なのは、目標に向かって努力することです。そして、仮に目標に到達できなかったとしても、そこから得られた経験や学びを活かしていくことです。人生は、一度の試験の結果だけで決まるものではありません。様々な経験を通して、自分自身を成長させていくことが重要です。
大学生活、野球部活動、公認会計士試験、コンサルティング業界への就職活動…どれも大切なものです。すべてを完璧にこなすことは難しいかもしれませんが、自分にとって何が一番大切なのか、そしてどのようにバランスを取っていくのかをじっくり考えて、一歩ずつ進んでいきましょう。周りの人に相談したり、サポートを受けたりすることも、決して恥ずかしいことではありません。