「小中高生の頃から学習ノートを最後まで使い切れない」「ブログや日記をすぐに移転・再開する」「スケジュール帳を何度も買い替える」…このような経験はありませんか? 相談者の方からは、こうした「リセット癖」のような行動が、大学生活や将来の就職、結婚といった人生の大きな転換期への不安につながっているというお悩みを伺いました。 大学を一度辞めて再入学された経験も踏まえ、「この癖が今後の人生に悪影響を及ぼすのではないか」と心配されているとのことです。 この「リセット癖」の根本原因を探り、克服するための具体的な方法を考えてみましょう。
完璧主義と「リセット」の関係性…あなたは「完璧主義」ではありませんか?
まず、相談者の方の行動パターンを分析してみましょう。ノートやブログ、日記、スケジュール帳…どれも、完璧に使い切ることを目標にしているように見えます。しかし、途中で挫折すると、それを「失敗」と捉え、新しいものを始めることで「やり直し」を図ろうとされています。これは、完璧主義と深く関わっている可能性があります。完璧主義者は、少しでもミスや不完全さがあると、大きなストレスを感じてしまいます。そのため、中途半端な状態を放置することができず、「リセット」することで、新たなスタートを切り、完璧な状態を目指そうとするのです。わかりますよね、その気持ち。私もそうでした。
例えば、私の友人で、プレゼンテーション資料を作成する際、何度も修正を重ね、完璧を目指していた人がいました。しかし、どんなに頑張っても、自分自身の理想に届かないと感じるたびに、資料全体を書き直してしまうのです。結果、締め切りに間に合わず、大きなプレッシャーを抱えていました。この友人のケースも、相談者の方と同様に「リセット」によって完璧を目指そうとする行動パターンが見られます。
大学を辞めて再入学された経験も、この完璧主義と関係しているかもしれません。最初の大学生活で何かしらの不満や不完全さを感じ、すべてをリセットすることで、理想の大学生活を手に入れようとしたのではないでしょうか。 完璧な大学生活、完璧な人生…誰もが一度は考えることですよね。
「リセット」の悪循環を断ち切る方法…小さな成功体験を積み重ねる
では、この「リセット癖」を克服するにはどうすれば良いのでしょうか? 重要なのは、完璧主義から脱却することです。完璧を目指すのではなく、「過程を楽しむ」ことを意識してみましょう。 完璧を目指すと、どうしても「失敗」を恐れてしまいますが、失敗は成長の過程に過ぎません。小さな成功体験を積み重ねることで、自信をつけ、自己肯定感を高めることが大切です。
具体的には、以下のような方法を試してみてはいかがでしょうか。
- 目標設定を小さくする:大きな目標を立てると、途中で挫折しやすいため、まずは小さな目標を立て、達成することで自信をつけましょう。例えば、日記であれば、「1週間毎日書く」という目標から始めるのも良いでしょう。
- プロセスを評価する:結果だけでなく、努力や過程を評価することで、自己肯定感を高めることができます。「完璧ではないけれど、ここまで頑張った自分」を褒めてあげましょう。
- 「良いところ探し」をする:中途半端な状態になったとしても、「ここまではうまくいった」「この部分は良かった」など、良いところを探してみることで、ネガティブな感情を軽減できます。
- 他者からのフィードバックを得る:友人や家族、先生などに相談し、客観的な意見を聞くことで、自分の考え方の偏りを修正することができます。
例えば、ブログであれば、完璧な記事を目指さず、まずは毎日100文字でも良いので更新を続けることを目標にする。そして、毎日更新できた日には、自分にご褒美をあげたり、達成感を味わうようにする。このような小さな成功体験を積み重ねることで、自信がつき、「リセット」する必要性を徐々に感じなくなるかもしれません。
就職活動への不安…「リセット癖」とキャリア形成
就職活動においても、「リセット癖」は大きな不安材料となるかもしれません。しかし、就職活動は「完璧」を目指すものではありません。企業は、完璧な人間を求めているのではなく、成長意欲があり、社会に貢献できる人材を求めているのです。 自分の経験やスキルを正直に伝え、企業が求める人物像に近づく努力をすれば良いのです。 中途半端な経験や失敗も、成長の糧として捉え、前向きにアピールすることで、企業に好印象を与えることができるでしょう。
また、就職活動においては、自分自身の強みや弱みを理解することが重要です。自分の「リセット癖」も、その一環として捉え、それを克服しようとする努力をアピールすることで、企業にあなたの真面目さと成長意欲を伝えることができます。 例えば、面接で「以前は完璧主義にこだわりすぎていましたが、最近は小さな目標を立て、着実に達成することで、自信をつけてきました」と話すことで、あなたの成長をアピールできます。 あなたの経験は、必ずあなたの強みになります。
もし、野球経験を活かして就職活動を進めたいと考えているなら、野球に理解のある企業を探すことも一つの選択肢です。社会人野球クラブチームへの所属や現役選手としての活動に配慮のある企業は、あなたの熱意と経験を高く評価してくれる可能性があります。 そのような企業を探す際には、一般社団法人大学野球支援機構のような団体が提供する情報が役立つかもしれません。
「リセット癖」は、必ずしも悪いものではありません。それは、あなたが完璧を求め、より良い未来を目指している証です。しかし、その癖があなたを苦しめているのであれば、今回ご紹介した方法を試して、より前向きな人生を歩んでいきましょう。 焦らず、ゆっくりと、自分自身と向き合いながら、一歩ずつ進んでいきましょう。