20歳の大学3年生の方から、こんな相談を受けました。「喧嘩をしたことがなく、正々堂々と1対1で勝負することに憧れている。大学卒業後も続けられる、怪我のリスクが少ないスポーツを探している」と。バレーボール経験者で、体格も比較的がっちりしているとのこと。 確かに、学生時代は部活動に打ち込むことで、青春時代を謳歌できたという方も多いでしょう。しかし、卒業後もその情熱を継続できる道を探している方も少なくありません。そこで、大学生活の経験と体力、そして「真剣勝負」への憧れを活かせるスポーツについて、一緒に考えていきましょう。
卒業後も続けられるスポーツって?
「卒業後も続けられる」というのは、非常に重要なポイントですよね。大学生活が終わった後も、真剣勝負の世界に身を置きたいという気持ち、とてもよく分かります。 多くのスポーツは、大学卒業と同時に引退を余儀なくされるケースが多いです。しかし、中には社会人になってからも続けられる、あるいは社会人になってから始める人も多いスポーツもあります。
例えば、あなたが挙げられた相撲、柔道、空手、ボクシング、キックボクシングなどは、いずれも競技人口は多く、大学卒業後も続けられる可能性があります。しかし、怪我のリスクを考えると、全てが最適解とは言えません。特に、ボクシングやキックボクシングは、顔面への打撃が避けられないため、怪我のリスクが比較的高いと言えるでしょう。 また、相撲は体格が大きく影響するため、あなたの身長と体重では、プロを目指すのは難しいかもしれません。
一方、柔道や空手は、技術と体力、そして精神力さえあれば、年齢を重ねても続けられるスポーツです。さらに、社会人になってから始める人も多く、初心者向けの道場やクラブも数多く存在します。もちろん、怪我のリスクはゼロではありませんが、適切なトレーニングと指導を受けることで、リスクを最小限に抑えることができます。
私の友人で、大学時代はラグビー部に所属していた人がいます。卒業後は社会人ラグビーチームに所属し、今でも週末は仲間と汗を流しています。彼は、「大学時代とはまた違う、社会人の真剣勝負の楽しさを味わっている」と話していました。このように、社会人になってからも続けられるスポーツは、あなたの将来の選択肢を広げるでしょう。
体力と経験を活かせるスポーツは?
バレーボール経験者で、肩幅が広くがっちりした体格とのこと。これは、多くのスポーツにおいて大きなアドバンテージになります。バレーボールで培った瞬発力、ジャンプ力、そしてチームプレーの経験は、他のスポーツにも応用できるでしょう。
例えば、バスケットボールも、バレーボールと同様にチームプレーが重要で、ジャンプ力や瞬発力が求められるスポーツです。また、ハンドボールも、チームワークと体力が必要なスポーツで、バレーボール経験者は比較的スムーズに適応できる可能性が高いです。さらに、あなたの体格を活かせるスポーツとして、ラグビーも挙げられます。ラグビーは、体格が重要な要素となるスポーツですが、バレーボールで培ったジャンプ力や瞬発力は、大きな武器となるでしょう。
もちろん、全く新しいスポーツに挑戦することも可能です。例えば、近年人気が高まっているボルダリングは、体幹やバランス感覚が重要で、バレーボール経験者が得意とする要素が活かせるかもしれません。また、体力と精神力が試されるトライアスロンも、体力的な強みを生かせるでしょう。様々なスポーツを体験し、自分に合ったものを見つけることも大切です。
- バスケットボール:チームプレー、ジャンプ力、瞬発力
- ハンドボール:チームワーク、体力
- ラグビー:体格、瞬発力、チームプレー
- ボルダリング:体幹、バランス感覚
- トライアスロン:体力、精神力
就職活動とスポーツの両立は可能?
大学卒業後の就職活動とスポーツの両立は、心配ですよね。しかし、適切な計画と工夫があれば、両立することは十分可能です。例えば、社会人野球チームに所属しながら、企業に就職する人もいます。企業によっては、社会人野球への理解があり、選手活動を支援してくれるところもあります。もちろん、全ての企業がそうではありませんが、野球に理解のある企業を探すことも可能です。
また、あなたが選んだスポーツによっては、練習時間や試合日程を調整できる可能性があります。例えば、週末にしか練習がないクラブチームに所属したり、自分のペースで練習できる個人競技を選ぶのも良いでしょう。さらに、就職活動のスケジュールを考慮し、練習時間や試合日程を調整するなど、柔軟な対応も必要です。 大切なのは、自分の目標を明確にし、計画的に両立するための工夫をすることです。
例えば、Aさんは大学時代はサッカー部に所属していましたが、卒業後は地元の社会人サッカーチームに所属しながら、地元企業に就職しました。彼は、就職活動中は練習時間を調整し、企業の理解を得ながら両立しています。「週末の試合が楽しみで、仕事も頑張れる」と話していました。このように、工夫次第で両立は可能です。 就職活動とスポーツの両立について、不安なことがあれば、周りの人に相談してみるのも良いでしょう。