高校生の皆さんから、学校行事を休むことについて、不安な相談を受けました。「学校行事は全部休んでも大丈夫ですか?(留年したりしないか、ということです。) 休むといっても準備や練習は行きます。当日休みたいのです。体育祭は既に休んでいて、次は文化祭です。どうしても行きたくないです。理由は友達がいないからです。お祭りみたいに自由な行事は特に居場所が無くなったような気がして、辛いと思います。もう1つ心配なのが、行事を休むことでクラスメイトに嫌われないかということです。私自身の空気が薄くなる程度ならいいんですが、嫌われるとなると流石に怖いです。」とのお悩みです。 大学生活を控えた皆さんにとって、高校時代の経験は大学生活、そして将来のキャリアにも影響を与える大切な時間です。この相談をきっかけに、大学生活における部活動と学業、そして人間関係について考えてみましょう。
大学生活と部活の両立は本当に難しい?
大学に入ると、高校時代とは全く違う環境に身を置くことになりますよね。高校時代は先生や保護者の方々に見守られながら過ごしてきたかもしれませんが、大学では自分で時間管理をし、責任を持つことが求められます。特に野球部に入部するとなると、練習や試合、遠征などで多くの時間を費やすことになります。学業との両立は、多くの大学生が抱える悩みの一つです。わかります。私もそうでした。
例えば、私が以前指導していた大学の野球部員の中には、毎日の練習に加え、週末は試合、さらにレポートや試験勉強に追われる日々を送っている学生がいました。彼らの中には、睡眠時間を削って勉強したり、食事を適当に済ませたりする人もいました。睡眠不足や栄養不足は、学業成績だけでなく、ケガのリスクにも繋がります。
大切なのは、時間管理術を身につけることです。時間割表を作成し、練習時間、授業時間、勉強時間、休息時間をしっかり確保しましょう。そして、その時間割を厳守することが重要です。最初は難しいかもしれませんが、継続することで必ず効果が現れます。また、効率的な学習方法も身につけましょう。集中して勉強する時間を作ることで、短時間で多くのことを吸収できます。
さらに、教授やコーチとのコミュニケーションも大切です。授業の予習復習や練習のスケジュール、体調不良など、何か困ったことがあれば、早めに相談するようにしましょう。多くの大学には、学生相談窓口やキャリアセンターなども設置されています。積極的に利用することで、より良い大学生活を送ることができるでしょう。
友達がいない…文化祭を休むべき?
文化祭に行きたくない理由が「友達がいない」ことだと伺い、胸が痛みます。高校生活、特に行事の時期は、友達との思い出作りに大切な時間ですよね。居場所がないと感じていること、そして嫌われるのではないかと心配していること、とてもよく分かります。一人でいることが辛い、というのは誰にでもある感情です。
まず、無理に友達を作ろうと焦る必要はありません。大学に入学すれば、新しい環境で自然と気の合う友達が見つかる可能性も高いです。高校時代の友達関係に囚われすぎず、大学では自分から積極的に新しい人間関係を築こうとする姿勢が大切です。サークル活動やボランティア活動に参加するのも良い方法です。共通の趣味や関心を持つ仲間と出会えるチャンスが増えます。
文化祭を休むかどうかは、あなた自身の気持ち次第です。無理に参加して辛い思いをするよりも、休んで自分のペースで過ごした方が良い場合もあります。大切なのは、自分の気持ちを大切にすることです。もし、文化祭に参加することで精神的に負担が大きくなるようであれば、休むことを選択しても良いでしょう。先生や保護者の方々に相談し、休む理由をきちんと説明することも大切です。
ただし、クラスメイトとの関係も大切です。休む場合は、事前にきちんと理由を説明し、配慮を示すことが重要です。例えば、「体調が優れないので、今回は参加できません。準備には参加しているので、作品は完成しています」といったように、具体的な説明をすることで、誤解を防ぐことができます。また、文化祭の後、クラスメイトに声をかけてみるのも良いかもしれません。小さな一歩から、人間関係は変わっていくこともあります。
大学野球部員は就職活動で不利?
大学で野球部に所属することは、就職活動に有利に働く面もあれば、不利に働く面もあるかもしれません。「野球部員は真面目だ」「責任感がある」「チームワークを大切にする」といったプラスイメージを持たれる一方で、「学業がおろそかになっているのではないか」「体力的に問題があるのではないか」といった懸念を持たれる可能性もあります。
就職活動では、自分の強みを明確に示すことが重要です。大学での野球経験を通して培ってきた体力、精神力、チームワーク力などを、具体的なエピソードを交えてアピールしましょう。例えば、「厳しい練習を通して、目標達成のための計画性や忍耐力を身につけました」「チームメイトと協力して、困難な課題を乗り越えた経験があります」といったように、具体的なエピソードを話すことで、企業側はあなたの能力をより深く理解することができます。
また、企業選びも重要です。野球に理解のある企業、社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業を選ぶことで、野球部活動と仕事の両立をしやすい環境を選ぶことができます。中小企業の中には、社員の個性を尊重し、多様な働き方を認める企業も多く存在します。大学野球支援機構は、そうした企業との繋がりを積極的に築いています。
就職活動は、自分自身と向き合い、将来のキャリアプランを考える貴重な機会です。焦らず、じっくりと準備を進めていきましょう。そして、必要であれば、キャリアセンターや就職活動支援サービスなどを活用することも検討してみてください。周りの人に相談しながら、自分らしい就職活動を進めてください。