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大学生活と野球、そして将来…発表が苦手で留年した私が、今、伝えたいこと

  • 就職活動
2025年06月27日

先日、大学を卒業された方からこんな相談を受けました。「大学時代、野球部に所属しながら、どうしても苦手な授業の発表を避けて単位を落とし、2度も留年してしまいました。これは発達障害の可能性があるのでしょうか?また、将来の就職活動にも影響するのではないかと心配です。」 確かに、大学生活と野球、そして将来のキャリアを両立させるのは容易ではありません。発表が苦手という悩みを抱える方も少なくないでしょう。この相談をきっかけに、大学野球と就職活動、そして発達障害の可能性についても考えてみたいと思います。

発表が苦手…発達障害の可能性は?

まず、発表が苦手というお気持ち、本当にわかります。私も学生時代、人前で話すことが本当に苦手で、胃が痛くなるほどでした。プレゼンテーションの授業は、毎回恐怖との戦いでした。相談者の方のように、発表を避けて単位を落としてしまった経験のある方もいるのではないでしょうか。「発表が苦手=発達障害」とは断言できませんが、発表の苦手さには様々な原因が考えられます。例えば、社会不安障害や、特定の状況下での不安や恐怖を引き起こすパニック障害などが関係している可能性もあります。また、発達障害の中でも、ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如・多動性障害)といった診断名に該当する可能性も考えられます。

しかし、苦手なことを克服する努力を怠ったからといって、すぐに発達障害と決めつけるのは早計です。多くの学生が、苦手な科目や授業を抱えています。重要なのは、その苦手さをどのように克服しようとしたか、あるいは克服しようとしていないのか、という点です。相談者の方の場合、発表が苦手という理由だけで授業を欠席し、単位を落とした点が問題です。もちろん、発表が本当に苦痛で、精神的に追い詰められていたという状況も理解できます。しかし、大学には相談できる窓口があります。教員やカウンセラーに相談することで、状況を説明し、代替案を模索することもできたはずです。

もし、発達障害の可能性を心配されているのであれば、専門機関への相談をお勧めします。精神科医や臨床心理士といった専門家による適切な診断を受けることで、より明確な理解が得られます。そして、必要であれば、適切な支援を受けることも可能です。早期に相談することで、大学生活や将来のキャリアプランにも良い影響を与える可能性があります。

大学野球と就職活動の両立…どうすればうまくいく?

大学野球と学業、そして就職活動の両立は、多くの学生にとって大きな課題です。特に、野球に多くの時間を費やす学生にとっては、学業とのバランスを取るのが難しいと感じている方もいるかもしれません。「野球が優先で、学業は二の次」という考え方は危険です。野球部員として活躍するためにも、学業をきちんとこなすことが不可欠です。卒業資格を得られないと、将来の選択肢が大きく狭まってしまいます。野球と学業の両立は、時間管理が鍵となります。例えば、授業の空き時間や練習後の時間を有効活用し、計画的に勉強を進めることが重要です。

また、周囲のサポートも大切です。チームメイトや監督、コーチ、そして家族や友人などに、自分の状況を伝え、理解を求めることが重要です。彼らは、あなたの状況を理解し、サポートしてくれるはずです。例えば、ある大学の野球部では、選手たちが互いに勉強を教え合ったり、学習スケジュールを共有したりする取り組みを行っています。このような相互支援体制は、両立を成功させる上で非常に有効です。さらに、大学によっては、学生アスリートのための学習支援プログラムを提供しているところもあります。そのような支援制度を活用することも検討してみましょう。

就職活動においても、大学野球経験は必ずしも不利ではありません。むしろ、責任感やチームワーク、忍耐力といった野球を通じて培った経験は、企業から高く評価される可能性があります。ただし、就職活動は学業と同様に、計画的に進める必要があります。野球部の活動と就職活動の両立は、時間管理が非常に重要になります。効率的な情報収集、面接対策、企業研究などを、計画的に行う必要があります。また、野球に理解のある企業を探すことも重要です。中小企業の中には、社会人野球クラブチームへの所属や現役選手としての活動を尊重する企業もあります。もし、そのような企業に興味がある場合は、就職活動の際に積極的に情報を集めてみましょう。もちろん、企業選びは、自分のキャリアプランに合致するかどうかを慎重に検討することが大切です。

発達障害と就職活動…企業の理解を得るために

発達障害がある場合、就職活動においては、企業の理解を得ることが重要になります。しかし、発達障害を隠す必要はありません。むしろ、自分の特性を理解した上で、強みや弱みを正直に伝えることが大切です。企業によっては、発達障害を持つ方を積極的に採用する取り組みを行っているところもあります。そのような企業を見つけるためには、企業の採用情報やホームページをよく確認する必要があります。また、就職活動の支援を行う団体や機関も存在しますので、積極的に活用することをお勧めします。

例えば、ある企業では、発達障害を持つ社員が活躍できるよう、職場環境の整備や、個々の特性に合わせた柔軟な働き方を導入しています。このような企業は、社員の個性や多様性を尊重し、それぞれの能力を最大限に活かすことを目指しています。就職活動では、自分の個性や強みを活かせる企業を見つけることが重要です。そのためには、多くの企業と接点を持つことが大切です。企業説明会に参加したり、インターンシップに参加したりすることで、企業の雰囲気や社風を肌で感じることができます。また、企業の担当者と直接話をすることで、自分の疑問を解消し、企業への理解を深めることができます。

就職活動は、自分自身を見つめ直し、将来のキャリアプランを考える貴重な機会です。困難な道のりかもしれませんが、決して諦めないでください。周りの人に相談したり、支援機関を活用したりすることで、必ず道は開けます。そして、自分の強みや弱みを理解し、それを活かせる仕事を見つけることができれば、充実したキャリアを築けるはずです。大学野球で培った経験と、自分の個性、そして周りのサポートを活かして、未来を切り開いていきましょう。

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