「今までもたくさんの方にもいろいろ相談に乗ってもらっていたのですが、やはりいまだに時々泣きながら、死にたくなるのは変わってません。実際に行動には移しませんが…」。26歳、大学卒業後フリーターをしながら公務員試験勉強を続けるも、思うようにいかず、大学時代の後悔と将来への不安から、死にたい気持ちに駆られるというご相談をいただきました。大学生活への未練、青春の喪失感、そして将来への漠然とした不安…、本当につらい状況にあると思います。わかります。私も過去に似たような経験をしたことがありますから。決してあなただけではありません。
大学時代、本当に何もなかったのでしょうか?
「4年間友人と馬鹿やって遊んだりすることもなく、ただ卒業証書を受け取るために過ごしました。いやいやでたまらない大学だったのでなにもおもしろくなかったからです。思い出、青春皆無。」と仰っていますが、本当に何もなかったのでしょうか? 少し視点を変えて考えてみましょう。例えば、大学生活の中で、一つでも「頑張ったこと」「達成感を感じたこと」はありませんでしたか? 難しい講義を乗り越えた経験、部活動での努力、アルバイトでの成功体験…、どんな些細なことでも構いません。それらは、今のあなたを形作っている大切な経験です。 もしかしたら、その時は気づかなかったかもしれませんが、振り返ってみると、それらは「思い出」になり得るかもしれません。
また、「ひきこもり生活」と表現されていますが、その期間に読書をしたり、趣味に没頭したり、自己研鑽に励んだりしていませんでしたか? そういった活動も、立派な「経験」であり、「思い出」になり得ます。 過去を振り返る時、ネガティブな面ばかりに目が行きがちですが、ポジティブな側面にも目を向けてみましょう。もしかしたら、意外な発見があるかもしれませんよ。
私の友人で、大学時代はサークル活動に熱中し、卒業後は全く違う分野の仕事に就いた人がいます。大学時代の経験は直接仕事に活かされていませんが、「仲間と目標に向かって努力することの大切さ」「困難を乗り越える力」を学び、今の仕事にも活かされていると言っていました。一見無駄に思える経験も、実は将来の糧になっていることがあるのです。
公務員試験に合格できないのは、なぜ?
公務員試験に合格できないこと、本当につらいですよね。2年間も努力を続けてきたのに、結果が出ないというのは、大きなストレスになります。しかし、試験に合格できないこと自体が、あなたの価値を否定するものではありません。 試験はあくまで一つの通過点です。合格できなかったからといって、あなたの能力や可能性がなくなるわけではありません。
まず、試験勉強の方法を見直してみましょう。勉強方法、時間配分、学習環境など、様々な要因が合格に影響します。もし、独学で勉強しているのであれば、予備校や塾に通うことを検討してみるのも良いかもしれません。周りの人と切磋琢磨することで、モチベーションを維持しやすくなりますし、効率的な勉強方法を学ぶこともできます。
また、「なぜ公務員を目指しているのか?」を改めて考えてみましょう。漠然とした目標ではなく、具体的なビジョンを持つことが重要です。公務員としてどのような仕事がしたいのか、社会にどのような貢献をしたいのか、自分自身のキャリアプランを明確にすることで、モチベーションを維持しやすくなります。そして、そのビジョンを達成するために、どのような努力が必要なのかを具体的に考え、計画的に学習を進めていきましょう。
青春を取り戻すことはできるのか?
「青春を取り戻したい」という気持ち、よく分かります。私もかつては同じように感じていました。しかし、「青春」は特定の時期に限定されるものではありません。 26歳だからといって、青春が終わりというわけではありません。人生100年時代と言われる現代において、30代、40代、それ以降でも、新たな「青春」を始めることは十分可能です。
例えば、趣味のサークルに参加する、ボランティア活動に参加する、新しいスキルを習得するなど、様々な方法があります。 大切なのは、「自分が本当に楽しいと思えること」を見つけることです。そして、その活動を通して、新たな友人や仲間と出会い、充実した日々を送ることです。 大学を卒業したからといって、友人関係が途絶えるわけではありません。社会人になってからも、新たな友人関係を築くことは可能です。大切なのは、積極的に人と関わろうとする姿勢です。
もし、大学生活への未練が強いのであれば、夜間大学や通信制大学への進学も検討してみましょう。もちろん、公務員試験の勉強との両立は大変ですが、目標を定めて計画的に進めていけば、不可能ではありません。そして、大学生活を通して、新たな友人関係を築き、充実した時間を過ごすことができるかもしれません。 人生には、何度でもやり直すチャンスがあります。
「今度生まれ変わったら、友達たくさんつくって青春時代を楽しみたいです」と仰っていますが、生まれ変わる必要はありません。今、この瞬間からでも、新しい人生を始めることができます。 まずは、小さな一歩から始めてみましょう。そして、周りの人に助けを求めることをためらわないでください。あなたには、きっとできるはずです。
もし、就職活動について悩まれているのであれば、野球に理解のある企業への就職支援も行っています。社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業をご紹介することも可能です。もちろん、就職活動はあくまで選択肢の一つであり、強制ではありません。まずは、ご自身の状況や希望をじっくりと検討してみてください。