「今年の一般入試で獨協大学の法学部と大正大学の史学部に合格しました。でも、将来の夢もやりたいこともなく、軽い気持ちで受験したんです。今になって、こんなんで大学をちゃんと卒業できるのか?と不安で…。大正大学は家が近いことと、歴史ゲームにはまって歴史に興味を持ったのが理由。獨協大学は法学部が就職率が良いことと、法律が将来役に立つかもと思ったのが理由です。でも、大正大学は就職率が悪く、獨協大学は留年率が高いと聞いて不安です。留年せずに卒業して就職したいんです。親に迷惑をかけたくありません…」
将来の夢がないまま大学に進学しても大丈夫?
「やりたいことがないまま大学に進学するなんて、馬鹿なことやってるな…」と自覚されているとのこと、よく分かります。私も大学生の頃、将来の夢が定まらず、漠然とした不安を抱えていた時期がありました。将来の夢がないまま大学に進学するというのは、決して珍しいことではありません。多くの学生が、あなたと同じような悩みを抱えているはずです。
大切なのは、「やりたいことがない」ことを問題視するのではなく、「どうすれば大学生活を充実させ、将来に繋がる経験を積めるか」を考えることです。大学生活は、将来の夢を見つけるための探求の場でもあります。大学で学ぶこと、出会う人、参加する活動を通して、新たな興味や才能を発見する可能性は十分にあります。
例えば、私の友人で、大学入学時は特にやりたいことがなかったけれど、大学でサークル活動を通して仲間と目標に向かって努力する経験を通して、チームワークの大切さを学び、将来は人事部に携わりたいと思うようになった人がいます。また、授業で興味を持った分野をきっかけに、卒業研究で深く掘り下げ、その分野の専門家を目指していく人もいます。
大学生活は、将来の夢を見つけるための旅のようなものだと考えてみてください。まずは、目の前の授業や大学生活を楽しみながら、自分の興味や適性を探っていくことが大切です。
獨協大学と大正大学、どちらがあなたに合っている?
獨協大学と大正大学、どちらも魅力的な大学ですね。ただ、あなたの状況を考えると、「留年せずに卒業すること」「卒業後に就職すること」という2つの目標を達成するために、どちらの大学がより適しているかを冷静に判断する必要があります。偏差値や就職率といった数字だけでなく、大学の雰囲気や学習環境、自身の学習スタイルなども考慮に入れてみましょう。
獨協大学の法学部は確かに留年率が高いと聞いていますが、それは同時に、それだけ質の高い教育を提供しているという側面もあると捉えることもできます。厳しい環境だからこそ、成長できる機会も多いはずです。逆に、大正大学の史学部は、比較的ゆったりとした学習環境かもしれません。あなたの学習スタイルや、集中して勉強できる環境かどうかを良く考えてみましょう。
重要なのは、大学選びの基準を「就職率」だけに絞らないことです。確かに就職活動は重要ですが、大学生活で得られる経験や知識、そして自分自身の成長も非常に大切です。どちらの大学に進学しても、真面目に努力すれば、卒業して就職することは十分可能です。大学生活を通して、将来の夢やキャリアプランを見つけることもできます。
もし、就職活動に不安がある場合は、大学が提供するキャリア支援サービスを積極的に活用してみましょう。多くの大学では、就職相談会やキャリアカウンセリング、企業説明会などを開催しています。これらのサービスを利用することで、就職活動に関する不安を解消し、自信を持って就職活動に臨むことができます。
大学生活と就職活動、両立するための具体的な方法
大学生活と就職活動の両立は、確かに大変なことです。特に、あなたが「留年せずに卒業すること」を強く望んでいらっしゃるのであれば、綿密な計画と実行が不可欠です。時間管理術を身につけることが、成功への鍵となります。
- スケジュール帳を活用する:授業、部活動、アルバイト、勉強時間、就職活動などを細かくスケジュールに書き込み、時間配分を意識しましょう。
- 優先順位をつける:複数のタスクを抱えることになるので、優先順位をつけて、重要なことから先に取り組む習慣を身につけましょう。
- 効率的な学習方法を学ぶ:集中して効率的に勉強する方法を学ぶことで、短時間で多くの成果を得ることができます。図書館や自習室などを活用するのも良いでしょう。
- 休息も大切:常に勉強や活動に追われていると、心身ともに疲れてしまいます。適度な休息を取り、リフレッシュすることも忘れずに。
- 周りの人に相談する:一人で抱え込まず、困ったことがあれば、友人、家族、大学の先生などに相談しましょう。相談することで、新たな解決策が見つかることもあります。
就職活動においては、中小企業への就職も視野に入れてみることをお勧めします。中小企業の中には、野球に理解のある企業も多く、社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業も存在します。一般社団法人大学野球支援機構は、そうした企業との繋がりを多く持っています。もし、就職活動で困ったことがあれば、大学やハローワークなどの支援機関を活用することも有効です。
大学生活は、決して楽なものではありませんが、充実した日々を送ることは可能です。「留年せずに卒業する」「卒業後はきちんと就職する」という目標を達成するためには、計画性と努力が不可欠です。そして、何よりも大切なのは、「自分自身を信じること」です。あなたは、きっと乗り越えることができます。