17歳、高校3年生の皆さん、大学進学は人生の大きな転換期ですよね。特に、将来の夢が明確にあると、大学選びはさらに悩ましいものになります。「将来、観光関係の仕事に就きたい」という夢を持ち、国立大学の観光学部のある大学と、私立で知名度の高い大学で迷っている、というご相談をいただきました。和歌山県在住で、和歌山大学と立命館大学で悩んでいるとのこと。どちらも魅力的な大学ですが、それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解し、将来のキャリアプランと照らし合わせて考えていくことが大切です。一緒に考えていきましょう。
国立大学と私立大学、就職活動に違いはあるの?
国立大学と私立大学、どちらが就職活動で有利か、というのは一概には言えません。知名度や大学の規模、学科の専門性など、様々な要素が絡み合っています。確かに、立命館大学のように知名度の高い私立大学は、企業からの認知度が高く、就職活動において有利に働くケースも多いでしょう。一方で、国立大学は安定感や教育内容の質が評価され、特定の業界や企業からの評価が高い場合もあります。和歌山大学の新設観光学部は、地域に根ざした観光産業に特化した教育を行う可能性が高く、その分野への就職では有利に働くかもしれません。
例えば、私の友人で、地方国立大学の地域経済学部を卒業し、地元企業に就職した人がいます。彼は、大学で学んだ地域活性化の知識や、地域社会との繋がりを活かして、地元に貢献する仕事に就いています。大学選びは、単に就職活動だけを目的とするのではなく、自分が何を学びたいか、どのようなキャリアを築きたいのかを明確にすることが重要です。
さらに、「田舎であまりパッとしないイメージ」という先入観も、就職活動に影響を与える可能性があります。しかし、企業は大学名だけでなく、個人の能力や経験、人となりを見ます。自信を持って自分の強みをアピールすることが大切です。大学生活で培った経験やスキルを、就職活動でどのように活かせるかを考えてみましょう。
観光の仕事に就くには、観光学部が必須?
「観光の仕事に就くには、観光学部が必須なのか?」これも、必ずしもそうではありません。観光業界は多様な職種があり、必要なスキルも様々です。例えば、旅行プランナー、ホテルマン、観光ガイド、航空会社勤務など、観光学部以外の学部出身者も活躍しています。重要なのは、観光業界で働くために必要なスキルを身につけることです。語学力、コミュニケーション能力、問題解決能力、企画力など、様々なスキルが求められます。
例えば、経営学部出身者がホテル経営に携わったり、外国語学部出身者が国際的な観光事業に携わったりするケースは珍しくありません。立命館大学で、例えば国際関係学部や経済学部に進学し、観光業界に関連するインターンシップやボランティア活動に参加することで、必要なスキルを身につけることも可能です。大学生活をどのように過ごすかで、就職活動におけるアドバンテージは大きく変わってきます。
大切なのは、自分が本当に学びたいこと、そして将来どのようなキャリアを歩みたいのかを明確にすることです。観光学部に進学することで、専門的な知識を深く学ぶことができますが、他の学部で学んだ知識やスキルを活かして、観光業界で活躍することも十分可能です。
大学生活と就職活動、両立するにはどうすればいい?
大学生活と就職活動の両立は、特に部活動に所属している学生にとっては大きな課題となります。時間管理が非常に重要になります。部活動の練習や試合、授業、アルバイト、そして就職活動の準備など、多くの時間を有効に活用する必要があります。時間割を綿密に計画し、効率的に時間を使いましょう。優先順位をつけることも大切です。例えば、重要な試験や試合を優先し、他のタスクは調整するなど、柔軟に対応していく必要があります。
また、周りのサポートも大切です。友人や家族、大学関係者などに相談し、困ったことがあれば助けを求めることも重要です。一人で抱え込まず、周りの人に相談することで、解決策が見つかることもあります。大学野球支援機構では、野球部員と就職活動の両立を支援するプログラムを提供しています。時間管理のノウハウや、企業との接点を持つ機会なども提供していますので、もし興味があれば、一度調べてみてください。もちろん、これはあくまで選択肢の一つであり、就職活動に必須ではありません。
さらに、就職活動は早めの準備が重要です。大学生活の中で、企業研究や自己分析を進めておくことで、就職活動の負担を軽減することができます。インターンシップに参加したり、企業説明会に参加したりすることで、企業の雰囲気や仕事内容を理解し、自分のキャリアプランを明確にすることができます。早いうちから準備を進めることで、より自信を持って就職活動に臨むことができます。
大学選びは、人生における大きな決断です。じっくりと時間をかけて、自分自身と向き合い、将来のキャリアプランをしっかりと描き、最適な選択をしてください。そして、どんな選択をしたとしても、自信を持って大学生活を送り、充実した4年間を過ごしてください。