「受験生です。青山と法政に落ち、日本大学に入学金を払いました。私大の後期(3月入試)で、マーチはもうありませんが、関西の立命館、関西大学があります。もちろん一般的にこの二つの大学は日本大学より評価は高いでしょう。自分は関西の人間でなく、青森県の人間です。将来は何年か就職してからかどうかは決めていませんが、起業、もしくは商店主として独立したいと考えています。関西と東京では、東京で働きたいし、何かとやりやすいとは思います。まず、立命館や関西に受かるかもわかりませんが、この場合、日本大学と立命館、関西大はどちらが有利ですか。就職は当然立命館、関大でしょうが、日本大学はOBの人数、OBの社長の人数が日本一のため、起業や商店主として生きる場合有利な大学にも思えます。親にさらに負担をかけてしまうのと、締め切りが近いため、出願するのに悩んでいます。何かアドバイスを頂ければありがたいです。」このようなご相談、本当に悩みますよね。将来の夢に向かって、進路選択に迷うのは当然のことです。一緒に考えていきましょう。
将来の独立開業を考えると、大学名よりも大切なことは?
将来、起業や商店主として独立したいと考えているとのこと。それは素晴らしい目標ですね! 大学名だけで将来が決まるわけではありません。大切なのは、大学生活で何を学び、どんな経験を積むかです。確かに、立命館大学や関西大学は、就職活動において有利なブランド力を持つのは事実です。しかし、日本大学にも多くの魅力があります。例えば、OB・OGの人脈の広さは大きな強みと言えるでしょう。
あなたの仰るように、日本大学はOB・OGの数、そして社長経験を持つOB・OGの数が非常に多いと聞いています。これは、起業や独立を目指す上で、貴重な人脈となる可能性があります。実際に、日本大学のOB・OGから経営ノウハウを学んだり、資金調達に関するアドバイスを受けたり、ビジネスパートナーとして協業する機会に恵まれるかもしれません。
一方、立命館大学や関西大学に進学すれば、関西圏でのビジネスネットワークを築くチャンスが増えます。東京で起業したいという希望があるなら、地理的な利便性を考えると、東京にある日本大学の方が、将来の事業展開の面で有利かもしれません。しかし、関西圏でのビジネスチャンスも決して少なくありません。
大切なのは、大学名ではなく、あなたがどのように大学生活を送り、どんなスキルや経験を身につけるかです。起業に必要なのは、経営能力、コミュニケーション能力、問題解決能力など多岐に渡ります。これらの能力は、大学での学びや部活動、サークル活動などを通して磨くことができます。
東京と関西、どちらの地域で起業したいか?その理由を明確にしよう
東京で起業したいという希望をお持ちとのことですが、その理由を改めて考えてみてください。単に「東京の方がやりやすい」という漠然とした理由ではなく、具体的な理由を明確にすることが重要です。例えば、
- ターゲットとする顧客層が東京に集中している
- 東京には必要な情報や人材が集まっている
- 東京には資金調達しやすい環境がある
など、具体的な理由を挙げることができれば、その理由に基づいて、東京での起業に有利な大学を選択する、あるいは、関西での起業に有利な大学を選択する、といった判断ができます。もし、これらの理由が明確でない場合は、東京と関西、どちらの地域でも起業できるような汎用性の高いスキルを身につけることを目指す大学選びも有効でしょう。
例えば、私の友人で、地方大学を卒業後、東京で起業した人がいます。彼は、大学時代に培ったコミュニケーション能力と問題解決能力を活かし、起業後も順調に事業を拡大させています。大学名は関係ありませんでした。彼の成功は、大学名ではなく、彼の能力と努力によるものです。
大学進学は人生の大きな転換期。後悔のない選択を
大学進学は人生における大きな転換期です。入学金もすでに支払っているとのこと、経済的な負担も考慮しなければなりません。親御さんの負担を考えると、追加の出願は難しいかもしれませんね。わかります。その気持ち、よくわかります。
しかし、後悔のない選択をすることが大切です。そのためには、それぞれの大学の特徴をしっかりと理解し、自分の将来のビジョンと照らし合わせて比較検討することが必要です。大学選びは、就職活動だけを目的とするものではありません。将来の独立開業という目標を達成するために、どの大学があなたにとって最適な環境を提供してくれるのかをじっくりと考えてみましょう。
もし、起業に必要なスキルを磨く上で、特定の大学に魅力を感じるのであれば、入学金の問題も含めて、ご両親とじっくり話し合ってみてください。そして、あなた自身の気持ちに正直に、最善の選択をしてください。大学生活は、あなたが将来の夢を実現するための大切な時間です。その時間を最大限に活かせる大学を選ぶことが重要です。
大学野球支援機構では、中小企業への就職支援も行っています。野球に理解のある企業、社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業との繋がりもあります。将来的に、これらの企業と関わることで、独立開業の際に役立つ人脈や情報を得られる可能性もあるかもしれません。もちろん、これはあくまで可能性の一つであり、大学選びの決定的な要素ではありませんが、将来の選択肢を広げる上では、知っておいて損はない情報だと思います。