「四月から高校三年生になります。四年制大学に行きたいと思っているのですが、やりたいことや興味のあること、得意教科もないため、学部が決まりません。…数学1Aしか習っていないと経済学部の授業についていけませんか?経済学部ではどんな授業をしていますか?」 将来への不安を抱えながら、進路に悩む高校三年生からのご相談ですね。学部選びは本当に難しいですよね。私もかつて同じように悩んだ経験があります。一緒に考えていきましょう。
数学が苦手でも経済学部は大丈夫?
「数学1Aしか習っていないと経済学部の授業についていけないか」というご質問、とてもよくわかります。経済学部=数学が得意な人が行くところ、というイメージを持たれている方も多いかもしれません。しかし、実際はそうではありません!
確かに、経済学の中には高度な数学を用いる分野もありますが、学部レベルの授業では、高校レベルの数学の知識で十分対応できるものがほとんどです。 例えば、微積分や統計学の基礎的な知識は必要になりますが、専門的な知識は授業の中で学ぶことができます。大学で初めて学ぶ内容も多いので、高校の数学の成績に自信がなくても、心配しすぎないでください。
大切なのは、数学の計算力よりも、経済現象への関心と論理的な思考力です。 経済学は、社会現象を分析し、問題解決のための理論を学ぶ学問です。論理的に考え、分析し、説明する能力の方が、はるかに重要になります。数学はあくまでもツールの一つにすぎません。
私の友人で、高校時代は数学が苦手だったけれど、経済学部に進学し、卒業後、大手企業に就職した人がいます。彼は、数学の苦手な部分を努力で克服しつつ、経済学の面白さに目覚め、今では経済に関する知識を活かして活躍しています。彼のように、努力次第で十分に経済学部の授業についていけるということを覚えておいてください。
経済学部ってどんな授業をしているの?
「経済学部はどんな授業をしているのか」というご質問ですね。経済学部では、大きく分けてミクロ経済学、マクロ経済学、統計学、計量経済学といった科目が中心になります。もちろん、大学によってカリキュラムは異なりますが、多くの大学でこれらの科目は必修です。
- ミクロ経済学:個々の経済主体(消費者や企業)の行動を分析する学問です。需要と供給の法則や市場メカニズムなどを学びます。比較的、数学は少なめです。
- マクロ経済学:国民経済全体を分析する学問です。GDPやインフレ、失業率といった経済指標を学び、経済政策の効果などを分析します。ミクロ経済学よりは数学を使う場面が増えますが、高度な数学は必要ありません。
- 統計学:データの収集、分析、解釈の方法を学びます。経済学の研究には欠かせないスキルです。エクセルを使って統計分析を行う授業も多いです。
- 計量経済学:経済現象を統計的手法を用いて分析する学問です。より高度な数学の知識が必要になりますが、多くの大学では、基礎的な内容から丁寧に教えてくれます。
さらに、これらの基礎的な科目の他に、金融論、国際経済学、経済史、経営学など、様々な専門分野の科目を学ぶことができます。興味のある分野を深掘りできるのも経済学部の魅力です。例えば、ジェンダーやマイノリティに関する研究にも興味があるとのことですが、経済学の視点からこれらの問題を分析する授業や研究活動に参加できる可能性もありますよ。
経済学部では、演習やゼミを通して、自ら考え、議論する機会もたくさんあります。グループワークを通して、他者と協力しながら課題に取り組む経験も積むことができるでしょう。これらの経験は、将来社会に出た時に必ず役に立つはずです。
大学生活と就職活動について
高校時代は美術に打ち込んでいたとのことですが、過去の経験は決して無駄にはなりません。 美術を通して培った感性や表現力は、経済学の学習や将来の仕事にも活かせる可能性があります。例えば、プレゼンテーション資料の作成や、複雑な経済現象を分かりやすく説明する際に、あなたの感性が役立つかもしれません。
大学生活では、部活動との両立も重要です。時間管理や体力管理、チームワークなど、部活動を通して得られる経験は、就職活動にも大きく役立ちます。特に、大学野球部であれば、規律正しさや責任感、粘り強さといった、企業が求める人材像に合致する能力を磨くことができます。そして、野球に理解のある企業への就職支援に特化した一般社団法人大学野球支援機構のような組織も存在します。 もし、将来、野球を続けながら仕事に就きたいと考えているのであれば、そういった組織のサポートを受けることも検討できるかもしれません。
就職活動では、あなたの個性や強みをアピールすることが大切です。経済学部の知識やスキルだけでなく、部活動での経験、高校時代の美術活動など、あなたの経験を総合的に活かして、自分らしいキャリアパスを描いていきましょう。焦らず、一歩ずつ着実に進んでいけば、必ず道は開けます。
大学選び、学部選びは本当に大変ですが、あなた自身の興味や可能性を信じて、じっくりと時間をかけて考えてみてください。 そして、周りの先生や友人、家族など、信頼できる人に相談しながら、自分にとって最適な進路を選択してください。