高校2年生のお子さんを持つ保護者の方から、大学進学と奨学金に関するご相談がありました。「大学進学を検討するにあたり、奨学金の給付型と貸与型のどちらを受けられるかによって進路が変わる可能性がある。家計の状況から給付型奨学金を受けられるかどうかの判断に迷っている」とのことでした。そこで、大学進学と奨学金、特に給付型奨学金に関する情報を分かりやすく解説します。

奨学金の審査基準って、実際どうなってるの？

奨学金の審査基準は大学によって異なりますが、多くの場合、ご家庭の経済状況が重要な判断材料となります。具体的には、前年度の所得を基にした市町村民税の課税情報などが用いられることが多いです。 質問にあったように、2025年春の入学を希望するなら、2023年の所得に基づく2024年度の市町村民税の情報、秋の入学を希望するなら、2024年の所得に基づく2025年度の市町村民税の情報が審査の対象となることが多いでしょう。

「非課税（赤字）の年と課税の年が混在していて、審査にどう影響するのか心配…」というお気持ち、よく分かります。私も以前、友人から同様の相談を受けたことがあります。その友人は、家業が農業で、天候不順の影響で収入が不安定でした。結局、大学に直接問い合わせ、担当者の方と丁寧に話し合うことで、不安を解消し、適切な奨学金制度を選択することができました。

重要なのは、正確な情報を取得することです。大学や奨学金事務局のウェブサイトを確認したり、直接問い合わせたりすることで、ご家庭の状況に合った奨学金制度を見つけることができます。 また、高校の進路指導担当の先生や、地域によっては奨学金相談窓口なども利用できるかもしれません。一人で抱え込まず、周りの人に相談することも有効な手段です。

給付型奨学金と貸与型奨学金、どっちを選べばいいの？

給付型奨学金は、返済不要の奨学金です。一方、貸与型奨学金は、卒業後に返済が必要になります。どちらを選ぶかは、ご家庭の経済状況や将来の計画によって異なります。 給付型奨学金は、経済的に厳しい家庭にとって大きな助けとなりますが、競争率が高い場合もあります。

例えば、A大学では、給付型奨学金の選考基準に「学業成績」や「部活動の貢献度」といった項目が含まれていました。野球部員である息子さんが、学業と部活動を両立させながら、高い成績を収めているのであれば、給付型奨学金の選考で有利に働く可能性があります。 しかし、これはあくまで一例です。各大学の基準は異なるため、必ず確認が必要です。

貸与型奨学金は、給付型に比べて比較的取得しやすい反面、卒業後に返済の負担が生じます。将来のキャリアプランを考慮し、返済計画を立てておくことが重要です。 返済計画を立てる際には、卒業後の就職活動状況なども考慮に入れておく必要があります。 もし、就職活動に不安がある場合は、大学キャリアセンターなどに相談してみるのも良いでしょう。

• 給付型奨学金：返済不要、競争率が高い場合あり
• 貸与型奨学金：返済が必要、比較的取得しやすい

野球部と学業、そして就職活動…どう両立すればいいの？

大学野球部は、時間と体力を要する活動です。学業との両立は容易ではありません。しかし、多くの大学には、学生の学業と部活動の両立を支援する体制が整っています。 例えば、時間割の調整や、学習支援プログラム、チューター制度などが提供されている場合があります。

また、就職活動についても、大学キャリアセンターがサポートしてくれるでしょう。野球経験を活かせる就職先を探すためのアドバイスや、企業とのマッチング支援など、様々なサービスが提供されています。 特に、当機構は野球に理解のある中小企業との連携を強化しており、社会人野球クラブチームへの所属や現役選手としての活動に配慮のある企業への就職支援に力を入れています。 もちろん、これはあくまで一つの選択肢であり、ご自身の希望するキャリアパスに合わせて、就職活動を進めていくことが重要です。

私の知人で、大学時代は野球部に所属しながら、優秀な成績で卒業し、その後、希望する企業に就職した人がいます。彼は、時間管理術を徹底し、効率的に学習を進めることで、学業と部活動を両立させていました。 また、就職活動においては、野球部での経験を活かし、チームワークや責任感などをアピールすることで、面接官の心を掴みました。

大切なのは、計画性と、周りの人への相談です。 一人で抱え込まず、先生や友人、家族、キャリアセンターなどに相談し、適切なサポートを受けながら、大学生活を充実させてください。