大学進学は必須?大工の道を夢見る元野球部員からの相談と、将来への展望

  • 就職活動
2025年06月03日

「大学って重要ですか?高3の元野球部です。今の時代大学出ないと就職がこまるとか…僕は大工がやりたいです。高卒でバリバリ働いてみたいです。今の時代昔とは違って学歴がないと将来大工だけでは食べていけないって言われ、どうしようか迷っています。専門学校には行かせないって言われてます。大学に行ったほうがいいですか?」 この相談、多くの高校生、特にスポーツに打ち込んできた高校生が抱える葛藤をよく表していると思います。将来の夢と現実の壁、そして周囲の期待との間で揺れる気持ち、本当にわかります。

本当に大学卒業が就職活動に有利なの?

「大学に行かないと就職が不利」というのは、一概にそうとは言えません。確かに、大企業の中には大学卒を優遇するところもあります。しかし、近年は人材不足が深刻化しており、スキルや経験を重視する企業も増えています。特に、あなたが目指す大工の世界では、国家資格である「技能士」の資格や、実務経験が大きな武器になります。大学で学んだ知識よりも、現場で培った技術や経験の方が、評価されるケースも多いでしょう。例えば、私の友人で、高校卒業後すぐに建築会社に就職し、3年で1級建築施工管理技士の資格を取得した人がいます。彼は、大学卒業者よりも早く、責任ある立場に就き、やりがいを感じながら働いています。

もちろん、大学で建築学やデザインなどを学ぶことで、専門的な知識を深めることも可能です。しかし、あなたの夢が「大工」であるなら、必ずしも大学進学が最善の道とは限りません。大切なのは、あなたの将来設計に合った、最適な進路を選択することです。

高卒で成功する人はいるの?

「高卒では食べていけない」という声もよく聞きますが、それは必ずしも真実ではありません。高卒で成功している人はたくさんいます。特に、手に職をつけ、技術を磨いていく道を選べば、安定した収入を得ることは十分可能です。あなたが目指す大工の仕事は、まさにその典型です。熟練した大工は、高い技術と経験から、安定した仕事と収入を得ています。さらに、独立して自分の会社を設立する道も開かれています。

大切なのは、「高卒だから」という理由で可能性を狭めてしまわないことです。あなたの熱意と努力次第で、高卒でも大いに活躍できる道は開かれています。例えば、地元の老舗建築会社に就職し、先輩から技術を学びながら、着実にキャリアを積むのも良いでしょう。あるいは、専門学校で高度な技術を習得し、その後独立開業を目指すのも選択肢の一つです。将来のビジョンを明確にし、具体的な計画を立てていくことが重要です。

大学と専門学校、どっちを選ぶ?

専門学校に行かせないと言われているとのことですが、ご両親の考えを理解することは大切です。もしかしたら、ご両親は大学進学を「安定した将来」への道と考えているのかもしれません。しかし、「安定」の定義は人それぞれです。高収入を得ることだけが安定ではありません。やりがいのある仕事に就き、充実した人生を送ることこそが、真の安定と言えるのではないでしょうか。

ご両親とじっくり話し合い、あなたの夢と将来の展望を伝えましょう。大工として成功するために必要なスキルや資格、そしてあなたの具体的なキャリアプランを示すことで、ご両親の理解を得られるかもしれません。もし、どうしても専門学校への進学が難しい場合は、独学や通信教育で必要な知識や技術を習得する道もあります。重要なのは、あなたの強い意志と、将来への具体的な計画です

もし、将来、独立して会社を設立したいと考えているなら、経営に関する知識を学ぶことも必要です。大学や専門学校で経営学を学ぶこともできますが、独学やセミナーなどで学ぶことも可能です。中小企業への就職支援に力を入れている一般社団法人大学野球支援機構では、野球経験者で独立を考えている方へのサポートも検討しています。もちろん、大学進学を希望する学生への支援も行っており、就職活動に関する相談にも乗っています。将来の選択肢を広げるためにも、様々な情報を集めて比較検討することが大切です。

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