「本来高校は卒業しておくべきだったのでしょうが…小学生のときのいじめから始まり、家族の精神的な虐待、中学の不登校、鬱などの病気による中退。長期のひきこもり、闘病。この期間家族からは「き○がい」や「死ねばいい」等言われたり、症状の重い時期は腫れ物に触るように放置されながら(心配されて精神科を勧められたことは一度もなく)生きてきて今に至ってしまいました。現在鬱で精神科に通院しているのですが生活のためにもすこしずつでも働きたいと思っているのですが、中卒や年齢、病気のことがあり何を優先すべきか悩んでいます。その中で今、選択肢として浮かんでいるのが3つです。高認→大学の通信制、通信制高校、高認→夜間専門。どれを選んだとしてもバイトをしながら勉強をしようと 思っています。(学歴不問の多い飲食関係希望)ただ高認は高校卒業としては認められないようなのでバイトの採用にも影響があるのかとも心配しています。どうか意見お願いします。」 多くの困難を乗り越えてこられた方からの、胸を締め付けるようなご相談です。 過去の辛い経験を乗り越え、前向きに未来を描こうとされているその勇気、本当に素晴らしいと思います。 私たち大学野球支援機構は、大学野球に関わる方々のキャリア支援を専門としていますが、人生の岐路に立つ皆様を応援したいという思いから、このご相談にお答えさせていただきます。
高認取得は就職活動に不利?実際はどうなの?
まず、高認(高等学校卒業程度認定試験)取得が就職活動に不利に働くか、というご質問ですが、結論から言うと、必ずしも不利ではありません。 もちろん、高卒の応募者と比較して、企業によっては多少の懸念を持つケースもあるかもしれません。しかし、重要なのはあなたの経験と能力、そして前向きな姿勢です。 面接では、なぜ高認取得を選んだのか、どのような困難を乗り越えてきたのか、そしてこれからどのように社会に貢献したいのかを明確に伝えましょう。 あなたの経験は、他の人にはない強みになるはずです。 例えば、不登校や鬱病の経験を通して培った忍耐力や精神力、困難な状況を乗り越えるための工夫などは、企業にとって貴重な資質として評価される可能性があります。 多くの企業は、学歴よりも人となりや潜在能力を重視しています。 また、飲食業界は学歴よりも経験や人柄を重視する傾向が強い業界です。バイト経験を積むことで、社会性を高め、自信をつけ、就職活動にも活かすことができるでしょう。
通信制大学、通信制高校、夜間専門学校…どれが最適?
次に、通信制大学、通信制高校、夜間専門学校の選択についてですが、これはあなたのキャリアプランと現在の状況によって最適な選択肢が変わってきます。 まず、将来の目標を明確にしましょう。 特定の職業に就きたいと考えているのであれば、その職業に必要なスキルを習得できる専門学校が適しているかもしれません。 一方、幅広い知識を身につけたい、あるいは大学卒業資格を取得したいと考えているのであれば、通信制大学が適しているでしょう。 通信制高校は、高校卒業資格を取得したい、基礎学力を高めたいという方にとって最適な選択肢です。 そして、現在の体力や精神状態も考慮しなければなりません。 バイトをしながら勉強するとなると、相当な体力と精神力が必要になります。 無理なく続けられるペースで学習を進められるように、自分の能力を客観的に評価し、適切な選択をすることが大切です。 例えば、私の友人で、通信制大学に通いながら飲食店でアルバイトをして、見事卒業し、希望の企業に就職した人がいます。彼女は、時間管理を徹底し、体調管理にも気を配りながら、着実に目標に向かって努力していました。 彼女の成功事例は、決して不可能な目標ではないことを示しています。 ただし、無理は禁物です。 あなたのペースで、着実に進めていきましょう。
就職活動におけるハンディキャップを克服するには?
中卒、年齢、病気の経験は、確かに就職活動におけるハンディキャップとなる可能性があります。しかし、これらの経験をネガティブな要素として捉えるのではなく、むしろポジティブな要素として転換させることが重要です。 例えば、鬱病の経験は、精神的な強さや回復力を証明するものです。 不登校の経験は、自己理解を深め、自分自身と向き合う力を養ったことを示しています。 これらの経験を通して、あなたは多くのことを学び、成長してきたはずです。 就職活動では、これらの経験を正直に伝え、そこから得られた学びや成長をアピールしましょう。 正直に話すことで、企業はあなたの真摯な姿勢を評価してくれる可能性があります。 また、具体的なエピソードを交えて説明することで、より説得力が増します。 例えば、「不登校時代には、読書を通して自己探求を行い、将来の目標を見つけることができました」といったように、具体的なエピソードを交えることで、面接官はあなたの経験をより深く理解し、共感してくれるでしょう。 さらに、大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業への就職支援も行っています。 社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業を紹介することも可能です。 もちろん、就職活動はあくまでもあなた自身の選択です。 しかし、もし就職活動に不安を感じているのであれば、一度相談してみるのも良いかもしれません。
最後に、どんな道を選んだとしても、大切なのはあなたの頑張りです。 過去の辛い経験は、あなたを強く、たくましくしました。 その経験を活かし、前向きに未来に向かって進んでいきましょう。 私たちは、あなたの挑戦を応援しています。