先日、大学野球部に所属する学生からこんな相談がありました。「就職活動のエントリーシートに『得意な語学とそのレベル』という項目があるのですが、英語も中国語もあまり得意ではありません。正直に書けば不利でしょうか?どう書けば良いでしょうか?」 多くの大学生、特に大学野球に打ち込んでいる皆さんにとって、学業と部活動の両立は大変ですよね。さらに就職活動となると、時間的な制約や精神的な負担も増大します。この相談を通して、大学野球と就職活動の両立、特にエントリーシートの書き方について、具体的なアドバイスと解決策を提示したいと思います。
正直に書くのが一番!でも、どう伝えれば魅力的に見える?
まず、正直に書くことが一番大切です。嘘を書いても、面接などでバレてしまう可能性が高いですし、何より企業は誠実さを求めています。野球部員として培ってきた粘り強さや責任感、チームワークといった強みは、企業にとって魅力的な資質です。それを伝えることに集中しましょう。語学力は、必ずしも就職活動の必須条件ではありません。もちろん、高い語学力は大きな武器になりますが、それ以上に重要なのは、あなたの個性や能力、そして将来への意欲です。
例えば、A大学野球部のBさんは、英語が得意ではありませんでしたが、エントリーシートでは「英語は得意ではありませんが、大学で履修した中国語を活かして、将来は国際交流に関わる仕事に携わりたいと考えています。そのため、現在、独学で英語の勉強を始めています」と記述しました。彼は、自分の弱点を正直に認めつつ、将来への意欲と具体的な努力を示すことで、高い評価を得ることができました。ポイントは、「苦手意識」を「成長意欲」に変換することです。あなたの努力や向上心、将来のビジョンを具体的に記述することで、企業はあなたの可能性を見出すことができるでしょう。
また、語学力以外のあなたの強みを強調することも重要です。例えば、「チームワーク」「責任感」「粘り強さ」「時間管理能力」など、大学野球で培ってきたスキルは、企業にとって非常に魅力的なものです。これらのスキルを具体的なエピソードを交えて記述することで、あなたの能力を効果的にアピールできます。例えば、「大学野球部で主将を務めた経験から、チームメンバーをまとめ、目標達成に向けて努力する大切さを学びました」といった記述は、リーダーシップやコミュニケーション能力の高さを示すことができます。
エントリーシートの語学力欄、具体的にどう書けばいい?
では、実際にエントリーシートの「得意な語学とそのレベル」欄をどのように記述すれば良いのでしょうか? 正直に「英語は中学生レベル、中国語は単語が分かる程度です」と書くのは、少し寂しい印象を与えてしまうかもしれません。そこで、弱点を認めつつ、それを補う努力や将来への展望を付け加えることが重要です。以下に具体的な例を挙げてみましょう。
- 例1(英語):「英語は日常会話レベルには達していませんが、TOEIC○○点を目指して学習中です。大学野球部の活動と両立しながら、時間を見つけて単語学習やリスニング練習に取り組んでいます。」
- 例2(中国語):「大学で中国語を履修した経験から、基本的な読み書きはできます。しかし、会話能力はまだまだ不足しているため、今後、中国語圏の企業との交流を通じて、実践的なスキルを身につけていきたいと考えています。」
- 例3(両方):「英語と中国語はどちらも得意ではありませんが、将来、国際的な舞台で活躍したいという強い思いがあります。そのため、現在、オンライン英会話や中国語学習アプリを活用して、積極的に学習に取り組んでいます。将来的には、ビジネスレベルの英語と中国語を習得したいと考えています。」
これらの例のように、現状を正直に示しつつ、具体的な目標と努力を記述することで、あなたの真摯な姿勢をアピールできます。企業は、あなたの能力だけでなく、あなたの成長意欲や将来へのビジョンを見ていることを忘れないでください。
野球部活動と就職活動の両立、時間管理のコツは?
大学野球部員にとって、学業、部活動、そして就職活動の両立は非常に困難な課題です。わかります。私もそうでした。時間管理がうまくいかず、焦ってしまったり、睡眠不足で体調を崩したり…そんな経験、誰しもあるのではないでしょうか。そこで、時間管理のコツをいくつかご紹介します。
まず、スケジュール帳やアプリを活用して、タスクを可視化しましょう。部活動の練習時間、授業時間、就職活動の予定、そして休息時間などをしっかりと書き込み、時間配分を意識することが大切です。さらに、優先順位を明確にすることも重要です。例えば、締め切りが迫っているエントリーシートの作成を優先し、他のタスクは後回しにするなど、状況に応じて柔軟に対応しましょう。そして、休息時間をしっかりと確保することも忘れずに。睡眠不足は、集中力の低下や健康問題につながります。効率的に時間を使うためには、質の高い休息が不可欠です。
また、周りの人に協力を仰ぐことも有効です。チームメイトや友人、家族などに相談し、助けを求めることをためらわないでください。一人で抱え込まず、周りの力を借りながら、就職活動を進めていきましょう。そして、中小企業への就職活動も視野に入れてみるのも良いかもしれません。中には、社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業もあります。大学野球支援機構では、そうした企業との連携を強化しており、就職活動のサポートを行っています。もし、興味があれば、お気軽にお問い合わせください。