高校2年生の皆さんから、将来国際協力に関わる仕事に就きたい、具体的にはODA関連の仕事に就きたいというご相談を受けました。国連職員を目指したいものの狭き門であること、ODA関連の仕事に就くための大学選び、学部・学科選びについて悩んでいらっしゃるようです。大学生活と野球部活動の両立も考慮しながら、将来の夢を実現するための道筋を探っていきましょう。
大学選びで迷うのは当然!どんな学部・学科を選べばいいの?
将来、国際協力に関わりたいと考えている高校2年生の皆さん、本当に素晴らしいですね!発展途上国の貧困や飢餓、難民問題といった大きな課題に目を向け、解決に貢献したいという強い意志を感じます。国連職員を目指すことは素晴らしい目標ですが、確かに狭き門であることは事実です。しかし、だからといって夢を諦める必要はありません。選択肢はたくさんあります。
まず、ODA関連の仕事に就くための大学、学部、学科選びについてですが、明確な正解はありません。重要なのは、あなたの興味や能力、そして将来のキャリアプランと照らし合わせて、最適な道を選ぶことです。例えば、国際関係学部、政治経済学部、経済学部、社会学部など、国際協力に関連する学科を持つ大学はたくさんあります。 さらに、開発経済学や国際開発学といった専門性を深めることができる大学院進学も視野に入れると良いでしょう。
東京都在住とのことですので、東京大学の国際関係・地域研究科や、早稲田大学国際教養学部、上智大学国際関係学部など、多くの選択肢があります。しかし、大学名だけで判断するのではなく、それぞれの大学のカリキュラムや教授陣、研究内容などをしっかり調べて、自分に合った大学を選ぶことが大切です。大学パンフレットやウェブサイト、オープンキャンパスなどを活用して、情報を集めてみましょう。
そして、忘れてはいけないのが、あなたの「好き」です。大学生活は4年間と長く、好きなことを学ぶ環境でなければ、モチベーションを維持し続けるのは難しいです。将来の仕事に繋がる学びはもちろん大切ですが、同時に、あなたが本当に興味を持てる分野を学ぶことも、充実した大学生活を送る上で非常に重要です。例えば、特定の国や地域に興味があるなら、その地域を専門とする大学を選ぶのも良いでしょう。
野球部と両立できる大学生活を送るには?
大学野球を続けながら国際協力の勉強をするのは、確かに大変な道のりです。時間管理能力や、高いモチベーションの維持が不可欠です。わかります。私もそうでした。大学生活と野球部の両立は、想像以上に大変です。授業、練習、試合、そしてレポートや試験勉強…時間がないと感じる日々が続くでしょう。しかし、不可能ではありません。多くの大学生が、部活動と学業の両立に成功しています。
まず、時間管理は徹底しましょう。スケジュール帳やアプリを活用し、授業、練習、勉強、休息時間などを細かく計画的に管理することが重要です。そして、効率的な学習方法を身につけることも大切です。例えば、集中して短時間で勉強するポモドーロテクニックや、予習・復習をしっかり行うなど、自分に合った学習方法を見つけることが重要です。さらに、周りのサポートも忘れずに。チームメイトや友人、教授、そしてご家族に相談し、困ったことがあればすぐに助けを求めることも大切です。
例えば、私の友人で、大学で野球部と学業を両立させながら、ボランティア活動にも積極的に参加していた人がいました。彼は、綿密なスケジュール管理と、効率的な学習方法を身につけることで、両立を実現していました。彼から学んだことは、「計画性と効率性」が成功の鍵であるということです。大学によっては、部活動と学業の両立を支援する制度やサポート体制が整っている場合もありますので、入学前に確認しておくと安心です。
ODA以外に、人を助けられる仕事ってある?
ODA関連の仕事以外にも、発展途上国の貧困や飢餓、難民問題といった課題に取り組むことができる仕事はたくさんあります。選択肢は、あなたが思っている以上に広いです。例えば、NGOや国際協力団体で働くこともできます。これらの団体では、様々な分野の専門家が活躍しており、あなたのスキルや経験を活かすことができるでしょう。また、国際機関だけでなく、日本の企業の中でも、国際協力に関連する事業を行っている企業もあります。例えば、途上国への技術支援や、貧困削減のための製品開発など、様々な分野で貢献することができます。
さらに、医療関係の仕事も視野に入れても良いかもしれません。医師や看護師だけでなく、医療機器の開発や販売、医療支援活動など、様々な分野で人々の健康に貢献できます。もちろん、教育関係も同様です。途上国での教育支援活動や、教育プログラムの開発など、教育を通して人々の生活を豊かにする仕事も可能です。これらの仕事は、直接的にODAに関わる仕事ではないかもしれませんが、間接的に貢献できる機会はたくさんあります。
重要なのは、あなたの情熱とスキルです。どんな仕事を選ぶにしても、あなたが本当にやりたいこと、そしてあなたの能力を最大限に活かせる仕事を選ぶことが大切です。そして、大学生活を通じて、あなたのスキルや経験を磨いていくこと。大学生活は、将来のキャリアを考える上で非常に重要な期間です。様々な経験を通して、自分自身の強みや弱みを理解し、将来のキャリアプランを具体的に描いていきましょう。もし、就職活動の際に、野球経験を活かしたい、あるいは社会人野球を続けたいという希望があれば、野球に理解のある企業を紹介する支援も可能です。もちろん、これはあくまで選択肢の一つです。