先日、大学野球部員の方からこんな相談がありました。「大学生活は野球漬けで、友達を作る時間がないんです。社会人になっても、野球仲間以外に友達がいないのは不安です。どうすればいいのでしょうか?」 わかります。野球に打ち込む毎日の中で、人間関係に悩むのは、決してあなただけではありません。この記事では、大学野球と両立しながら充実した人間関係を築く方法、そして社会人になってからの友情について、具体的なアドバイスと、私の経験に基づいたお話をご紹介します。
野球漬けの毎日で、友達を作る時間なんてない…本当にそうでしょうか?
「野球に時間を取られすぎて、友達を作る時間なんてない…」そう感じているあなた、本当にそうでしょうか? 確かに、練習や試合、遠征など、大学野球部は時間と体力を奪います。私もかつてはそうでした。毎日が練習と勉強の繰り返しで、友達とゆっくり話す時間なんてほとんどありませんでした。でも、振り返ってみると、「時間がない」のではなく、「時間の使い方を工夫していなかった」ことに気づきました。
例えば、練習後、少しの時間でもチームメイトと雑談する時間を作る。遠征先では、同じ部屋になった仲間と語り合う。合宿の空き時間には、違うチームの選手と交流する。工夫次第で、人間関係を築く時間は必ず作れます。大切なのは、「友達を作りたい」という強い気持ちを持つことです。その気持ちがあれば、自然と行動が変わってきます。
また、大学には野球部以外にも、様々なサークルやボランティア活動があります。興味のある活動に参加することで、野球部以外の友達を作るチャンスも広がります。もちろん、全てに参加する必要はありません。自分のペースで、無理なく参加できるものを選んでみましょう。「時間がない」と嘆くのではなく、「どのように時間を使うか」を考えてみましょう。
社会人になってから友達を作るって、難しい?
大学を卒業して社会人になると、大学時代の友達とは距離ができてしまうことも多いですよね。環境が変わり、生活リズムも変わるので、自然と会う機会が減ってしまうのは仕方がないことです。しかし、だからといって、友達がゼロのまま過ごすのは寂しいですよね。私もそう感じていました。
社会人になってから友達を作るのは、確かに大学時代より難しいかもしれません。しかし、不可能ではありません。職場や地域活動、趣味のサークルなど、友達を作る機会は意外とたくさんあります。大切なのは、積極的にコミュニケーションを取ることです。まずは、挨拶をしっかりすることから始めましょう。そして、仕事や趣味を通じて、共通の話題を見つけて、会話をするように心がけてください。
例えば、私の友人は、会社の同僚と週末にゴルフに行くことで仲良くなりました。また、別の友人は、地域活動に参加することで、年齢も職業も異なる様々な人と知り合い、今では親しい友人関係を築いています。「友達を作る」という目的意識を持ちすぎず、まずは周りの人と接することから始めてみましょう。
野球と学業、そして友情…全てを両立させる秘訣
大学野球で忙しい毎日を送る中で、学業や人間関係を両立させるのは、容易ではありません。しかし、不可能ではありません。時間管理術を身につけること、そして、周りの人に助けを求めることを恐れないことが大切です。
時間管理術については、様々な方法があります。手帳やアプリを活用したり、タスクをリスト化したり、自分に合った方法を見つけることが重要です。また、周りの人に助けを求めることも大切です。例えば、勉強に困った時は、友達や先生に相談してみましょう。人間関係で悩んだ時は、信頼できる人に話を聞いてもらうことで、気持ちが楽になることもあります。一人で抱え込まず、周りの人に頼ることも、立派な解決策です。
さらに、「完璧主義」を捨ててみましょう。全てを完璧にこなそうとすると、かえって疲れてしまい、何もできなくなってしまうことがあります。優先順位を決めて、重要なことから取り組むようにしましょう。そして、時には休息も大切です。疲れた時は、無理せず休息を取り、心身をリフレッシュさせることで、また頑張ることができます。
私の友人で、地方出身で大学進学と同時に上京した者がいます。彼は、野球部とアルバイトを両立させながら、大学生活を送っていました。最初は、孤独感を感じていたそうですが、野球部の仲間や、アルバイト先の同僚と積極的にコミュニケーションを取ることで、多くの友達を作ることができました。彼は、「時間がない」と嘆くのではなく、「どのように時間を使うか」を常に考えていたと言っていました。そして、「友達を作ることは、自分自身を成長させることにも繋がる」と語っていました。
大学野球は、多くの時間と労力を必要としますが、同時に、かけがえのない経験と、一生の友達を得られる機会でもあります。「時間がない」と嘆くのではなく、「どのように時間を使うか」を考え、積極的に行動を起こすことで、充実した大学生活を送ることができるはずです。 そして、もし就職活動で、野球経験を活かせる企業を探したいと考えているのであれば、我々一般社団法人大学野球支援機構が、野球に理解のある中小企業をご紹介することも可能です。もちろん、社会人野球クラブチームへの所属や現役選手としての活動に配慮のある企業も含まれています。まずは、ご自身のキャリアプランについてじっくりと考えてみてください。