先日、大学野球部員の方からこんな相談がありました。「大学に入ってから身長が伸びて、ポジション変更を迫られるかもしれないと不安です。身長が伸びたことで悩んでいる人は多いのでしょうか?将来の進路にも影響するのではと心配です。」 確かに、大学時代に急激な身長の変化を経験する選手は少なくありません。今回は、この相談をきっかけに、大学野球と身長の変化、そして将来のキャリアプランについて、詳しく解説していきます。
身長が伸びてポジション変更…本当に多い悩み?
「大学で身長が伸びた」という話を、野球部員の間でよく耳にする、というご相談でしたね。実は、大学時代に身長が伸びる選手は決して少なくありません。思春期が遅く訪れたり、大学生活での生活習慣の変化(栄養改善や睡眠時間増加など)によって、身長が伸びるケースは珍しくないのです。特に、高校時代は練習に集中し、栄養面や睡眠時間が不足していた選手が、大学で環境が改善されたことで、急激に身長が伸びるケースも見られます。
ポジション変更を迫られるという不安、とてもよく分かります。これまで培ってきた技術や経験を活かせなくなるかもしれないという心配は、大きなストレスになりますよね。例えば、高校時代は小柄な体格を活かした俊敏な動きで活躍していた選手が、大学で身長が伸びて体が大きくなると、守備範囲が広がる反面、俊敏性が失われると感じるかもしれません。逆に、投手として活躍していた選手が身長が伸びることで球速が上がる反面、制球力が不安定になるケースもあります。大切なのは、身長の変化をネガティブに捉えすぎないこと。身長が伸びたことで新たな可能性が開けることもあるのです。
私の友人で、高校時代は控え投手だった選手が、大学で10cm以上身長が伸び、球速が大幅に向上し、エースとして活躍するようになったケースがあります。もちろん、努力も欠かせませんが、身長の変化をプラスに転換させることで、大きく成長できる可能性があることを示しています。
身長の変化に対応するトレーニング方法とは?
身長が伸びたことで、身体のバランスが崩れ、今まで通りのプレーができなくなってしまう…そんな悩みを抱えている方もいるかもしれません。大切なのは、身長の変化に合わせたトレーニングを行うことです。身長が伸びると、重心が変化し、バランス感覚が狂うことがあります。そのため、バランス感覚を鍛えるトレーニングや、柔軟性を高めるストレッチが重要になります。
具体的には、以下のようなトレーニングが効果的です。
- バランスボールを使ったトレーニング
- 体幹トレーニング
- 柔軟体操
- ピラティス
また、専門のトレーナーに相談することも有効です。トレーナーは、個々の身体状況に合わせたトレーニングプログラムを作成し、適切なアドバイスをしてくれます。さらに、栄養面についても相談することで、より効果的なトレーニングを行うことができます。
大学によっては、スポーツ科学の専門家が在籍しており、アスリートの身体能力向上をサポートする体制が整っているところもあります。そのような大学では、身長の変化による身体のバランス調整に関する相談や、適切なトレーニング方法の指導を受けることができるでしょう。
大学野球と将来のキャリア:身長は関係ない?
「身長が伸びたことで、将来のキャリアに影響が出ないか心配…」という不安も、よく分かります。しかし、企業が求める能力は、身長だけではありません。もちろん、プロ野球選手を目指すのであれば、身長は重要な要素の一つかもしれませんが、多くの企業は、野球経験者に対して、責任感、協調性、粘り強さ、目標達成能力といった、野球を通して培われた能力を高く評価します。
例えば、私の知人で、大学時代に野球部に所属し、卒業後は中小企業に就職した人がいます。彼は、大学時代に培ったチームワークや責任感、そして粘り強さを評価され、入社後も活躍しています。彼は身長が高くない選手でしたが、持ち前の明るさと努力で周囲の信頼を得ていました。身長は、あくまで一つの要素に過ぎません。
大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業への就職支援を行っています。社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業を紹介することで、学生のキャリア形成をサポートしています。もちろん、就職活動は、身長やポジションだけでなく、あなたの個性や強み、将来のビジョンをしっかりアピールすることが大切です。
就職活動では、自己PRや面接で、大学野球で得た経験をどのように活かしていきたいかを具体的に説明することが重要です。例えば、「チームメイトと協力して目標を達成した経験」「困難な状況を乗り越えた経験」「リーダーシップを発揮した経験」などを、具体的なエピソードを交えて説明することで、企業はあなたの能力をより深く理解することができます。