先日、大学1年生で野球部に所属する学生から、将来公務員を目指しており、英語学習に割く時間と新聞・読書の時間配分の悩みについて相談を受けました。「公務員試験の文章理解に英語の長文が出題されるため、英語力は必要なのか?また、TOEIC750点取得を目指すほどの英語学習と、新聞や読書のどちらが公務員の仕事に役立つのか?」と迷っているとのことでした。 この相談をきっかけに、大学野球と学業、そして将来のキャリアを考える上で、時間管理と学習方法の最適化について考えてみたいと思います。
公務員試験で英語力は本当に必要?どの程度のレベルを目指すべき?
まず、公務員試験における英語の重要性についてですが、必要です、とは言っても、TOEIC750点という高い目標設定は、必ずしも必要ない場合もあります。試験の難易度や、あなたが目指す公務員の職種によって、求められる英語力は大きく異なります。例えば、外務省や国際交流に関わる部署を希望する場合は、高い英語力が必須となるでしょう。しかし、地方自治体など、英語を直接使用する機会が少ない部署を希望する場合は、そこまで高いスコアは求められない可能性があります。
大切なのは、試験対策として必要な英語力を把握することです。過去問を分析し、出題される英語の長文の難易度や、求められる読解力を確認しましょう。そして、そのレベルに到達するために必要な学習時間を計画的に確保することが重要です。750点を目指すことは素晴らしい目標設定ですが、それが試験合格に直結するとは限りません。目標スコアに固執するあまり、他の科目の学習がおろそかになるのは避けなければなりません。
例えば、私の友人で、地方自治体の公務員を目指していた学生がいました。彼はTOEICのスコアは600点程度でしたが、国語や法律などの科目に重点を置き、見事合格を果たしました。重要なのはバランスです。英語学習に時間をかけすぎるあまり、他の科目の学習がおろそかになることのないよう、注意しましょう。
公務員として働く上で、英語力と読書・新聞購読、どちらが重要?
次に、英語力と読書・新聞購読のどちらが公務員の仕事に役立つのか、という点ですが、これは職種や部署によって大きく異なります。英語を直接使用する機会が多い部署であれば、高い英語力は大きな武器となります。しかし、多くの部署では、日本語でのコミュニケーション能力や、政策に関する深い知識の方が重要視されるでしょう。
新聞や書籍を読むことは、幅広い知識を習得し、社会情勢を理解する上で非常に役立ちます。公務員は、国民のために働く立場です。そのため、社会問題や政策課題について深い理解を持つことが不可欠です。新聞や書籍を通して得られる知識は、政策立案や住民とのコミュニケーションにおいて、大きな力となります。また、文章理解力や論理的思考力の向上にも繋がります。これは公務員試験だけでなく、公務員としての業務遂行にも不可欠な能力です。
一方、英語力は、国際交流や海外との連携に関わる業務においては必須となります。しかし、全ての公務員がそのような業務に携わるわけではありません。そのため、目指す職種や部署を明確にした上で、必要なスキルを優先的に学習することが重要です。英語学習と読書・新聞購読を両立することが理想ですが、時間的に難しい場合は、優先順位をつける必要があります。
大学野球と両立するための時間管理術~効率的な学習方法~
大学野球と学業、そして公務員試験対策を両立させるためには、効率的な時間管理が不可欠です。野球部の練習や試合で忙しい日々の中でも、学習時間を確保するには、以下の方法が有効です。
- 隙間時間を有効活用する:通学時間や待ち時間などを利用して、単語学習やリスニング学習を行う。
- 計画的に学習する:1日の学習時間、1週間の学習計画を立て、目標を達成するために必要な学習内容を明確にする。
- 集中して学習する:集中できる環境を作り、時間を区切って効率的に学習する。ポモドーロテクニックなども有効です。
- 効率的な学習方法を学ぶ:速読術や記憶術などを習得し、学習効率を上げる。
- 仲間と協力する:同じ目標を持つ仲間と学習グループを作り、互いに励まし合いながら学習を進める。
さらに、自分の学習スタイルに合った方法を見つけることも重要です。人によって、集中できる時間や学習方法が異なります。自分に合った方法を見つけることで、より効率的に学習を進めることができます。例えば、早朝学習が得意な人もいれば、夜学習が得意な人もいます。自分のリズムに合わせて学習計画を立てることが大切です。中小企業の中には、野球部経験者を受け入れることに理解のある企業もあります。もし、公務員試験に合格できなかったとしても、将来の選択肢を狭める必要はありません。自身の強みを生かせるキャリアパスを模索することで、充実した人生を送ることができるでしょう。
大学生活は、野球だけでなく、将来のキャリアを考える上で非常に大切な時間です。時間管理を工夫し、効率的に学習を進めることで、野球と学業、そして将来の夢をすべて叶えることができるはずです。頑張ってください!