先日、経済学部に通う大学生から、大学選びに関するご相談がありました。「文系で経済学部、公認会計士を目指していて、同志社、立命館、青山学院、早稲田、慶應、大阪(すべて併願)の大学を比較検討している。家計状況が厳しいので奨学金が必要で、どの大学も寮かアパートが必要になる。就職活動は関西でも東京でも良い」とのことでした。大学選びは人生の大きな転機ですから、迷う気持ちもよく分かります。そこで、大学野球を続けながら公認会計士を目指し、家計の状況も考慮した上で、最適な大学選びのポイントを一緒に考えていきましょう。
大学選びの優先順位、どう決めたらいいの?
大学選びは、学力、将来のキャリア、経済状況など、様々な要素を総合的に判断する必要がありますよね。特に、公認会計士を目指しているとなると、合格率の高さや、大学でのサポート体制なども重要になってきます。 「良い順」というのは、人によって全く異なるので、一概に言えません。例えば、早稲田や慶應は東京という立地と、卒業後のネームバリューが魅力ですが、学費が高額というデメリットもあります。一方、関西の大学は生活費を抑えられる可能性が高いですが、就職活動の際に東京への進出を検討する場合、東京の大学に比べて不利になるケースも考えられます。
あなたの場合は、公認会計士を目指していること、家計状況が厳しいこと、そして大学野球を続けたいという希望もあることから、以下の点を考慮して比較検討することが重要です。
- 学費と奨学金の制度:各大学の学費と、奨学金の利用可能性、返済計画などを詳細に比較検討しましょう。奨学金の返済計画が将来のキャリアプランに影響しないか、シミュレーションしてみるのも良いかもしれません。
- 公認会計士試験対策:各大学の公認会計士試験合格実績、資格取得のためのサポート体制(予備校との連携、学習環境など)を調べましょう。過去に合格者を輩出している大学は、学習環境やサポート体制が整っている可能性が高いです。
- 立地と生活費:東京と関西、どちらの地域で生活する方が、経済的に負担が少なく、野球部活動と両立しやすいのかを検討しましょう。寮やアパートの家賃、生活費なども含めてシミュレーションしてみましょう。例えば、私の友人は地方出身で東京の大学に進学しましたが、生活費の高さに苦労していました。
- 就職活動のサポート:公認会計士を目指す上で、各大学のキャリアセンターが提供する就職活動のサポート体制も重要です。特に、会計系企業への就職支援はしっかり確認しておきましょう。もし、関西と東京どちらでも良いのであれば、選択肢は広がりますね。
これらの点を総合的に判断し、あなたにとって最もバランスが良い大学を選ぶことが大切です。 大学ランキングサイトなどの情報も参考にはなりますが、あくまでも参考程度に留めて、自分にとって本当に大切な要素を見極めることが重要です。
野球部活動と学業、両立できる?
大学野球と学業、そして公認会計士試験の勉強の両立は、確かに大変な道のりですよね。わかります。私もかつては同じような悩みを抱えていました。しかし、不可能ではありません。多くの先輩たちが、同じように両立して成功しています。
成功の鍵は、時間管理と効率的な学習方法にあります。例えば、授業の空き時間や移動時間などを有効活用し、隙間時間を勉強時間に充てる工夫をすること、また、チームメイトや先輩と協力して、互いに励ましあい、支え合うことも重要です。 さらに、計画的に学習を進めることで、効率的に学習を進めることができます。長期的な計画と、短期的な目標を立て、定期的に見直すことで、モチベーションを維持することができます。
また、大学のサポート体制も確認しておきましょう。野球部と学業の両立を支援する制度や、学習支援プログラムなどがあれば、活用することで負担を軽減できます。 もし、大学に相談できる窓口があれば、積極的に相談してみるのも良いかもしれません。
さらに、心身ともに健康を維持することも大切です。十分な睡眠時間を取り、バランスの良い食事を摂り、適度な休息をとることで、集中力を高めることができます。 疲れたときは無理せず休息することも大切です。 心身ともに健康な状態を保つことで、学業と部活動の両立がよりスムーズになります。
就職活動、どんな準備をすればいいの?
公認会計士資格取得を目指しているあなたは、会計系企業への就職を希望する人が多いと思います。 しかし、大学野球部員であるということも、あなたの大きな強みになります。責任感、チームワーク、忍耐力など、野球部活動を通して培ってきた経験は、企業にとって魅力的な要素です。
就職活動では、あなたの経験とスキルを効果的にアピールすることが重要です。 自己PRや面接では、大学野球部での経験を通じて得たスキルや経験を具体的に説明し、それらがどのように企業に貢献できるのかを伝えましょう。例えば、「チームメイトと協力して目標達成を目指した経験」や「厳しい練習を乗り越えた経験」などは、企業にとって非常に魅力的なエピソードになります。 具体的なエピソードを交えて説明することで、説得力が増します。
また、中小企業への就職も視野に入れてみましょう。特に、野球に理解のある中小企業は、大学野球部員を積極的に採用する傾向があります。 一般社団法人大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業との連携を強化しており、就職活動のサポートも行っています。 もし、就職活動で悩んだ際は、企業選びの視点を広げてみることも検討してみてください。
就職活動は、準備段階から大変ですが、早めの準備が成功への鍵となります。 自己分析、企業研究、面接練習など、計画的に準備を進めることで、自信を持って就職活動に臨むことができます。