大学野球と学業の両立…限界を感じた時、どうすればいい?

  • 就職活動
2025年06月27日

センター試験目前、野球に打ち込みながら学業にも励んできた息子さんが、勉強をやめてしまった…そんなご相談をいただきました。進路への不安、勉強の遅れへの焦り、そして限界を感じた時の心境…親御さんの苦悩は計り知れません。わかります。私もかつて、同じような経験をした友人をそばで見てきました。この経験と、多くの大学生アスリートを見てきた経験から、具体的な解決策を一緒に考えていきましょう。

限界を感じた時、息子さんとどう向き合えばいい?

「もう無理だ…」と息子さんが言い放った時、親御さんの心はどんなに痛むことでしょう。まず大切なのは、彼の気持ちを否定しないことです。「大丈夫だよ」「頑張ろう」といった励ましは、時に逆効果になることもあります。彼の「無理」という叫びは、単なる怠慢ではなく、限界を超えたSOSかもしれません。まずは、彼の気持ちをじっくりと聞いてあげましょう。「何がそんなに辛いのか」「どこでつまずいているのか」を丁寧に尋ね、彼の言葉に耳を傾けてください。 例えば、私の友人の息子さんは、練習と勉強の両立に疲れ果て、成績が思うように伸びないことに絶望していました。親御さんが「もっと頑張りなさい」と叱責するのではなく、「辛いね。どんな気持ち?」と寄り添うことで、初めて息子の本音が明かされ、解決策が見えてきました。 彼の気持ちを受け止め、共感することが、最初のステップです。

勉強の遅れを取り戻すための具体的な方法とは?

センター試験まであと少し…焦りは当然でしょう。しかし、ここで大切なのは、残りの時間をどう有効に使うかを考えることです。全ての科目を完璧にしようとすると、かえって負担が大きくなってしまいます。得意な科目に集中し、不得意な科目は最低限の点数を確保することを目標に、優先順位をつけることが重要です。例えば、過去問を分析して、高得点が見込める分野に重点的に取り組む、といった戦略も有効です。また、効率的な学習方法を学ぶことも大切です。時間管理術や集中力アップのテクニックなど、様々な学習法に関する情報がインターネット上に豊富にあります。 無理のない計画を立て、小さな目標を達成していくことで、自信を取り戻すこともできます。 さらに、周りのサポートも活用しましょう。塾や予備校の先生、学校の先生、そして友人など、頼れる人が周りにいるはずです。一人で抱え込まず、積極的に助けを求めることも大切です。

大学野球と将来のキャリアをどう両立させるか?

大学野球を続けながら、将来のキャリアを築くことは、容易ではありません。多くの大学生アスリートが、このジレンマに直面しています。しかし、諦める必要はありません。 まず、自分の強みや興味、将来のビジョンを明確にすることが重要です。野球で培った経験やスキルは、社会に出てからも活かすことができます。例えば、チームワーク、責任感、忍耐力、目標達成能力など、野球を通じて身につけたこれらの資質は、多くの企業が求める人材像に合致します。 そして、就職活動への準備を早めに行うことも大切です。大学にはキャリアセンターなどのサポート体制が整っているはずです。積極的に利用し、就職活動に関する情報を集め、自分のキャリアプランを具体的に描き出しましょう。 野球に理解のある企業を探すことも有効な手段です。社会人野球クラブチームへの所属や、現役選手としての活動に配慮のある企業は、意外と多く存在します。 一般社団法人大学野球支援機構では、そうした企業との連携を強化し、大学野球部員の就職支援にも力を入れています。 将来の選択肢を広げるためにも、様々な情報を集め、積極的に行動することが大切です。

息子さんの状況を客観的に見て、今、何が一番大切なのかを考えましょう。もしかしたら、大学進学以外の選択肢も視野に入れる必要があるかもしれません。進路について、息子さんとじっくり話し合い、彼にとって最適な道を見つけることが重要です。焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。そして、親御さんご自身も、一人で抱え込まず、周りの人に相談するなど、サポートを得ながら、この困難を乗り越えてください。

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