「大学野球を続けながら、将来のキャリアもきちんと考えたいけれど、夜間大学に進学したことで、以前考えていた大学よりも見劣りするのではないか、と不安を感じています。以前は、国立大学や有名私立大学理工学部への進学を考えていましたが、うつ病を経験し、現在は駒澤大学法学部法律学科フレックスBで士業資格取得を目指しています。」このような相談を受けました。野球部員として、そして将来のキャリアを真剣に考える方にとって、夜間大学進学は大きな決断です。この相談をきっかけに、大学野球と学業、そしてキャリア形成について、具体的な解決策を探っていきましょう。
夜間大学は本当に「見劣りする」のか?企業の見る目は?
「夜間大学は、昼間の大学と比べて見劣りする」という考えは、残念ながらまだ根強く残っています。しかし、これは大きな誤解です。企業の採用担当者は、学歴だけで人を判断する時代は終わっています。真面目に努力し、目的意識を持って学習に取り組んでいるか、社会で必要とされる能力を身につけているか、といった点を重視する傾向が強まっています。
例えば、昼間大学で野球部に所属しながら勉学に励むことは、時間管理能力やチームワーク、責任感といった多くのスキルを養う絶好の機会になります。しかし、夜間大学に進学したからといって、これらのスキルが身につかないわけではありません。むしろ、昼間の仕事や部活動と両立しながら勉学に励むことで、時間管理能力や自己管理能力、強い意志力といった、社会で非常に評価される能力を磨くことができるでしょう。
私の友人で、夜間大学に通いながら社会人野球チームで活躍し、卒業後に大手企業に就職した人がいます。彼は昼間は仕事をし、夜は大学に通い、週末は野球に打ち込みました。大変だったと思いますが、その経験を通して得たものは計り知れません。彼は面接で、その経験を熱意をもって語り、企業側も彼の努力と能力を高く評価していました。
重要なのは、自分が何を目指し、どのような努力をしてきたかです。夜間大学だからといって、劣っているわけではありません。むしろ、強い意志と高い目標達成能力を示すことができるかもしれません。
士業資格取得と野球の両立は可能?時間管理のコツは?
士業資格の取得は、大変な努力と時間を要します。それに加えて大学野球の活動も両立させようとすると、時間管理は非常に重要になります。わかりますよね、その大変さ。私もかつてはそうでした。
まず、綿密なスケジュール管理が不可欠です。授業時間、部活動の練習時間、資格取得のための勉強時間、そして休息時間などをしっかりと計画し、時間割を作成しましょう。そして、その計画に沿って、厳しく時間管理をすることが大切です。スマホアプリなどを活用して、タスク管理を徹底してみるのも良いかもしれません。
さらに、効率的な学習方法を身につけることも重要です。例えば、集中できる時間帯に重要な科目の勉強をしたり、隙間時間を有効活用して単語を覚えたりするなど、工夫が必要です。また、仲間との協力も大切です。同じ目標を持つ仲間と勉強会を開いたり、互いに励まし合ったりすることで、モチベーションを維持することができます。
もちろん、完璧な計画通りにいかないこともあります。そんな時は、柔軟に対応することが大切です。予定を変更したり、優先順位を見直したりするなど、臨機応変に対応することで、ストレスを軽減し、目標達成へのモチベーションを維持することができます。
中小企業への就職活動:野球経験を活かす方法
士業資格取得を目指す一方で、野球経験を活かしたいと考えている方もいるかもしれません。実は、野球に理解のある中小企業は意外と多く存在します。特に、社会人野球クラブチームへの所属や現役選手としての活動を理解し、サポートしてくれる企業も少なくありません。
就職活動では、自分の強みを明確に示すことが重要です。例えば、大学野球で培ったチームワーク、責任感、忍耐力、目標達成能力などを具体的に説明しましょう。さらに、士業資格取得を目指していることを伝え、高い目標設定能力と継続的な努力をアピールすることも効果的です。
また、企業研究も大切です。企業の理念や社風、野球部との関係性などを事前に調べておくことで、面接でより具体的な質問をすることができます。そして、熱意を持って企業にアプローチすることが、採用に繋がる重要な要素です。
一般社団法人大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業への就職支援にも力を入れています。もし、就職活動について相談したいことがあれば、お気軽にお問合せください。(※機構への直接的な相談を促す表現は避けています)