先日、大学で野球を続けながら社会福祉士を目指している学生から、志望動機作成に関する相談がありました。「老健施設で働きながら社会福祉士の資格取得を目指しており、東北通信大学（福祉）の社会福祉士コースを受験したい。しかし、志望動機が『就職に有利』『キャリアアップ』といった言葉ばかりになり、自分の本当の思いが伝えられない」と悩んでいました。 この相談をきっかけに、大学野球と将来のキャリア、特に社会福祉士を目指す学生の皆さんにとって役立つ情報をまとめました。

野球部員は社会福祉士の道に進みにくい？

「野球部員は就職活動で不利なのでは？」「社会福祉士は野球経験が活かせないのでは？」と不安に思う方もいるかもしれません。もちろん、企業によっては野球経験を重視しないところもあるでしょう。しかし、重要なのは、自分の経験や強みをどのように伝えられるかです。社会福祉士の仕事は、人とのコミュニケーション能力、責任感、忍耐力など、野球部活動で培ってきた多くの資質が活かせる場です。例えば、チームワークを重視する野球部では、仲間と協力して目標達成を目指す経験が、チーム医療や多職種連携が求められる社会福祉士の現場で大きな武器になります。また、厳しい練習や試合を通して培った精神力や粘り強さは、困難な状況にも対応できる力となるでしょう。

私の友人で、大学時代に野球部に所属しながら、卒業後に社会福祉士として活躍している人がいます。彼は、野球部での経験を通して培った責任感や粘り強さを志望動機に効果的に記述し、選考を通過しました。彼は「野球で学んだチームワークの大切さや、目標達成のために努力を続ける姿勢が、社会福祉士としての仕事にも活かせる」と語っていました。彼の経験からもわかるように、野球経験は必ずしもマイナスにはならず、むしろプラスに働く可能性があるのです。

志望動機で「本当に伝えたいこと」とは？

志望動機を書く上で最も大切なのは、「なぜその大学、そのコースを志望するのか」を自分の言葉で明確に表現することです。単に就職やキャリアアップのためではなく、あなたの「社会福祉士になりたい」という強い意志、老健施設での経験を通して感じたこと、そして将来のビジョンを具体的に記述することが重要です。400文字から1000文字という文字数制限は、あなたの想いを丁寧に表現するチャンスです。焦らず、じっくりと時間をかけて書き上げてみましょう。

例えば、老健施設での具体的なエピソードを交えて記述することで、あなたの経験と想いをより深く伝えることができます。「高齢者の○○という行動を見て、社会福祉士の重要性を感じた」「利用者の方との触れ合いを通して、社会貢献の喜びを実感した」など、具体的なエピソードを盛り込むことで、あなたの志望理由がより説得力を持つようになります。また、東北通信大学の社会福祉士コースのカリキュラムや教育内容について調べ、それらとあなたの将来像を結びつけることで、より具体的な志望理由を提示できます。

「就職に有利」「キャリアアップ」といった言葉は、あくまで結果として得られるメリットです。それよりも、あなたが社会福祉士を目指したい真の動機、東北通信大学を選んだ理由を丁寧に説明することが重要です。あなたの経験や想いを、ありのままに表現してください。

野球と学業・キャリアの両立は可能？

大学野球と学業、そして社会福祉士の資格取得という三つの目標を同時進行することは、確かに大変な道のりです。しかし、綿密な計画と時間管理、そして周りのサポートがあれば、必ず実現可能です。時間管理術を学び、効率的に学習を進める方法を身につけることが重要です。また、チームメイトや監督、教授など、周りの人にあなたの状況を理解してもらい、協力体制を築くことも大切です。

特に、社会人野球クラブチームへの所属を考えている方は、クラブチームと大学生活、そして資格取得の両立について、綿密な計画が必要です。練習時間や試合日程、学業とのバランスを考慮し、無理のないスケジュールを立てることが重要になります。 もし、就職活動において社会人野球クラブチームへの所属を理解のある企業に伝えたい場合、大学野球支援機構が協力できる中小企業の情報提供も検討できます。 もちろん、これはあくまでも選択肢の一つであり、あなたのキャリアプランに最適な方法を選択することが重要です。

多くの大学野球部員が、学業や就職活動と部活動の両立に成功しています。あなたも、周りのサポートを受けながら、計画的に取り組めば、必ず目標を達成できるはずです。諦めずに、一歩ずつ進んでいきましょう。