大学野球と将来の進路…悩んでいませんか?高校球児からの進路相談に答えます

  • 就職活動
2025年06月03日

「現在高2で四年制大学を目指している。高校の指定校推薦枠を利用して進学を考えており、近畿大学、桃山学院大学、摂南大学の3大学に絞っている。評定平均4.7、検定試験は漢検英検共に準二級取得。学部は法、経済、経営を考えている。野球を物心ついた頃からやっており、大学でも続けたいが、近畿大学の野球部はレベルが高すぎるため、マネージャーになることも考えている。マネージャーは就職に有利と聞いた。摂南大学、桃山学院大学進学の場合は野球を続けたい。どんな形でも野球に携わりたいと考えている。」…このようなご相談をいただきました。 将来の進路と野球を両立させるのは、本当に難しい問題ですよね。一緒に考えていきましょう。

大学選びで最も大切なことは何ですか?

大学選び、本当に悩みますよね。特に、高校球児にとっては、野球部活動と学業、そして将来のキャリアという三つの大きな要素をバランスよく考えなければなりません。 偏差値や大学の知名度ももちろん重要ですが、それ以上に大切なのは「自分が大学生活で何を学びたいか」「将来どんなキャリアを歩みたいか」を明確にすることです。 例えば、Aさんは、幼い頃から法律に興味があり、将来は弁護士を目指していました。そのため、法学部のある大学を選び、部活動は大学入学後、時間を見つけて参加する形にシフトしました。一方、Bさんは、経営学を学び、起業したいと考えていました。そのため、起業家精神を育むようなカリキュラムのある大学を選び、野球部ではマネージャーとしてチーム運営を学びました。このように、自分の将来像を明確にすることで、大学選びの軸が定まり、迷いが少なくなります

あなたの場合は、評定平均4.7、漢検・英検準2級と、十分な学力と資格をお持ちです。3つの大学いずれも、法学部や経済学部、経営学部といった希望の学部があるでしょう。重要なのは、それぞれの大学の野球部のレベル、そしてあなたがそこでどのような役割を担いたいのか、将来のキャリアプランにどう繋がるのかをじっくり考えることです。 近畿大学は確かにレベルの高い野球部ですが、マネージャーとしての経験も貴重な財産になります。一方、摂南大学や桃山学院大学で選手としてプレーを続ける道も、あなたの将来の選択肢を広げる可能性があります。どちらが良いか、一概には言えません。

野球部活動と学業の両立は可能ですか?

野球部と学業の両立は、確かに大変です。時間管理能力、体力、精神力…全てが試されます。わかります、私も大学時代に野球部で苦労した経験があります。しかし、不可能ではありません。多くの先輩たちが、両立を成功させています。ポイントは、時間管理効率的な学習方法です。例えば、授業の合間や通学時間などを有効活用し、計画的に勉強を進めること。また、チームメイトと協力して、お互いに学習をサポートし合うのも効果的です。さらに、教授陣や部活動の顧問の先生に相談することも大切です。多くの大学では、学生のサポート体制が整っており、学習面や生活面での相談に乗ってくれます。

重要なのは、自分自身の優先順位を明確にすることです。野球に打ち込む時間と、学業に費やす時間をどのように配分するか、常に意識する必要があります。 例えば、試合の多い時期は、学業に割く時間を減らさざるを得ないかもしれません。その場合は、事前に教授に相談し、課題の提出期限の延長などを交渉するのも一つの方法です。また、休日の有効活用も重要です。週末にまとめて勉強する、あるいは、チームメイトと勉強会を開くなど、工夫次第で両立は可能です。 諦めずに、工夫を凝らして取り組んでみてください。

野球経験は就職活動に有利ですか?

「マネージャーは就職にとても有利と聞いた」とのことですが、これは必ずしも真実ではありません。もちろん、マネージャー経験は、リーダーシップ、コミュニケーション能力、責任感などを養う上で非常に役立ちます。これらの能力は、企業が求める人材像に合致するため、面接でアピールできる強みになります。しかし、それだけで就職活動が有利になるわけではありません。 大切なのは、野球部での経験を通して何を学び、どのように成長したのかを明確に示せるかどうかです。

例えば、マネージャーとしてチーム運営に携わった経験から、問題解決能力計画立案能力を磨いたこと、選手とのコミュニケーションを通して円滑な人間関係構築能力を身につけたことなどを具体的に説明できれば、面接官に好印象を与えることができます。また、選手としてプレーした経験も同様に、粘り強さチームワークといった能力をアピールする材料になります。重要なのは、経験そのものよりも、その経験から何を学び、どのように成長したのかです。 そして、その学びや成長を、企業が求める能力と結びつけて説明することが重要です。

一般社団法人大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業との就職支援にも力を入れています。社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業をご紹介することも可能です。もちろん、就職活動は個人の努力が最も重要ですが、もし困ったことがあれば、相談できる窓口があることを知っておいてください。 大切なのは、自分の強みを理解し、それを効果的にアピールすることです。 就職活動は、自分自身を売り込む場でもあります。自信を持って、積極的に取り組んでいきましょう。

大学野球支援機構は野球と仕事の両立をサポートします

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