先日、大学野球部員の方から、ご自身の将来について、そしてパートナー選びについて悩めるご相談がありました。「育った環境や学歴差、教養の差があると上手くいかないもんですか?私の家族は全員高卒で偏差値も低く、彼女の家は全員大卒で全員地元の進学校卒業してます。地元ですごく仲のいい二人だったのに、女の子の方が最後に結婚したのはその彼じゃなくて地元の進学校出身の大卒公務員で、その男といた時より本来の彼女の姿でいるというか…高卒男といた時は夜まで遊びに行ったりしてたのにその人と付き合ってからは穏やかな付き合いをして子供にも恵まれて子供も学校で優秀な成績なので。やっぱり同じぐらいのレベルの人達がくっつくようになってるんですか?」と、複雑な思いを吐露されていました。この相談をきっかけに、大学野球と将来、そして人間関係における学歴や環境の違いについて考えてみたいと思います。
学歴や環境の違いは、本当に将来の成功を左右するのか?
結論から言うと、学歴や育った環境が将来の成功を完全に左右するとは限りません。もちろん、学歴や経済的なバックグラウンドが有利に働く場面はあります。例えば、大企業への就職や、特定の専門職への道が開かれやすくなるといったケースです。しかし、成功の定義は人それぞれ。学歴や環境が不利な状況にあっても、努力と才能、そして周囲のサポートがあれば、素晴らしい人生を歩むことは十分可能です。
例えば、私の知人で、地方の小さな高校から大学に進学し、野球部で活躍しながら、卒業後中小企業に就職した人がいます。彼は、大学時代に培ったチームワークや粘り強さを活かし、今では会社の中核メンバーとして活躍しています。彼の成功は、高い学歴や恵まれた環境によるものではなく、自身の努力と持ち前の明るさ、そして周りの人々からの信頼によって築き上げられたものです。
また、大学野球部員の中には、卒業後にプロ野球選手になることを目指す人もいれば、一般企業に就職する人もいます。進路は様々ですが、いずれも、自身の能力や目標、そして価値観によって選択されています。学歴や環境の違いは、一つの要素に過ぎず、それだけで将来が決まるわけではないのです。
大学野球と就職活動…不利になることはある?
大学野球部は、時間的な制約や体力の消耗など、就職活動に不利に働く要素があるように思われるかもしれません。確かに、練習や試合に多くの時間を割く必要があるため、就活準備に十分な時間を確保できないという悩みを抱える選手は少なくありません。わかりますよね、その気持ち。
しかし、大学野球部での経験は、必ずしも就職活動のマイナス要因とは限りません。むしろ、チームワーク、責任感、忍耐力、目標達成能力など、多くの企業が求める能力を磨く絶好の機会となります。例えば、厳しい練習や試合を通して培われた精神力や、チームメイトと協力して目標を達成した経験は、面接官に好印象を与えるでしょう。
さらに、一般社団法人大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業への就職支援を行っています。社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業を紹介することで、野球部員が自身のキャリアパスを描きやすくなるようサポートしています。これは、野球部員にとって大きなメリットとなるでしょう。もちろん、就職活動は個々の能力や努力が重要ですが、適切なサポートを受けることで、よりスムーズに進めることができるはずです。
大切なのは、自分の強みと弱みを理解し、それを就職活動に活かす戦略を立てることです。大学野球部での経験をどのようにアピールするか、企業選びの基準をどのように設定するかなど、綿密な計画を立て、準備を進めることが重要です。
パートナー選び…本当に「レベル」が重要なのか?
冒頭のご相談にあったように、パートナー選びにおいて「同じレベルの人」が結びつく傾向があるように見えるかもしれません。しかし、「レベル」の定義は人それぞれであり、学歴や経済力だけを基準にするのは短絡的です。大切なのは、価値観や人生観、そして互いを尊重し合えるかどうかです。
ご相談者の方のケースでは、彼女が元彼との関係を解消し、現在の夫と幸せな家庭を築いていることが示されています。これは、彼女が自身の幸せを追求し、より良い関係を築きたいという強い意志があったからこそだと考えられます。学歴や環境の違いは、確かに関係性において課題となる場合もありますが、それ以上に重要なのは、お互いの理解と尊重、そして共通の目標や価値観です。
大切なのは、自分自身と向き合い、本当に求めるパートナー像を明確にすることです。そして、相手の長所と短所を受け入れ、共に成長できる関係を築く努力をすることが重要です。学歴や環境の違いにとらわれず、心から信頼し合える相手を見つけることが、幸せな人生を送るための鍵となるでしょう。
大学野球部員として、そして一人の人間として、将来への不安を抱くことは当然です。しかし、決して一人で抱え込まず、周囲の人々に相談し、サポートを受けることも大切です。大学野球支援機構も、皆さんの将来をサポートできるよう、様々な情報を提供し続けていきます。