「私は今、鬱なのかよく分からない状態で精神科に通っています。薬はペロスピロンとトフラニールという薬を飲んでいます。通院し始めて自分の状況を理解し始めて、ある時からプツンと何をするのにも気力がわかなくなり楽しみを見いだせなくなってしまいました。それからは休日は昼頃まで寝て、家の中にだるさや眠気、何も楽しくないから目的がない、疲れやすさで留まっています。前までは何かと外出をすることが多かったですが今は逆ですし、趣味も楽しめなくなってしまいました。大学3年でもうすぐ就活も始まるのに頭は回らず、やらなきゃ行けないことをやっていても集中出来ないですし、就職してやるという意思も皆無な感じです。そのため不安とやらなくては行けないのに出来ないと言う焦燥感が溜まっていきとにかく辛いです。同じ経験をしている方などいれば何かマシになる方法を教えていただけると幸いです。」 この相談、多くの大学生、特に大学野球部に所属する学生から寄せられる悩みと重なる部分が多いと感じます。大学生活、野球、そして迫りくる就職活動…抱えるプレッシャーは計り知れませんよね。わかります。
大学野球と就活の両立は本当に難しい?
大学野球で活躍しながら、学業と就職活動を両立させるのは、本当に大変ですよね。練習や試合、遠征などで時間を取られる上に、学業にもきちんと取り組まなければなりません。さらに、就職活動となると、企業研究、応募書類作成、面接準備…と、さらに負担が増えます。「時間がない!」「疲れて何もできない!」と感じるのも、当然のことです。私の友人で、強豪大学の野球部員だった者も、同じような悩みを抱えていました。彼は、練習後、深夜までレポートに追われ、週末は就活の面接に奔走していました。睡眠時間も削り、心身ともに疲弊していました。彼のような状況は決して珍しくありません。
大切なのは、完璧主義にならないことです。全てを完璧にこなそうとすると、かえって負担が増え、心身をすり減らしてしまいます。優先順位を決め、できる範囲で精一杯頑張ることを心がけましょう。例えば、就活の書類作成に集中したい日は、練習を少し短くしたり、チームメイトに相談して助けを求めたりするのも一つの方法です。周りの人に頼ることを恐れないでください。チームメイトや監督、コーチ、そして家族や友人…あなたのことを支えてくれる人は必ずいます。
やる気が出ない…そんな時はどうすればいい?
相談者の方のように、やる気が出ない、何も楽しくない…そんな状態になることは、決して珍しいことではありません。特に、精神的な負担が大きい時期には、誰にでも起こりうる事です。大切なのは、自分を責めないことです。今は辛い時期かもしれませんが、それは一時的なものです。まずは、自分の気持ちを認めてあげることから始めましょう。そして、少しずつでも良いので、できることから始めてみましょう。例えば、朝起きたら、窓を開けて深呼吸をする、散歩に出かける、好きな音楽を聴く…小さなことから始めて、少しずつ心と体の調子を整えていきましょう。
もし、どうしてもやる気が出ない、辛い気持ちが続くようであれば、専門家の助けを借りることを検討しましょう。精神科医やカウンセラーに相談することで、あなたの心の状態を理解し、適切なアドバイスやサポートを受けることができます。相談者の方が通院されているように、専門家のサポートを受けることは、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、自分の心を大切にする、とても勇気のある行動です。
また、休むことも大切です。疲れているのに無理をすると、心身ともに悪化してしまいます。休むことで、心身をリフレッシュし、新たな気持ちで取り組むことができます。休む時間を作ることを、罪悪感を持つ必要はありません。むしろ、自分を大切にするための時間だと捉えましょう。
就職活動で不利にならないために:野球経験を活かす方法
大学野球経験者は、就職活動において必ずしも不利ではありません。むしろ、野球部で培った経験は、企業にとって大きな魅力になります。例えば、責任感、チームワーク、忍耐力、目標達成能力…これらは、企業が求める人材像に合致する重要な要素です。就職活動では、これらの経験を効果的にアピールすることが大切です。面接では、具体的なエピソードを交えながら、自分の強みを伝えましょう。例えば、「厳しい練習を乗り越えた経験から、困難な状況でも諦めずに努力を続けることができるようになりました」など、具体的なエピソードを交えて説明することで、説得力が増します。
また、野球に理解のある企業を探すことも有効です。社会人野球クラブチームへの所属を支援したり、現役選手としての活動を配慮してくれる企業も存在します。一般社団法人大学野球支援機構では、そのような企業との連携を強化し、就職活動のサポートを行っています。機構が支援する企業は、野球経験者を積極的に採用し、活躍できる環境を整えています。もちろん、就職活動は企業選びが全てではありませんが、自分のキャリアビジョンと企業の理念が合致するかどうかをしっかり見極めることが重要です。もし、野球を続けながら働きたいと考えているのであれば、そのような企業を探してみるのも良いかもしれません。
さらに、就職活動は、自分自身を知る良い機会でもあります。自分の強みや弱み、興味や関心を改めて見つめ直すことで、将来のキャリアプランを考える上で非常に役立ちます。焦らず、じっくりと自分自身と向き合い、納得のいく就職活動を進めていきましょう。そして、周りの人に相談することも忘れないでください。家族、友人、大学のキャリアセンター、そして一般社団法人大学野球支援機構など、相談できる相手はたくさんいます。一人で抱え込まず、周りの人の力を借りながら、前向きに就職活動を進めていきましょう。