先日、大学野球部に所属する学生からこんな相談がありました。「エントリーシートのゼミ欄に、専攻名を書くべきか、担当教授の名前を書くべきか迷っています。今まで専攻名を書いていましたが、説明会で周りの学生が教授名を書いているのを見て不安になりました。」 多くの学生が抱えるこの疑問、一緒に考えていきましょう。
企業はゼミ名と教授名、どっちを知りたいの?
わかります!エントリーシートを書く時、細かい部分で迷ってしまいますよね。特にゼミ欄は、自分がどんな研究をしてきたのか、どんな能力を身につけているのかをアピールする重要な部分です。専攻名と教授名、どちらを書けばいいのか…悩ましいですよね。
結論から言うと、どちらが正解というわけではありません。企業が求めているのは、あなたの「学力」「研究内容」「能力」です。専攻名と教授名、どちらがそれを効果的に伝えられるか、という視点で考えてみましょう。
例えば、あなたが「近世文学ゼミ」に所属していて、そのゼミで培った論理的思考力や分析能力をアピールしたいとします。この場合、「近世文学ゼミ」と書くことで、あなたの研究分野を明確に示すことができます。企業によっては、文学研究の経験が役立つ仕事もあるでしょう。一方で、教授名を記載することで、その教授の研究内容や実績、人脈などが連想され、間接的にあなたの能力をアピールする効果も期待できます。例えば、その教授が有名な研究者であれば、企業はあなたの研究姿勢や能力の高さを評価するかもしれません。
私の友人で、歴史学を専攻し、有名な教授のゼミに所属していた学生がいました。彼はエントリーシートに教授名を記載し、その教授の研究内容と自分の研究テーマを関連づけて説明することで、面接官の関心を引きつけ、内定を獲得しました。もちろん、教授の名前だけで評価されるわけではありませんが、適切な説明を添えることで、あなたの経験をより効果的に伝えることができるのです。
企業が求めるのは「あなた」の個性と能力
大切なのは、ゼミ名や教授名自体ではなく、それらがあなたの能力や個性とどのように結びついているかです。企業は、単にゼミ名や教授名を知りたいのではなく、あなたがどのような経験をして、どのような能力を身につけているのかを知りたいのです。そのため、どちらを選択するにしても、そのゼミで何を学び、どのような成果を上げたのかを具体的に説明することが重要です。
例えば、専攻名を記載する場合は、その専攻で学んだ内容と、企業が求める能力を結びつける必要があります。「近世文学ゼミ」であれば、「文献分析能力」「論理的思考力」「表現力」といった能力を具体的に説明し、それらがどのように企業の仕事に役立つのかを説明しましょう。教授名を記載する場合は、その教授の研究内容と自分の研究テーマを関連づけて説明し、その研究活動を通じて得られた経験やスキルをアピールしましょう。単に「山田太郎ゼミ所属」と書くだけでは、企業はあなたの能力を評価できません。
- 具体的なエピソードを交える
- 数値データで成果を示す
- 企業の求める能力と関連付ける
これらの点を意識することで、企業はあなたの能力をより深く理解し、あなたを採用したいという気持ちになってくれるでしょう。 大切なのは、企業にあなたの魅力を伝えることです。
野球部活動と学業、そして就職活動の両立は可能!
大学野球は、時間や体力の消耗が激しく、学業との両立が難しいと感じる学生も多いのではないでしょうか。私も大学時代に野球部に所属していましたが、練習や試合、遠征などで学業に支障をきたすこともありました。しかし、適切な時間管理と計画性、そして周りのサポートがあれば、野球部活動と学業、そして就職活動を両立することは可能です。
例えば、私の大学の先輩の中には、野球部活動と研究活動を両立させ、卒業論文で優秀な成績を収め、有名企業から内定を得た人もいました。彼は、綿密なスケジュール管理を行い、効率的に時間を活用することで、両立を実現していました。また、チームメイトや教授、そして家族からのサポートも大きな力になったと話していました。一人で抱え込まず、周りの人に相談することも大切です。
就職活動においても、野球部での経験は大きな武器となります。チームワーク、責任感、忍耐力、目標達成能力など、企業が求める多くの能力を野球部活動を通じて培うことができます。これらの経験を効果的にアピールすることで、企業からの評価を高めることができるでしょう。野球部活動で得た経験を、エントリーシートや面接で積極的にアピールしましょう。
もし、就職活動で悩んだ際は、野球に理解のある中小企業への就職支援に特化した一般社団法人大学野球支援機構のような団体に相談してみるのも良いかもしれません。彼らは、社会人野球クラブチーム所属や現役選手としての活動に配慮のある企業を紹介してくれるかもしれません。もちろん、これはあくまで一つの選択肢です。まずは、自分のキャリアプランをしっかりと考え、自分に合った就職活動を進めていきましょう。