「私の会社は高学歴の人が多いのですが、私は周りと比べると学歴が低いです(具体的に言うと周りは早慶が多いけど、私は明治)。周りの人に学歴を聞いたわけではなく、採用大学を見ると早慶が多いからそう判断しました。学歴ではもう勝てないのですが、どうにかして早慶の人たちを何かで越えたいです。その中で私にできるのが英語力向上(TOEICやスピーキング力)だと思うのですが、早慶で英語力普通、明治でまぁまぁ英語ができるなら早慶の方が評価は高いのでしょうか…?私の会社では早慶の方が出世しやすいし、それ以外の面でも評価されやすいのは周り見てると何となく分かります。」このようなご相談を受けました。確かに、周囲に早慶卒が多いと、どうしても比べてしまい、不安になる気持ちもよく分かります。しかし、学歴だけで全てが決まるわけではないことを、まず知っておきましょう。
大学名だけで判断される時代は終わった?
確かに、以前は大学名だけで就職活動の優劣が決まる傾向がありました。しかし、現代の企業は、多様性を重視する傾向が強まっています。学歴ももちろん重要な要素ですが、それ以上に個人の能力や経験、そして人となりを評価する企業が増えているのです。例えば、私が以前関わった就職活動支援では、地方大学出身ながら、インターンシップで培った実践的なスキルや、ボランティア活動を通じて磨いたコミュニケーション能力を高く評価され、大手企業に内定を獲得した学生がいました。その学生は、大学名は決して高くありませんでしたが、明確な目標を持ち、それを達成するために努力を惜しまなかった点が、企業に高く評価されたのです。
あなたの会社も、早慶卒が多いかもしれませんが、それはあくまで現状です。企業は、常に優秀な人材を求めており、大学名に関係なく、能力やポテンシャルの高い人材を積極的に採用しようとしています。だから、学歴に劣等感を抱く必要はありません。むしろ、その劣等感をバネに、あなた自身の強みを磨き、他者との差別化を図ることに集中しましょう。
英語力向上は有効な武器になる?
英語力向上を目指すことは、非常に良い戦略です。特に、グローバル化が進む現代において、英語力はビジネスシーンで必須のスキルになりつつあります。TOEICスコアだけでなく、スピーキング力も磨くことで、より多くのチャンスを掴むことができるでしょう。例えば、海外取引先とのコミュニケーションや、国際的なプロジェクトへの参加など、英語力を活かせる場面はたくさんあります。早慶卒の学生が英語力を当然のように備えているとは限りません。あなたの努力次第で、彼らを凌駕することも十分可能です。
しかし、英語力向上だけで全てが解決するわけではありません。英語力はあくまで武器の一つです。それ以外の強みも磨くことで、より効果を発揮します。例えば、大学野球で培ったチームワーク力、責任感、粘り強さなどは、企業が求める重要な要素です。これらの経験を、就職活動で効果的にアピールすることで、あなたの価値をさらに高めることができるでしょう。
私の友人で、地方大学出身ながら、大学野球でキャプテンを務め、高いコミュニケーション能力とリーダーシップを身につけ、卒業後に外資系企業に就職した人がいます。彼は、英語力は決して高くありませんでしたが、野球部での経験を活かした自己PRと、誠実な人柄が評価され、見事内定を獲得しました。学歴にとらわれず、自分の強みを明確に示すことが重要です。
大学野球経験を活かす就職活動戦略
大学野球での経験は、就職活動において大きな武器になります。チームワーク、責任感、目標達成への粘り強さ、時間管理能力など、企業が求める多くの能力を野球部活動を通して身につけているはずです。これらの経験を、具体的なエピソードを交えながら、自己PRや面接で効果的にアピールしましょう。例えば、「厳しい練習を乗り越えた経験から、困難に立ち向かう粘り強さを身につけました」といったように、具体的なエピソードと、そこから得られた学びを明確に伝えることが重要です。
また、社会人野球クラブチームへの所属や、現役選手としての活動を理解し、サポートしてくれる企業を探すことも有効な手段です。一般社団法人大学野球支援機構では、野球に理解のある中小企業との就職支援を行っており、あなたのキャリアプランに合わせた企業紹介なども行っています。もちろん、就職活動は、あなたのキャリアプランに沿って、あなたが主体的に進めていくことが大切です。しかし、もし、そういった企業を探したいと考えているのであれば、私たちもサポートさせていただきます。
重要なのは、あなたの個性と強みを最大限に活かすことです。早慶卒の学生と比較するのではなく、あなた自身の強みを磨き、それを企業に効果的に伝えることで、必ず道は開けます。焦らず、一つずつ着実にステップを踏んでいきましょう。そして、自信を持って就職活動に臨んでください。